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そうだ エア京都、行こう。〝重ねる〟ガイドの伝え方~吉田裕枝さん~

今年のゴールデンウィーク、あなたはどこか旅に出掛けましたか?

僕はというと、横浜に1日

あとは、ある人物の記事を読んで〝エア京都〟を楽しんでいました。

ハイ、今回は久しぶりにこちらの企画をお届けします。

きょう僕が描くのは、吉田裕枝さん。僕はあなたの文章を読んで「重ねる」ことの大切さを学びました。

吉田さんについては、第一印象が強烈だったんですよ。

企画に応募する際、なんと投げ銭を3回も! 通常の3倍ですよ。しかも、3回それぞれに熱~いメッセージをしたためてくれて。

「こんなにうれしいことはない。わかってくれるよね、ララァ」

なんてね。気分はア・バオア・クーから生還したアムロですよ。

そんな吉田さん、投稿数はそれほどでもないのですが、1本1本の文字数がすごい!

毎回、1万字くらいでしょうか。リンクをクリックした瞬間、画面右のスクロールがキューっと小さくなっていくんです。とにかく情報が豊富で、濃密。

記事のほとんどがオススメされているのも、納得です。

では、そろそろタイトルの理由について書いていきましょう。

吉田さんは、noteではこのような連載をしています。

「文化的」京都ガイド。

京都在住だからこその強み、環境科学博士としての知識、7年半のガイド経験を生かして書かれたものです。試しに、どれかひとつ読んでみてください。

✅あまり知られていない京都のスポット
✅誰かに話したくなる歴史的うんちく
✅そこで生活を営む人々の表情
✅実際に訪れて体験した臨場感

まさに……、

そうだ エア京都、行こう。

って感じになるわけです。

では、次に〝重ねる〟とはどういう意味か。

最初にインスピレーションを得たのは、この記事です。

大学院では「景観史」というジャンルを研究していたという吉田さん。中でも「文化的景観」という新しい概念について、論文を書いたそうです。

でも「文化的景観」って?

京都という場があるから、人は京都を見ることができる。
同じ京都を見て、好きだなぁと思う人、あんまり・・と思う人、全然好きじゃない!という人、いろんな人が出てくる。

すると、京都を好きだと思った人が、京都にあつまる。
京都好きが集まりはじめると、今まで京都を見たことのなかった人たちも、あつまった京都好きを見て、京都が好きになる。
京都にもっと人が集まる。

そして、最初に集まった人、次に集まった人、その次の人・・・
歴代の京都人の生活が積み重なって、京都というまちの風景をつくる。
それが、私たちが京都の景観と呼ぶものの正体。

建物だけでなく、地形や、人間の生活だけでもなく。
そのすべてを、景観と呼んでいたのか!

つまり、文化的景観=(土地+人+人が造ったもの)✕歴史、かな?

別の記事では〝ミルフィーユ〟と例えて説明していました。ここで〝重ねる〟というキーワードが出てきたわけです。

もうひとつ、インスピレーションを得た記事がこちら。

ドラえもんのひみつ道具に「ジーンマイク」というものがあります。このマイクで喋ると、どんな言葉でもジーンと感動してしまうという笑

この話から転じて、吉田さんは考察します。

「言葉とはカヌーのようなものであり、水の流れ(聞く人の気持ち)に大きく左右される」

これ、わかりやすくないですか?

①カヌーの進行方向と水流の方向が重なると、伝わる
②進行方向と水流の方向がズレると、伝えるのが大変
③まして逆流だと、全く伝わらない
④凪の状態でも、なかなか伝わらない

日常でもありますよね。どんなにおもしろいことを言ってもスベってしまうこと。これは聞く人の気持ちが②~④の状態だから。

記事の終わりに、吉田さんは自分は〝人間ジーンマイク〟だと書いています。伝えたいことがある人に対して、伝わる工夫をしてあげることが、自分の仕事だと。

まさに、カヌーと水流を〝重ねる〟……。ね?

あなたも京都、行ってみませんか? エアでも、リアルでも。

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