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IPA(情報処理推進機構)から「DX動向2024 - 深刻化するDXを推進する人材不足と課題」が出てたから読んでみた

どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

DX、出たよDX。ぼくみたいな中年世代になるとDXって書かれると「デラックス」って読んじゃうよね。戦隊モノのロボットでさ、少しパワーアップした奴なんかはDX(デラックス)って名付けられて登場してたもん。

そんなのはぼくの中でありえなかった記憶なのかもしれないけどさ。

で。

IPA(情報処理推進機構)から世間一般に対するDXの認識とか動向はどうなってるんだいって書類がアップロードされてました。

本ディスカッション・ペーパーは、執筆者の見解に基づく内容であり、独立行政法人情報処理推進機構としての公式⾒解を示すものではありません。

https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/discussion-paper/dx-talent-shortage.html

こんな意味のわからない注意書きをするぐらい、中身がヤバいのかよ!って少しワクワク、ドキドキしたんですが、極めて真っ当な意見で萎えてしまったことは秘密です。

でも、改めてDXって何だっけ、ってアホなツラをすることが大好きな人たちと、確認し合うような機会にしたいと思いますので、気が向いたら付き合ってくださいな。


DXはビジネスモデルの変革を目指すもの

Dはデジタルでしょ。Xは何か知ってますか。Transformationですよ。なんでXなんだよ!って思いますよね。

ちょっとググってみるとね、英語圏では接頭辞の「Trans」を「X」と書く慣習があるからだよー、って説明書きがあったりします。

「Trans」には「~を横断する」という意味があり、同義語の「Cross」を略す際に使われる「X」が略称として用いられるようになった、とかね。

カブれてるよねぇ。ブッてるよねぇ。上っ面っぽいよねぇ。

じゃー、会社の中でシステムだとか紙だとか、ぜーんぶデジタル化することなのかっていうと、それは「IT化」とか「デジタル化」って言われるもので、既存の何かしらをデジタルに置き換えただけだからDXじゃないんだって。

DXってのは、今までに取り組んできたビジネスモデルを否定し、覆してしまうぐらいのことをやってのけないといけないって話。

たとえば、今までは店舗でしか運営してこなかった小売業の人たちがECでの販売にシフトするとか、街中の工場でホソボソとやっていた製造業の会社がメンテナンスとか修理とかをオンラインでもやっちゃってサービス業に転換するとか。

他にも、対面型のビジネスを展開していたような旅行だとか飲食、エンターテインメント業界なんかは、発注と受注の業務をオンラインで完結できるようになったり、メタバースみたいな空間で楽しむみたいな話が出てきましたよね。あれなんかはDXの一部だっていえるでしょうね。

医療だとか介護、物流業界なんかは少子高齢化も影響しているのかいないのか知りませんが、少なくとも人手不足であることは日夜の報道で知れ渡っていることでしょう。

この人手不足を機械とかデジタルの力で補えるようにすることができたら、大きな転換ですから、DXの事例となるはずです。

デジタル庁のTopがDesignerな点について

ちなみに、日本の行政分野におけるデジタルのトップ組織といえばデジタル庁です。

このデジタル庁を管轄するのは、最終的には内閣総理大臣であり、デジタル大臣なのですが、実質的にデジタル庁の組織を束ねるのはデジタル監と呼ばれる人。

https://www.digital.go.jp/about

2024年現在、デジタル感は浅沼さんというデザイナーの方が就任されていて、この方は二代目です。

初代は誰かというと、石倉 洋子という方で専門は経営学。就任当初の会見で「私はデジタルの専門家でもエンジニアでもない」と述べたことでも有名ですが、どうしてエンジニアの人がデジタル監になれないのか不思議でなりません。

初代にはMITメディアラボ所長を務めた経歴のあるJoiこと、伊藤穰一さんの名前が挙がっていましたが、起用は見送られてしまいました。

その理由は少女への性的虐待などの罪で起訴された米資産家ジェフリー・エプスタイン氏(2019年に自殺)からの資金提供を巡ってMITメディアラボ所長を辞任した経緯が問題視されたこと。

なんとアホらしい理由なのか、と当時は憤慨しましたが、いま振り返ってみてもアホらしいとしか言いようがありません。

どうしてデジタル監がエンジニアの背景を持つ人が選ばれず、調整役などを担うことを期待される人が選ばれるのか。

初代も二代目もダメだって言ってるんじゃありません。物足りないって言ってるんです。

技術的な理解が不足している人がシステム開発の現場から求められるのは、仕様書をきちんと定義づけられているのか。記述されているコードのどこに問題があるのかを分別できる技術的な知見と経験でしょう。

利用者目線を重視することは悪いことではないものの、それだけではシステム開発なんて成り立ちませんからね。非常に残念でなりません。

地方在住者はDXにどう向き合っていくべきか

ぼくみたいな地方に在住する人は東京に住んでいる人以外ですから1億人以上いることになります。もちろん、60代以上のボリュームゾーンにいる人たちが多いのでしょうが、それにしたって東京以外に住んでいる人が1億人以上ってすごいこと。

世界に目を向けたら、70億とか80億って人口がいるわけですから、デジタル化だとかDXの恩恵ってのは、世界中に転がってるともいえるのかもしれません。

日本の地方には日本の地方なりの課題感みたいなものがあるのでしょうが、とにかく人口が減っていくし、高齢化は進んでいく一方なうえに、インフラを維持するためにもお金がないっていう、課題先進国みたいです。

そういう意味では、東京から遠隔で「DXやっちゃいしょうよ♪」みたいなノリで近づいてくる陽キャじゃなくて、ふつふつと「デジタル化したらいいのに…」とか苦々しく思っている陰キャのほうが地に足をついた推進ができるような気もしています。

もちろん、東京の渋谷あたりで流れている時間と、新潟県新潟市で流れる時間の速度は違うんでしょう。

実際、ビジネスの現場では物事が進む時間に違いがあると聞きますし、実際に展開が都会と地方で差があることは否定できません。

優劣をつけるつもりはありませんが、少なくとも、温度感が異なる中で物事を推し進めるためには地方に在住している人たちができることってのはあるんはずです。

それは肌感覚なのか、ウェットな人間関係なのか。

カギとなる人物との近づき方など、一見するとどうでもいいと思えることほど、重要だったりしますからね。

案外、地方在住者のが、そういった匂いを嗅ぎつけることができるって意味では、重要な立ち位置なんじゃなかろうかと思ったりするわけです。

おわりに

そんなわけで、みなさん、DXがんばってくださいね。

ではでは。

ゑんどう(@ryosuke_endo)


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ゑんどう ≒ 遠藤 涼介
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