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吉田松陰による人材育成
前回、吉田松陰のやったことを記載しましたが、具体的に、育てた人や育て方についてを今回は書いてみたいと思います。
▼ 明治維新を創り上げた人達を育成
前回にも記載しましたが、吉田松陰が主宰していたときの有名な松下村塾の塾生には以下の方々がいます。
久坂玄瑞:長州藩における尊王攘夷派の中心人物として活躍しました。坂本龍馬や中岡慎太郎、西郷隆盛など幕末の志士達に多大な影響を与えたと言われています。
高杉晋作:奇兵隊という武士以外の身分を問わず、集められた義勇軍的な長州藩の軍隊を創設しました。長州藩の藩論を倒幕に統一し、武力による倒幕を決定づけました。
伊藤博文:言わずとしれた初代内閣総理大臣です。明治維新後、大久保利通の死後に内務卿を引き継いで、政府の最高指導者として腕を振るい、現代にも繋がる内閣制度を創設しました。
山縣有朋:高杉晋作没後の奇兵隊を指揮し、明治維新後には西郷隆盛の後を継いだ元帥陸軍大将。内閣総理大臣も経験していますが、大日本帝国の陸軍の基礎を確立しました。
▼ 師と弟子、共に学ぶ
松下村塾では、弟子入りの希望者に「あなたは私に何を教えることができますか」と質問することもあったと言います。吉田松陰は上から下に学問を教えるというのではなく、基本姿勢は「師匠と弟子が一緒に学び合う」という師弟同行・師弟共学の思想でした。
また、吉田松陰の座右の銘は、「知行合一」です。
具体的には、「どんな知識も行動が伴っていなければ、不完全であるという考え方」です。
全国を遊学していた経験からも、行動すること・経験することの大事さを説き、松下村塾でも「自分自身で考えること」を重視し「アウトプット主体」で切磋琢磨していました。
▼ 志をともにする
共に学び、行動する源泉として、志をともにすることが大事です。
人は、自分自身のため、私利私欲のためという「私欲」だけでは頑張れません。(私欲を完全に否定はしませんが)
「公」へと向かう 志 にこそ、自分自身も周囲の人も突き動かされるエネルギーが生まれます。会社組織においても、ビジョン、ミッションが必要とされますが、日本語で言えば志です。(細かくは異なりますが、ニュアンスは一緒とします)
仲間と志をともにして、共に学ぶという人材育成を行い、明治日本の基礎をつくりあげました。
※ こちらの本に詳しく書かれているので、詳しく知りたい方は下記の本からお願いします。
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