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【読書記録#17】メンタル脳(アンデシュ・ハンセン)

「現代人のメンタルは『史上最悪』」という帯が目を引いた本著書。
心の問題に対して、10代向けに執筆されたこの本を入門として読んでみることに。

ティーン向けの本ということもあり、この理論でこう説明されているからこうだとか、小難しいことはあまり書いていない。この著者の入門としては非常に読みやすいのではないだろうか。

本書で言われていることは、「現代において抱える不安というのは、狩猟時代から変化していない脳が起こしている正常な防衛反応である」ということ。我々の脳はまだ狩猟時代だと思い込んでいるらしい。

狩猟時代を生き抜くために、脳はあらゆる機能を使って我々人間に選択を迫る。その機能のうちのひとつが「感情」であり、高ぶったり落ち込んだりするのも生存本能がそうさせているにすぎない。

精神的に参ってしまいやすい人は、この感情が働きすぎた結果、過敏に反応してしまっているということを理解するのが必要だと述べられている。

今までの人生を振り返ってみると、「精神的に弱ってしまっている人」を理解するような行動ができていたかというと全然そういうことはなく、本書がきっかけとなって少し理解が進んだような気がしている。

ただまだまださわりに過ぎない内容だと感じているので、もう少し専門的な内容に踏み込んだ本も読んで、自分が精神的に弱ってしまったときや、身近な人が弱ってしまったときに接するための知識の一分野として蓄えておきたい。

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