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メンタルヘルスを損なうことは誰にでも起こりうるし恥ずかしいことじゃない

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

  「うつ病」や「統合失調症」など、いわゆる心理的に健康ではない状態や症状が出ていることを示す病名が市民権を得るようになってきました。おそらく、少なくない人が自身の周りにメンタルヘルスを崩してしまった人がいた経験があるのではないでしょうか。

 風邪を引いたり、何かしらのウィルスに感染して体調を崩したことがあるのと一緒で、誰にだって人生のある時点でメンタルヘルスの問題に直面する可能性があるわけで、それを否定することは風邪やインフルエンザといった感染症などの致し方がない体調不良を否定するようなものです。

 ストレスや環境の変化、様々な出来事によって感染症を受け取りやすくなってしまうのと一緒で、それらによって心の健康にも影響があることは疑いようのない事実です。

 ぼく自身、過去にメンタルヘルスを損なった経験がありますし、いまでも症状が出ることもあるため、折り合いをつけることに苦心しています。一番ひどい時期というか、本当に重苦しい症状が出ている時は辛く苦しい日々でしたが、家族をはじめとした周囲の理解のおかげで、少しずつ回復することができました。

 何が言いたいのかというと、誰でもメンタルヘルスを損なう可能性があるし、それは何ら恥ずかしいことでもなければ他人がバカにしていいものでもないってことです。

メンタルヘルスの問題が及ぼす影響

 メンタルヘルスが損なわれることによって生活や仕事、人間関係に影響を及ぼします。集中力を維持することが難しくなったり、何かを取り組む意欲の低下や人とコミュニケーションをとることが困難になるなど、まずは日常生活が困難になることもあります。

 そんな状態ですから、必然的に仕事を取り組むなどできなくなります。仕事ができなくなることによって身銭を稼ぐこと、つまりはお金を手に入れることができなくなるため、生活をすること自体に不安を抱くことにつながっていき、「このまま自分は社会復帰をすることができなくなるのではないか」と不安が重なることで、さらに不安感と焦燥感、空虚感などが強くなっていきます。

 社会との接点がなくなることだけであればまだいいのかも知れません。その症状は大切な家族との生活にも影響を与えてきて、会話すらままならなくなり、「どうして理解してもらえないのか」と他責思考に陥りがちですし、「どうせ理解なんてしてもらえない」と虚無感や人への信頼を唾棄するような感情を抱くことにも。

 ひどい時には、そんなことすら思考できないほどに胸が苦しく、ただただ辛さで胸が押しつぶされそうになるのですが、他人からすると一見するだけではそんな状態であることを把握することすらできません。すると、当事者はドンドン孤独感を抱くこととなり、ひどい場合には自死につながってしまうケースがあることは経験者の方々は共感できるところではないでしょうか。

 でも、残念なことにメンタルヘルスの問題は、まだまだ偏見や誤解が根強い印象です。「弱い人がなる」「怠けている」などの誤ったイメージから、当事者は差別や偏見に苦しめられることも少なくないでしょう。

 実際に自分がいわれたわけではなくとも、そういった状態に陥った人への陰口を聞いてしまった経験から、自分もそういった印象を持たれるであろうことを想像し、公にできず、隠しながら生活をしている人も少なくないでしょう。

 そういった人を減らすことは個人としても社会としても有益なはずで、無知で想像力を欠いた人たちが抱く偏見は、問題の早期発見と適切な治療を妨げ、当事者の苦しみを深めてしまうのだと理解すべきです。

みんながメンタルヘルスの当事者

 メンタルヘルスの問題と向き合うためには、まず早期の相談と適切な治療が不可欠です。個人の判断ではどうしようもありません。

 心の不調を感じたら、一人で抱え込まずに信頼できる人や専門家に相談することが大切で、それを恥ずかしいとか情けないなどと思うことはありません。むしろ、そういった偏見を自らが抱いているのであれば、すぐにでも捨て去るべきです。

 また、周囲の人々の理解とサポートも欠かすことのできない大切な要素です。上述した通り、当事者はとにかく絶望の淵に立たされており、それをどうにかしたいとは思いながらもどうしようもできない感情と状態に苛立っており、不安と焦りを抱えながら何とか生きているだけです。

 そういった当人の気持ちを完全に理解することは難しいでしょうが、ただ寄り添い、温かく見守ってくれるだけでも当人の安寧に繋げることができますし、そういった存在がいるといった事実こそ回復への大きな力となるのです。

 周りに苦しそうにしていたり、言葉にならない辛さを抱えていそうな人がいるかどうかを探す必要はありませんが、少なくとも隣に座って平然と仕事をしているように見える人だとしても、そういった状態に陥っていくことは十分に起こり得ますし、それを頭の片隅に入れておくだけでもメンタルヘルスの当事者としては助かることだったりします。

 社会全体で偏見をなくしていくことは難しいのかも知れませんが、それも個人の理解と共感からしか起こせないことです。再三ですが、メンタルヘルスの問題は誰にでも起こり得ますし、自分も無関係ではないと認識をしてもらえるだけでも偏見をなくすための大切な一歩だとご理解ください。

おわりに

 誰もが当事者であると自覚することで、誰かを救うことになります。その誰かは家族の一員かも知れませんし、まったく関係のない遠いところに住む誰かかも知れません。でも、誰かではあります。

 メンタルヘルスを損なってしまうことが誰にでも起こり得ること。また、その当事者と接している可能性があることは、何かしらの感染症に接触していることを前提にするのと同じぐらい、何気なく、意識することもなく起こっていることです。

 不自然なほどやさしくする必要などありません。でも、理解することと、絶望的な心理状態に陥ってしまっているであろうことを想像し、余裕があれば共感をしてもらうだけで随分と楽になりますので、ちょっとでも覚えておいてもらえると助かります。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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