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コンサル流デスクワーク技術②「最強パワポ資料作成術」

その仕事、どの会社でも通用しますか?
外資系コンサルがまず身につける究極のベーシックスキル30個選!

ビジネス・コンサルタントは入社1年目から徹底的にビジネスの基礎を叩き込まれます。
このnoteでは、全30記事にわたって、一流のコンサルタント会社を経て独立し様々な業界で活躍している方々に取材して分かった、彼らがコンサルタント時代で学んだ中で今でも実践している「外せないスキル」を紹介します。
厳選した30のスキルは、百戦錬磨のコンサル出身者が、一過性ではなく15年、20年実践し続けている普遍的な仕事術です。

このnoteを読むことで、
・職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを
・社会人一年目で学んだときの基礎的なレベルから
理解できるようになります。

社会人1年目からベテランの皆さんまで、自分の成長が不安な方はぜひご一読ください!

今回からは、「デスクワーク術」と称して、テクニック寄りのことをまとめています。議事録の書き方、スライドの基本、効率のよい勉強法、プロジェクトの課題管理方法などです。

第十七回:最強パワポ資料作成術

わたしは、いまでもほぼ毎日、パワーポイントで何かしらの資料をつくっています。業界が変わっても、起業したときも、作家活動をしているときでも、結局ずっと、パワーポイントはついて回っています。
ですから、パワーポイントの資料のつくり方もまた、コンサルタント時代に学んでよかったと思うことの筆頭に挙げたいことのひとつです。パワポにするときに限らず、わかりやすい資料をつくるコツそのものを学んだのです。

パワーポイントは、シンプルイズベスト

コンサル流のパワーポイントは、ひとことでいえば、「シンプルイズベスト」
言いたいことが明確で、シンプルで、見やすい
たくさんのことを一枚に詰め込む一枚企画みたいな方向性もあるのは知っていますが(お役所のパワポに多いようです)、わたしは、シンプルイズベストのコンサル流が身についているからか、それがいちばんだと思っています。

では、そのコツは?
シンプルな資料をつくるコツもまたシンプルです。たったひとつの原則を覚えればいい。
それは、「ワンスライド・ワンメッセージ」の原則です。
要するに、1枚のプレゼンスライドに、多くのものを詰め過ぎないということ。
ワンスライド(1枚のスライド)では、ワンメッセージ。1枚に1つです。この原則を守ると、資料がシンプルになり、また再利用などの差し替えが便利で生産性も上がります。

パワポは、ワンスライド・ワンメッセージ

ここで重要なのは、言うことをひとつに絞ることです。
実は、これが案外むずかしい。
ついサービス精神を発揮して、たくさんの図解やグラフを1枚のスライドの中に3つも4つも盛り込んでしまいがちです。そこに、多くの太字や赤字での強調、そして、吹き出しでのコメント……。
こういう資料は、いったい何が言いたいのかわかりません。言いたいことがたくさん盛り込まれすぎていて、見る側は、どう解釈していいのか、何がいちばん大事なのか、わからない。というより、つくっている本人もわかっていない。頭の中で整理されていないのでしょう。

また、ひとつのグラフに関しても、このグラフからは、こういうことも言える、ああいうことも言える、いろいろ言えると、たくさんの結論が書いてあるパワポもよく見かけます。これも結局何が言いたいのか、わかりません。
聞き手が知りたいのは、そのグラフを、どう読みとるかというあなたの解釈です。「要するに、何が言いたいの? 言えるの?」ということです。
グラフを出したら、あなたの解釈はひとつだけ。ひとつのメッセージだけを伝えます

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