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【読書記録#5】『嫌われる勇気』

やはり嫌われるのは怖いどめすです。

発売当初手に入れていたものの積読になってしまっていたので、どんなものか読んでみることに。

本書は悩める青年とアドラー心理学を研究している哲人との対話形式で進んでいく。「アドラー心理学」の入門書として、身近なこととしてとらえやすい構成となっている。

自分が幸福に生きるにはどのような考え方、世界観を持つ必要があるのか。本書では自らが属するコミュニティに対する「貢献感」が重要になるとのこと。自分が所属する他の人のために何ができるか。そういう意識を持つものの、一方で承認欲求は求めてはならない。むむ、難しい。

特に職場で「これをしたんだから、礼の一つぐらい欲しい」と思うことがたくさんある。他人に対して「自分がやることって見られていないんだなぁ」とも感じることがある。
しかしこの意識は他人を意識しすぎているし、行動として貢献しているが承認欲求を求めているので本質的に幸福につながらない。
良い意味で他人を無視できる考え方に至らなければ、アドラー心理学の実践は難しい。

読み進めていくと、卑近な例がいくつも自分の周囲の人の顔で浮かんでくる。そういったときに自分はどう捉えていたか、内省するよい機会となった。しかしこの本だけでアドラー心理学がよい、というのも違う気がする。
「アドラーにとってのプラトン」がたくさんいるはずなので、頼ってみようと思う。

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