観光を通して日本を元気にする。   Part.1〜多国籍マネジメントと”常識”に関して〜

2023年7月に帰国後入社し、新卒として4年と7ヶ月(2019年3月入社)務めた会社を辞めて、新たな道をスタートした。

会社にいると、活動が制限されたり自由に動けないためである。

”観光を通して日本を元気にする。”

これは私が卒業前から社会人としての軸にしていることであり、それが会社勤めであると、下記のような活動になる。

”観光業に従事し、会社の利益のために働く。”

会社の利益=部分的に観光促進につながっているとは思う。
ただし、会社の利益のために働いても、私の待遇は変わらず、何のために、誰のために働いているのか見えなくなっていた。
とてもいい会社であったが、違う道を進むことを決意した。

では観光を通して日本を元気にするとはどういったことであろうか。
とりあえず、今思う日本の課題や観光業の課題を書き残していく。

<日本の課題>
1. 人口減少
2. 生産性の低下(世界経済内での競争力の低下)
3. 少子化(20くらいはこの課題が残るのは間違いない)
4. 教育の質がまだまだ世界に比べて低い
5. 言論、討論、意見を述べたり、話し合うことを嫌う習性
6. アイデンティティの低下
7. 変革をしない
8. チャレンジ精神が低い
9. 同調圧力が強く、協力的でない人を排除しようとする国民的風潮。
10.  人の目を気にしすぎる。
<観光業の課題>
1. 人手不足
2. 語学の壁(2023年の世界水泳福岡の際に、縁あって海外で長く泳いでいる外国人選手のカリスマ的存在の方と話していたら、博多でさえ、英語の不足で全然わからない、迷路、疲れると話が出た。ショックであった。)
3. ”お客様は神様”と勘違いする人が多い。(2023年に旅館業法の改訂があり一つ前に進んだのだろうか)
4. 業界へのイメージが悪い(重労働、低賃金、シフト制、働き方が不自由)
5. 世界レベルの中間管理職が不足している。
などまだまだあるだろうが感じている。日本に関しては、愚痴みたいになってしまったが、アメリカで生活をした中で比較してみると、何となく住みにくい国(賃金と物価バランス、税制や保険制度は今のところ最高に良いが、住みにくさは何となくである)と感じた。おそらく、否定的、排他的な人が比較的多いからなのだろう。私よりも下の世代はどちらかというと新しい世代で海外に近い考え、雰囲気を纏っているが、社会に出た途端後ろ指を刺されることもあった。”個性”というものを大切にしていく必要があると感じている。ただし、それは”無礼”であることとは違うため、礼節をわきまえて自分を貫いていきたい。

”常識”という言葉も厄介である。”常識”とは一般大衆が作り出す、その中でのルールであったり、暗黙の了解であったりする。世界に出ると、日本の常識は世界では全く無意味なのである。この”常識という言葉に囚われすぎると、新しい斬新な考えは生まれてこないだろうし、日本人の可能性という道を簡単に閉ざしてしまうものである。”常識ないね”と言われたら、その人を一度疑ってほしい。どこの常識ですか?と。世界はグローバル化によって多様性に満ちている。その”常識”は多様性を排他するものであり、人それぞれを認めて、意見を汲み取り、より良い答えへ昇華させることができる人間が今後の世界で伸びていくと考えている。私のインターンシップでの経験はここに結びついている。

自分と違う文化、背景を持つものを支配や、コントロールするのではなく、お互い理解できる環境を整え、良い答えを探し続けるのが多国籍マネジメントの入口ではないだろうか。

人口減少による海外労働者の獲得にもこの考えは必須であろう。
ただし、多くの2000年以前に生まれた日本人の多くは、小さな島国、一つの人種、他の”常識”に触れてこなかった、触れても深くは関わらなかった人たちが多い。その背景を持っている人たちに”さぁ、多国籍な文化に慣れよう!”などいったところで、すぐには受け入れられないであろう。今までと勝手が全く違うので、ストレスは大きくかかる。企業にとっては人数が多い分、さらにストレスで溢れるであろう。

子供の頃から他文化に多く触れている現在の子供達。彼らの多くはきっと日本をさらに良くしてくれるだろうと期待している。その子供たちに少しでも基盤を作っておけたらと終活にはまだ早いがそんな意識が芽生えてきた2020年以降コロナの最中に考えていたことである。

”観光で日本を元気にする”という言葉の背景にはたくさんの思いがある。
その一つが、今回の”常識”と多国籍マネジメントの話である。日本は徐々に変わっていくであろう。

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