【メンタル術】あなたが誰かに必要とされるためには?
限られたチャンスを生かしたい。厳しい環境で居場所を見つけたい。でも、どう頑張ったらいいかわからない。
そんなあなたが、誰かに必要とされるためには?
きのう『報道ステーション』で放映された企画に、ヒントがありました。その考え方を教えてくれたのは、NBAプレイヤーの渡邊雄太選手です。
渡邊選手はトロント・ラプターズに所属。
今季途中まで、出場試合数などに制限がある育成選手向けの契約でしたが、先月、みごと本契約を勝ち取ることができました。
「身体能力に関しては住む世界が違う」というNBAで評価を得られた理由。それを、渡邊選手はこう明かしたんです。
「誰でもできるけど」
「誰でもやらないこと」
そこに自分の価値を見出せたからだ、と。
深~い言葉ですねえ。具体的にはどういうものかというと……。
全力で走ってディフェンスに戻る。
ルーズボールに躊躇なく飛びつく。
味方がシュートを打てるように体を張る。
無駄だとわかっていてもブロックに跳ぶ。
などなど。
意識したのは、誰でも実践できることではあるけど、地味で、きつくて、面倒で、格好悪いから、誰もが実践しているわけではない〝泥臭い〟プレー。
NBAには、シュートが上手くて身体能力が高い選手なんていくらでもいるけど、そのほとんどは泥臭いプレーを嫌がるからだというのです。
ところが。
こういうのって、アメリカでは時に「必死かwww」「無駄な努力www」「日本に帰れwww」って馬鹿にされることもあるそうなんですね。
しかも、数字に表れない。
本来、渡邊選手の武器は「シュート力」です。
小学生のとき、電信柱に向かってシュートを打ち、正しく跳ね返ってくるように練習して培ったというシュート力。こっちのほうは、得点を挙げたら数字に表れるんです。
まして、当初の渡邊選手には、ほんのちょっとしかチャンスが与えられなかったわけで。普通なら、得点を挙げるのが一番のアピールと考えるでしょう。
それでも、渡邊選手はシュート力よりも泥臭さを優先した。
どんなに与えられたプレー時間が短くても、点差が開いて勝敗に関係のない時間帯(ガベージタイム)で起用されても、自分の価値は泥臭さにこそあると。
数字に表れなくても、ちゃんと見てくれている人はいるものです。こうして、渡邊選手は本契約を勝ち取ったのでした。
「誰でもできるけど、誰でもやらないこと」
この考え方って、アスリートに限ったことではないなと。誰かに必要とされたい人全てに役立つと思うんです。僕だったら……。
分厚い資料でも読んでおく。
書いた文章を何度も読み返す。
打ち合わせ中はニコニコと。
アイデアの種を思いついたら、メモしておく。
気持ちよく仕事できるよう、掃除しておく。
などなど。
どれも「誰でもできるけど」「誰でもやらないこと」です。うーん、心掛けてはいるけど、全部はできていないなあ。
そう考えると、渡邊選手はスゴイですね。
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