いつもの時間のいつもの道

今日の朝は
特に目覚めが悪かった。

朝方まで
考え事や不安が
止まらなくって
眠れなかったのだ。

きっとここ最近
ぐっと気温が下がったことも
あるのだろう。

きっとここ最近
お仕事が忙しかったことも
あるのだろう。

なんとなく
気分や体調は下がっていた。

そういう時は
悪循環になりやすい。

現にこうして
寝られなくなって
無理やり起こした身体は
鉛のように重かった。

疲れが取れないと
さらに気分も下がりやすい。

今日は頑張れるかな…。
そんな言葉が頭をよぎる。

いつもの時間に
いつもの道を通勤する。

ふと横を見ると
小麦色のコーギーが
お尻をふりふりしながら
お散歩をしていた。

食パンが歩いてる。

なんだか微笑ましかった。

ふと上を見ると
朝日でキラキラした
真っ青な空が
どこまでも続いていた。

青に吸い込まれそう。

なんだか清々しかった。

ふと大きく息を吸うと
さっぱりした空気に
金木犀の香りが
すううっと通り抜けた。

甘い香りに撫でてもらった。

なんだかうきうきした。

いつもの時間の
いつもの道を通勤する。

職場につく頃には
明るく
おはようございます
って挨拶していた。