心理的安全性のあるチーム
「心理的安全性」という言葉をご存知でしょうか?これは、Googleが2015年に論文として発表したことで一躍バズった、会社/組織/チームのあるべき要素です。
▼ 心理的安全性とは?
心理的安全性とは、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン教授が1999年に提唱した概念です。
エドモンドソン教授によると心理的安全性は下記と定義されています。
"チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、チームは対人リスクをとるのに安全な場所であるとの信念がメンバー間で共有された状態"
もっとわかりやすく言えば、下記2点です。
【1】常にリスクを取り挑戦して拡張することを求められている
【2】リスクを取ること、チャレンジすることを奨励し、承認しあうことで、対人関係上の衝突を起こらないようにする
心理的安全性のあるチームの具体例を下記わかりやすい画像にて添付します。
※ 一般社団法人「日本認知科学研究所」理事、石井遼介さんの記事参照
https://globe.asahi.com/article/14111771
▼ 心理的安全性のあるチームの特徴
心理的安全性のあるチームと無いチームの違いはどのようなところに現れるか、上記URLの記事から画像を添付します。
上記のマトリックスで「学習する職場」となっている心理的安全性のあるチームは、結果として下記の特徴を持ちます。
【1】チームメンバーのパフォーマンス向上
チームメンバー全員が安心しながら集中して仕事に取り組めるため、業務の生産性も高くなります。
【2】イノベーションや改善の推進
常にチャレンジをして、かつ批判や抑えつけられる不安が少ないため、現状をより良くしていこうという前向きなマインドに変化していきます。
【3】情報やアイデアの共有が盛んになる
否定・批判が少ないため、チームメンバー全体のコミュニケーションが活性化して、情報共有が行われやすくなります。
【4】前向きな人が離れにくい
挑戦することや、負荷をかけることで成長・拡張したい人にとっては理想的なチームのため、そのような人材が集まります。
▼ 心理的安全性のあるチームに合わない人
逆に、心理的安全性のあるチームに合わない人もいます。それは下記のうちいずれかの特徴を持つ人です。
・リスクを取りたくない人
=新たに得ることより失うことを恐れる人
・チャレンジしたくない
=現状に満足している人
・メンタルの上がり下がりが激しい人
=負荷をかけることにメンタルが耐えられない人
・自立/自律していない人
=自己管理して自分から努力することができない人
・承認欲求が強い人
=仲間の成功を素直に喜べない人
・組織/チームに興味が無い人
=組織にロイヤリティが無く、成長・拡張しない人
以上のいずれかの特徴を持つ人は、心理的安全性のあるチームには合いません。組織に対してロイヤリティを持たないため、逆にロイヤリティを持つ人に対して、最悪「気持ち悪い」などと思いがちです。運悪く入ってしまった場合はすぐ抜けることになるでしょう。
とはいえ、性格的に元々上記すべてを満たさない人(=メンタルが安定してチャレンジやリスクを取ることが好きで組織にロイヤリティを持っている人)もそうはいません。
そのため、心理的安全性のあるチームを作るためには、その人自身も、組織/チームにおいて努力して自分を変えることが必要です。
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