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434 目標をどこに置くのか


はじめに

今日の教育コラムでは、夏休みを前に自分の目標ややりたいことを学校生活の傍ら、一生懸命に挑戦している2人の高校生を紹介したいと思います。
一人は小説、一人は音楽で挑戦しています。
昔と違い、今はインターネットやSNSを用いた表現の場は数多く存在しています。マスメディアに取り上げられなくても自分自身が配信者となり様々なプラットホームから表現を発信することができます。
時代なのかもしれませんが、夢をかたちにしていくことの方法が広がっていくことのすばらしさをやはり感じずにはいられません。

小説を通して

最初に紹介するのは、小説家としてデビューを目指し初めての作品作りに臨んでいる「きさらら むくろ」君です。

現在、執筆活動を少しずつ進めている彼は、note(ノート)が主催する「創作大賞2024」への作品応募に向けて創作に取り組んでいます。応募締め切りまであと一カ月というところですが、作品も完成間近まで来ています。
小説が好きだった彼が、小説を書こうと思ったきっかけは、大学進学を真剣に考えている時の事でした。将来、小説づくりの現場に編集者、または自身で創作するような形で参加したいという思いを持っていた彼は、どんな大学に進むべきか考えていました。
そこで、大学へ進学するためにも将来につなげるためにも、一つ作品を書き上げてみようということになりました。スタジオジブリの「耳をすませば」的な考え方です。迷ったらやってみることが一番です。いろいろ考えて立って前には進みませんし、後ろにも下がれません。

音楽を通して

2人目は、音楽を通して発信している高校生です。YouTubeチャンネルも公開されていて、独学で作曲した作品もいくつか紹介されています。
MVには、山梨県の見たことのある景色などが登場するシーンもあります。やってみたいことを思いっきり楽しんでいるような感覚が彼の配信動画からは伝わってきます。
「勉強も好きなことを両方楽しむ」そんな生き方がしっかりできていることは簡単なようでとても難しいはずです。「はず」と言っているのは本来は、そうであるべきなのになかなか世間や社会の風潮がそうしたことを許さない空気を作っていた時代が長く続いていたからなのかもしれません。
勉強もやるし、好きなこともやるし、多くの人と共有する中で可能性も追求していくしといった感じがすがすがしい印象を持ちます。

つまりは「行動力」

大切なことは、「行動力」です。SNSで世界とつながるこの時代においては、たとえ賞に輝かなくとも作品は世に残りますし、多くの人が見聞きするかもしれません。今の精一杯をぶつけてみることは決して無駄にはなりません。
人がそれを、どう評価するかという視点で自分の力や成果を測るのかという貴重な経験をしながらも、自分の創り出したいものと向き合うことができるわけですから、やる価値はあります。
大学進学の動機にもなりますし、自己アピールの材料にもなります。学業との両立は難しい面もありますが、グダグダと動画を見たりゲームばかりしたりして時間を費やすくらいなら、些細なことでもいいので悩む前に挑戦し、失敗も含めて経験していくべきだと思うのです。

目標をどこに置くかが大切だということを2人の高校生から学んだような気がします。

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