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どこでもいいからどこかへ行きたい(著者:pha)

ジャンル:エッセイ
満 足 度:★★★★★


〇印象に残ったこと

【旅】

・普段家の近くでやることを別の場所でやるだけで楽しい

・旅は日常を見直すための、頭の整理に役立つ

・旅に求めるのは珍しい経験や素晴らしい体験ではなく、日常からの距離

・物理的な距離があるほど、自分の生活を客観的に見つめ直せる

・人間は場所や環境が変われば、考えも変わる

・同じ場所にずっといると飽きるから、時々環境を変えるために旅をする

・自分の部屋で落ち込むよりは、知らない場所で落ち込む方が少しだけマシ

・日常は平凡で退屈だけど、それは自分だけでなく、みんな同じ

・旅で少しの非日常を体験し、その気分を持ち帰ることで、また平凡な日常を少しだけやっていける

・忘れないものや物質として後に残るものだけが価値を持つ訳でないため、写真を山ほど撮ったり、観光ツアーを入れすぎたりするのは好きではない

・電車やバスの長距離移動は頭を使わずボーッとするのに最適な時間

・高速バスは5,6時間の3列シート

・長距離バイク旅は体力がないと厳しい

・ホテルは日曜日が一番安いことが多い

【街】

・感情が不安定な時や、アイデアに行き詰まったら、外を歩く

・普段立ち止まらない場所で立ち止まったり、普段見上げないところで見上げたりしてみるだけでも新しい世界が見えて楽しい

・家の近くでも発見がある

・色んなイメージで歩くと楽しい

・家族と会社以外の居場所がたくさんあると良い

・頭の中が良くない思考でぐちゃぐちゃの時は、なにも考えられないくらいの轟音で洗い流す

・自分が欲しいものは最初から全て自分の部屋にあって、外に何か求める必要はない

【住む場所】

・街を家のように使う生き方もある

・別荘は、ほとんど行かなくなり、維持費だけがかかる。それでも欲しいなら、とりあえず賃貸でしばらく借りてみる。

・1つの場所にずっと住むと飽きるし、人生のうちでいろんな場所に住んでみたいという点で家を持つ気にならない

・何もかも全てが嫌なになって死にたくなったときは、全部放り出して手ぶらで沖縄のゲストハウスで1ヶ月位ゴロゴロするのもあり

・生活自体は島でもそうでなくてもあまり変わらない

・この先の人生で何が起こるかなんて想像できないし、プランをたててもその通りに進むとは限らない

【まとめ】

・旅、街、住む場所は繋がっている

・何もなさそうな場所でも面白いことはいくらでも見つけられる

・同じ場所にいるとすぐに飽きてくるから新しい場所に移動しつづけたい

・たくさん面白いことをして、たくさん忘れて、細かいことは覚えてないけど、いい感じだった気がするくらいで良い

・人生は死ぬまでの暇潰しだから、別のことをしたくなったら、そのとき考えれば良い

〇感想

・phaさんの文章は難しい表現は使われておらず、読みやすい。優しくて、スッと自分の中に落ちていく感じ。

・もちろんただ読みやすいだけではなくて、自分に活かせることや、生き方、考え方も教えてくれている。自己啓発本のような上からではなく、読者に寄り添ってこれらを語っている。

・phaさんの本は彼の書く文章そのものに味があるというか、読んで良かったと思えるため、何を活かすとか、要点をつかむことよりも、実際に読むことで良さが引き立つ。

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