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視点の自由研究No.36「視点_“考える“に“時間“?」

企画作業など広告業をしていると“考える“ということなしに仕事ができないと思います。広告業以外にも仕事のほとんどが考える事という職業も多いでしょう。人間の仕事自体が作業から考察したり、新しいアイデアを生み出すことが仕事に変わったのが現代なのかもしれません。そんな考えるという“作業“と考えている“時間“の関係を考察してみたいと思います。

「考える時間の長さ」

広告業をされている方なら当たり前の企画会議。その会議に向けて企画を作るためのスケジューリングもよくされているのではないでしょうか。アイデアを作るまでの時間、アウトプットして資料作成するための時間など、時間を持ったスケジューリングをされていると思います。特にアイデアを考える時間は、重要な要素です。ここで皆さんに質問です。

皆さん、考える時間はどのくらい必要でしょうか?アイデアという言葉に紐づくものとして「閃く」という言葉があるように一瞬でアイデアが湧くこともあります。逆に何時間もかけて捻り出すということもあり得ます。アイデア自体に価値があるので「考える」という作業時間に対しては、それが短時間であろうと長時間であろうと対価として金額化しづらい作業とも言えるのが「考える」ということではないかと思います。

「考える回数」

個人的な自分の経験で考察を進めてみましょう。私の場合、考える時間の“長さ“よりも考えている“回数“の方が重要だと思っています。長時間ひとつの物事を考えることができないタイプなのかもしれません。気がつけばスマホを触ったり、本を読んだり、別のことをし始めてしまうタチです。そんな私ですが、企画を考えるということ自体は好きなことだったりします。そうした自分を振り返った時に思うのは、ひとつの案件を短時間にして何回も考えているということ

先ほど書いた通り、スマホを触ったり、時には散歩していたり、お風呂に入ったりと考えるべき案件とは全く違うことをしている時に数分程度ですが、“何回も考えて“います。トータル時間で見積もれば長時間になるかもしれませんが、一回が数分程度なので本人的には頭が痛くなるくらい長時間という感覚がありません。

「考える場所」

少し横道に逸れますが、考えがまとまりやすい場所としてお風呂があります。自分の考察ですが、おそらく外部からの情報が一時的に遮断され、シンプルに考えがまとまりやすい環境なのかもしれません。また明日のことなどをシュミレーションしたりと、先のことを考えやすい時間帯の夜にお風呂に入っているのもあるかと思います。

自分のような内向的な人間ですと、実は多人数で話をしながらアイデアを考えるという作業が苦手です。どうしても長時間の拘束になり、会話の流れを読みながらアイデアを出していくのは、思ってもみないアイデアが出ることもありますが、逆に想定内のものしか出てこずに時間だけが浪費されたという経験が多いなと感じていたりします。そんな人間ですと一人でいろんなことをしている方が気を楽に自由にアイデアを考えていられるのです。

「マルチタスク」

何度も同じ案件を考えるという作業は、様々なものを見る機会も多くなり、全く関係ないことを結びつけることができたり、フラットな目で自分のアイデアを眺めることもできたりします。そうした考える回数を増やしていると傍目には、遊んでいたり、サボっていたりするようにも見えて心苦しい感じにもなりますが、本人的には真剣に考えているのです。

もう少し余談を考えると、回数という作業に慣れてくるとマルチタスクができるようになります。それぞれのタスクを短時間ずつ考えているので、並行して複数の案件を考えることもできるようになりました。時に企画アイデアを考えながら、撮影の段取りや制作進行のトラブルシュミレーションなどひとつのことを考えている時間は短いのですが、回数を考えることでマルチにしているような状況になります。飽きっぽい性格なのかもしれませんし、時に何を考えているかわからないようにも見られますが、“考える“作業が苦手という方、一度回数を意識しても面白いかもしれません。

決してスマホばかりいじっている訳ではないですよ、という言い訳めいた物言いにもなりますが、ちゃんと考えていますのでしばし大きな目で見て頂ければ幸いです。

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