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学生 VS ごとう

昨日はこちらでキャリアに関しての授業をさせて頂きました。

3年前から、キャリアの授業の「トリ」のポジションを頂いており、沢山の学生達の前で「仕事・家庭・自身の軸・人生100年時代やライフシフト・イクメンやイクボス」等について、僕なりの経験から伝えられることをお話しています。

いつも沢山の反響を頂き、本当に嬉しい限りです。頂いたレスポンスカードは、毎回じっくり読ませていただいております。

拙い話でも最後までお付き合いいただき、この場を借りて学生の皆さんにお礼を申し上げます。

3年前と変わり始めていること

さて、そんな最近の学生たちですが、明らかに「情報量」が増えています。特に「労働」については。

過去の講義では岩手県の長時間労働を話題の一つにし続けてきました。

これまでは、県のHP等を見ても、そうした情報はあまりオープンにされませんでした。男性の脳疾患発症率が高いとか、男性の自殺率が高いとか、不倫率が高いとか…。そりゃそうですよね。そんな情報出したら、移住だなんだにマイナスになるに決まっています。

でもネット中心に、そんな話は幾らでも広まります。各省庁の調査だって公表されているんですし、そこから簡単に分かる話を隠し通すことは無理です。

広まりだした岩手=長時間労働大国

さすがに最近では公的な機関も動き出し、「岩手=長時間労働大国」との認知もメジャーなものになりだしました。ここら辺は学生の反応を見ていても、この3年間で変わったところです。

学生の情報収集力は僕ら世代より何倍も優れていますからね。驚く様子の子もいますが、3年前と比べるとそうした子の数は少なくなっているかな…と感じます。

それに企業側も、そうした現実を黙ってみているような事はありません。それは学生たちにもしっかりと伝えています。


イクボス共同宣言が実施されたり、働き方改革に取り組む企業が注目され始めたり、岩手でも変革の兆しが見え始めていますし、実際に素晴らしい取組をされている企業さん(大体イクボス宣言してる企業さんだったりしますけどね)もどんどん増えて参りました。嬉しいことですよね。

そうして、学生達にも、僕が知りえる限りの情報はなるべく共有しています。

どうやってイクボス宣言している企業のガチ度を見分けるか、とかね。

学生に委ねるということ

リアルな現実をありのままに伝えることは大切です。今の最低賃金では暮らしが厳しいとか、女性の登用率とか、世のなかに出る前にリアルな現実は共有することに異存はありません。

でも、そのリアルを投げっぱなして「だから給料いいとこ入ってね」と選択肢を狭めてしまったり(講師側にその意図はなくとも)、「国の政策が悪いんですよ」みたく他責にしてしまったりというのは、学生への授業としてどうなのかと思うから。

学生たちにとってみたら、就活は「将来を決める重要な一手」であることに間違いありません。自分の未来に係る選択をアドリブでやろうとするほど、彼らは無謀ではないですし、だからこそ、限りある時間を精一杯悩み、自分の道を模索しています。

だから僕は、ちょっと先を生きた大人として、パスを出してあげたい。折角の授業が、学生たちにとっていいパスとなるよう、いいことも悪いことも全て共有したうえで「じゃあみんなはどうしたい?」と選択を委ねたい。シュートを決めるのは学生達ですからね。

思い通りにならなかった僕ら世代の嘆きの声を代弁させることではなく、今を生きる若い世代が、その先の世代へ何を伝え、未来をどう築いていくのか。


それを後押しする事こそ、教育ではないのかと。

教えて育てるんじゃなく、「教えたことを活かして育っていく」ことのほうが素敵だよなと思っていますし、これからも学生達に授業をする際は、そうした講義、いや、「選択の機会」を提供出来る存在でありたいですね。

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