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ミシンの海遊び

ぜんらで海にダイブ。私はあたらしい思想を待っている。桜流しの雨がふって、もう季節は動き始めているんだね。私はどこに行こうか。誰も傷つかない国へいこう。私は梨花のようなヒーローにはなれなかった。


海はわたしを抱いてくれるから好き。だいすき。わたしを殺してくれるから好き。わたしを生かしてくれるから、すき。潮が、しおが、し、お、が。わたしの血をゆるやかにかたむける。うつくしいものは汚いところからはじまる。遠くの方で雨。


私は生きていたいんだ。私は生きていたいんだ。私は・・・・・・。


ぜんらで海でスイム。私はあたらしい思想を産みだしたい。桜はもう咲かないんだね。一年間おあずけだね。私はどこにもいけないや。梨花みたいに飛べないし、魔法も、すこししかつかえない。


未新青果はじぶんのからだが光っている気がしています。彼女はゆるやかな快感に身をゆだね、浅瀬をちゃぷちゃぷしています。海が彼女に求婚したら、彼女はどんな顔をするでしょう! 季節は少しずつ、夏へと舵を切り始めています。


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