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どうやったら子どもの命を守れるのだろう

 本当に胸が痛くなる事件が発生してしまい、目にされた方も多いと思いますが、この事件を受けてぼくはタイトルのように考えましたので、それについて。

 自分が父親の役割を与えてもらって以降、先日の大津市で起きた保育園児2名が亡くなってしまった事件もそうですし、子どもが犠牲になってしまう事件が起こるたびに行き場のない悲しい気持ちを抱く機会が生じるようになっています。

 今回の事件は小学校への登校バスに乗車する瞬間を狙って襲いかかっていたようなのですが、この被害にあった子どもたちはなんの脈絡もない暴力にさらされてしまったわけで、この姿勢は"自分よりも弱い対象"を標的にしたずるい人間が起こした事件です。

 彼の犯行に至るまでの背景もわかりませんし、素性も、性格も、人物像もまったくわかりません。何もわからない中で、コメントだけをぶつけるのはどうか......などと迷う時間は一切いりません。

 そんな風に憤りを感じてるところへ、藤田孝典さんが次なる怨恨を生む可能性があるから、ただただ非難するためだけの言葉を流布する状況をやめてほしいとの記事を出していました。

 言いたい内容は理解できます。だけど、彼はずるい人間です。

 追い詰められていたのかもしれない。

 どうにもならない事情に差し迫られていたのかもしれない。

 彼を助けるだけの包括力を持った人間がいなかったのかもしれない。

 実際に秋葉原での連続殺傷事件を起こした犯人は、誰でもない「社会」に対しての怨恨を抱いての凶行だと述べていたわけですが、それを考慮すれば、たしかにネット上でのつよい言葉が流布する事態は避けるべきなのかもしれません。

 それでも、彼がずるい人間だとするのに、ぼくは揺らぎを持たないし、持てない。さらに、犯人とされる人物は、犯行を犯したのち、自らの命を絶つ行為に及び、結果、亡くなってしまった。

 残されてしまった人たちは何に対して感情をぶつけていけばいいのか。

 どんなにひどい理由だったとしても、どれほどに自分勝手な理由だろうと、許せない気持ちに変わりはない。許せるわけがないながらも、当人の口から出る言葉を見聞きする機会すら奪われ、一体どこへ怒りをぶつけていいのかもわからなくなってしまった。感情の迷子となるべく、強制的に強いられたわけです。

 ただただ、悲哀だけが残され、感情の矛先も定まらぬまま、被害者遺族は、無情なまでに通り過ぎる時間の中を生きていかなければならない。

 誰も救われない結果が永遠と続き、受け入れざるを得ない事実に目を向けなければならない日常が、これから当然のごとく未来から押し迫ってくる中で、どう生きたらいいのか。

 そんな感情を考えれば考えるほどに、想像すれば想像するほどに、虚無感にさいなまれ、つらい気持ちに。

 同時に、冒頭の二つの事件・事故が、いわゆる防犯対策などをまったく受け付けてない性質だったのを鑑みると、子どもの安全を確保するための方法として、何をしたらいいのか、どうしたらいいのかを考えざるを得ません

 ぼくたちが当然のように行っていた集団投稿はまだしも、単独下校については、ものすごく危険な状態なのかもしれません。そんな風に考えていると、めいろまさんが以下のようなツイートしているのを見かけます。

 例えば、防犯ブザーなどといったビービーなる機械を子どもに渡し、「何かあったらこれを鳴らしなさい」なんていったところで、今回のような事件事故は防ぎようがないわけです。

 過保護だ、などと思われるかもしれませんが、共に生活をする子どもたちを命張って守れるのは他人ではないのだと考えたら、どう安全対策をしていくべきなのかを必死に考える必要がありますし、それは共に生活をする保護者・養育者として当然の責務だと考えます。

 完全監視社会にでもならない限り、AIによる自動判定で事前逮捕システムが導入されない限り、自動運転車が世の中に広がっていかない限り、同様の事件事故は起こるでしょうし、そうなったらそうなったで、別の危険性が生じるのは仕方ないのかもしれない。

 それでも、自分が何もしてない場所で、自分と共に生活をしている子どもが、なんのいわれもない暴力によって命の危険にさらされるのを、黙認しろと言われるのだけはごめんなのです。

 そうなると自分自身の生活の仕方から考えなければならない状況なわけで、さらに悩みが増える事件でした。


 今日もお読みいただき、ありがとうございます。こんな風に悲しさしか残らない事件を減らすにはどうしたらいいんでしょうね。

ぼく:遠藤 涼介/Endo-san (@ryosuke_endo

#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #前向きな空気の溢れるエリア にすべく活動中。


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