水虫先生

くだらない事をだらだらと

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最近の記事

暗い夜も 光る朝も 巡り巡る世界でも

蝉の鳴き声で叩き起される朝 室内に居ても止まらない汗 食卓に用意されている朝食 何度袖を通したか分からない夏の制服 前日に凍らせておいたペットボトルの麦茶 汗で湿って履きづらい靴 容赦なくせり上がってくるアスファルトの熱 車の排気ガスにむせながら自転車で駆ける国道 電車の時間を気にしながら自転車を停める駅の駐輪場 大きな音を立てて線路を転がる車輪 息を切らせながら駆け上る駅の階段 汗で制服が体に張り付いたまま転がり込む満員電車 風邪を引きそうなくらい強

    • ここじゃないどこかへ

      お久しぶりです。 肌寒い日も少しありますが、夏が終わり、もうすぐ秋ですね。 台風19号が接近していますが、恐らくこれが通り過ぎた時には、秋の到来となるでしょう。 四季が巡るように、人もまた巡り変わる。 変化は、時に人に牙を向き、飲み込むこともあれば、人を前進させ、成長させる。 ただ、一つ異なる点を挙げるならば、人は変化を自ら起こせるということ。 それは、行動によって表れる。 旅や進学、就職、転職等の自身の選んだ選択肢をもって。 その行動は、自身の何かを変えたいと願った結

      • 夏影

        今年は猛暑になるらしい。 そんなことを会社の同僚と話しながら、翌日の仕事のしんどさを想像してため息をつく。 どうして夏は暑いんだろうなと、どうしようもならない愚痴をこぼして、気を紛らわす。 なんの事は無い。 何かに文句や愚痴をこぼして共感や同意を得ないとやってられないのだ。 今が暑かろうと明日が暑かろうと、それはどうでもいい事だ。 そんな会話をしながら、ふと思う。 何が夏を夏たらしめるのだろうか。 気温だろうか。 いいや、違う。 湿度だろうか。 いいや、違う。

        • アフレテハミダンテコボレテ

          皆さんは昔の事を思い出して、戻りたくなったり、無性に切なくなったりすることはありますか? ここ最近自身の今後の進退を考えた時、必ず思い出すのが昔の記憶。 幼少期に嬉しそうに遊び場にしていた場所、高校の時に電車からボーッと見ていた風景、大学で苦労しながら学んだ事。 どれも、当時はどう感じていたに関わらず、叶う事なら戻りたいと思える程たまらなく大切な時間たち。 戻れるものなら戻りたい。 もう一度、同じ気持ちになれるのなら何でもする。 でも、それは自分だけではなくて、やりき

        暗い夜も 光る朝も 巡り巡る世界でも

          きっとそれでも、あの人は変わらず過ごしているだろう。

          久しぶりの投稿です。 4月に鹿児島に引っ越してきてから2ヶ月が経ちました。 全く住んだこともない土地ですが、ようやく生活が落ち着き、新しい職場でも受け入れられ始めて、楽しく過ごしつつあります。 生活に余裕が出てきたせいか、今年の4月に就職した大学の友達の話を聞く度に、学生時代の思い出を思い出してしまう今日この頃です。 あの時間があってないような生活が好きでした。 原付から見える夕日が綺麗だったことを覚えています。 友達が快く迎えてくれた事を強く覚えています。 思えば、ひと

          きっとそれでも、あの人は変わらず過ごしているだろう。

          ちぇーりめーりちぇーり

          鹿児島に異動してきて1ヶ月半経った。 毎日、環境に適応するのにワタワタしてますが、生き物の勉強が出来て本当に楽しい。 見方によっては僕は曰く付きの人物のように多分映ってると思う。 そりゃあ、ホワイトな環境に居ながら休日を削ってまで働く部署に異動したのだから。 今回の異動は僕の意思で選んだ事なんだから、全くそんなつもりはない。 でも世の中はそうは見てくれない。 実際、そんな事を聞かれることも多い。 確かに前の部署で自分は掛け替えのない人材かと言われればそうではない。 そう

          ちぇーりめーりちぇーり

          Creative Cloud フォトプラン

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          輪郭を作る

          分からないことがある。 自分の経験、知識が乏しければ乏しいほど、それは多いはずだ。 それは歳を重ねるほど、自身に重くのしかかる。 動きが鈍くなる。 その疑問を崩すには自分の勉強ももちろんだが、経験のある人間への質問も大切になる。 どう質問すれば自分の期待する答えが返ってくるか、考えて頭を捻って質問する。 哲学では不明な物を明確にする手段として、輪郭を削るという作業がある。 それは分からないことを、疑問点の周囲を途方もないトライアンドエラーで明確にして、疑問の輪郭を浮かび

          輪郭を作る

          命の水と言われた酒、人の文明の発展に大きく寄与した火、人を支える同じものとして本当に似てる

          命の水と言われた酒、人の文明の発展に大きく寄与した火、人を支える同じものとして本当に似てる

          燃料の尽きた100円ライターと酒の空いたグラスって似たもの同士だなと思う

          燃料の尽きた100円ライターと酒の空いたグラスって似たもの同士だなと思う

          こころ

          ここ数年、付き合っていた人のせいか、写真や絵に興味がある。 色んなところを撮って回りたい。 自分の趣味として、音楽鑑賞や美術鑑賞、写真撮影がある。 それは決して生きていく上で必要なものではなく、なんの足しにもならない。 なんの足しにもならないからこそ、人の心を引き寄せる何かがあり、それが人の豊かさを支えるものであると確信しているし、それが好きな人を自分は応援したい。

          考えるという事

          「考える」 それは様々な場面、使い方によって意味は異なる。 この単語に限らず、日本語は本当に場面や使い方に依存する言語だと思う。 自分にとって「考える」というのは、自分の中で考えを反芻し、自分1人で結論を出す事を意味する。 そのせいか、よく哲学的な事を考えることが多い。 歌詞を一つの例に挙げてもそうだ。 歌詞を読んで自分で理解を深めて自分なりの理解をつける。 初めこそ、それが自分にとって必要だったものだが、今では一種の趣味にもなってる。 大学時代は六畳の部屋で、今で

          考えるという事

          想像を超える

          度々、予想も出来なかった事態に対して「想像を超える」という表現を使われることがある。 それは、良い意味でも悪い意味でもよく使われるものだ。 そして、人はしばしば自分の理解出来ない事や理解したくない事に対して憶測で語る事がある。 「あの人は鬱病だから心が弱い」「あんなに弱い選手がホームランを打つなんて、きっと投手の調子が悪かったんだ」 自分の好きなロックバンドのボーカルがライブでこんな事を言っていた。 「 自分の持っている傷の深さでしか俺たちは想像できないけど、俺たちの想像

          想像を超える

          朝焼けの亡霊

          今日、僕が大好きなバンドの新譜が発売された。 早速、今は曲を聴いているが、本当にいい。 僕がこのバンドが好きな理由はメロディももちろんだが、歌詞の繊細さが1番だ。 このバンドのボーカルの書く詩は本当に詩と呼ぶべき詩を書く。 今回の新譜の「朝焼けの亡霊」が個人的に気に入っている。 言葉選びがどれも丁寧で、センスがずば抜けていると思う。 日本語だけど、日本らしくない表現と物語で歌詞のストーリーが進む歌が気に入っていて、本当に外国の童話を聞いているような気分になる。 こんなに

          朝焼けの亡霊

          続くということ

          数ある小説、数ある映画のどれにも必ず始まりと終わりがあり、起承転結が存在する。 そのどれにもエンディングがあり、物語としての結論が描かれている。 僕達が感動したり、憧れを抱くのも物語の主人公達にとってのエンディングがあるからだ。 それを見て、あるいは読んで、感動し、その物語に夢を見るのも少なくは無いだろう。 しかし、小説や映画ではエンディングで終わっているからこそ、物語たり得るのであり、美しいのだ。 その物語に憧れ、夢を見ることーーはたまた、そのようにありたいと願う

          続くということ

          Don't stop the music

          最近、ふと懐かしい曲を聴きたくなって自分のウォークマンに入れて聴いている。 自分にとって思い出深いアニメである「けいおん!」を改めて観ていたら、あの頃から7年の月日が過ぎていることに気付いた。 時間の流れは本当に早い。早いというより、気付けば過ぎている。 さながら、道をすれ違う他人のように。 もっと時間を大切に、大事に、惜しむように過ごしたいのに、気付けば途方もない時間が過ぎている。 それが取り返しのつかない時間のようにも感じられてしまって、少しでも時間が戻ればなぁ、なん

          Don't stop the music