問題があったときは、全部を解決してはいけないよ
▼音声を聴きながら、読むとより理解がしやすいです
人と関わっていると、仕事に限らず、必ず問題っておきますよね。
問題が起きたときに多くの人が陥る思考があるんですよ。
これ何かっいうと、「網羅思考」というものなんですね。
例えば、問題があったときにこんな風に考えたりしませんか。
①目的を考えて
↓
②いろいろな情報を集めて
↓
③現在の状況を把握して
↓
④考察して
↓
⑤対応を考えて
↓
⑥企画する
みたいな感じです。
一見すると、筋が通っていて良さそうだと、この考え方だと問題があるんですよ。
何かというと、時間がかかってしまって、動くことができないということですね。
情報を集めるっていうのも、全部集めようとするのは不可能だし、状況を把握するにも量が多すぎると、まともに考察なんてできないんですよね。
だから時間がかかってしまうんですよ。
こうゆう風にあらゆる状況を把握しないと次に進めない思考を、「網羅思考」と言います。
細部まで緻密に計画を立てようとする気持ちは素晴らしいんですが。これだとプランは変化に対応ができないので、何かあったときに対応が難しいんですよね。
なので、問題が起きたときは今起こっている現象に惑わされないで、解決すべき課題に目を向けることが大切なんですね。
こう聞くと難しく聞こえるかもしれないですが、解決すべき課題というのは、具体的なアクションにつながるものなんですよね。
例えば、あなたの会社に泥棒が入りました。
泥棒が入ったことは現象なんですよ。
考えなきゃいけないのは、泥棒が入ったという現象に対しての課題と解決策なんですよね。
例えば、
①防犯体制に不備があった→防犯体制づくり
②金銭的な損害があった→損害把握と補償検討
③報告が朝になってからだった→報告体制を改善
④職場のイメージがダウン→どのような影響があったかを考えて、対策する。
みたいに課題と解決策は出たとします。
これらに優先順位をつけて、解決していくことが大切なんですね。
つまり100の課題があっても全てを網羅的に解決しようではなくて、重要な2、3個の論点に絞って対策を考えるんですね。
これを「論点思考」と言います。
例えば、もしあなたの会社の資金繰りが苦しいなら、「損害を受けた」ことが最重要課題になりますよね。
こうすると今解決しなければいけない課題に、迅速に対応することができますよね。
だから問題が起きたときは、闇雲にやるんじゃなくて、何が起こっていて、いますぐに解決しなければいけない課題は何かを考えて、速攻で対策を打つことなんですよ。
こうすると、素早く問題解決ができます。
起こったことを全て、把握しようよりも、解決すべき問題をきちんと探すことの方が大事になるので、問題が起きたときは参考にしてみてください。
今回の参考文献は「100円のコーラを1000円で売る方法2」になります。
ぜひチェックしてみてください。
▼参考文献
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