本質を見逃さないために

私を理解しようと
してくれる。
それは
本当にうれしくて
本当にありがたいことだ。

だから
気づけて良かった。
私を理解しようと
してくれていたことを。
一瞬誤解してしまったけど。

今日はそんなお話。

体調はどう？
と尋ねられ

私は
低めの安定です
と答える。

すると
それって良いの悪いの？
と尋ねられる。

自分本位だった私は
良い悪いのものさしを
当てられた気がして
心がざわざわした。

心の状態に良い悪いを
つけたくない
私の心はそんな単純じゃない
心の声はそう言っていた。

ただそれからずっと
気になっていた。

どうしてその人は
それって良いの悪いの？と
尋ねたのだろうかと。

考えてわかった。
物事の捉え方。
物事の表現の仕方。
それが私とその方では
違っていたのだと。

私は物事を事細かに捉えて表現する。

それに対してその方は
まるでリトマス試験紙のように
大まかに物事を捉えて表現する。

そっか。
だからその方にとっては
私の表現を捉えることが
難しかっただけなのだ。

その方なりに私を理解しようと
言葉をかけてくれたのだ。

その言葉は
その方の大まかな世界観から出た
表現だっただけなのだ。

表現の行き違いが
あっただけなのだ。

私を理解しようと
してくれていたことを
危うく誤解するところだった。

本質を見逃してしまうところだった。

表面上の言葉のやりとりや
表面上に出る態度だけで
判断せずに
そこからさらに
相手の世界観を考えてみる。

そうすると
相手の本質が見えてくる。

相手を理解するとは
きっとそういうことなのだ。