「~すべき」を手放して”ありたい私”で生きていく【「はじめに」公開 #2】
一冊の手帳から始まった、ありたい自分・なりたい自分になるメソッド
あらためて、自己紹介させてください。本橋へいすけ、井上ゆかりと申しま
す。私たちは「自己実現を叶える」会社のメンバーとして、「しあわせを感じられる社会をつくる」というビジョンに向かって日々活動をしています。
しあわせを感じられる人が増えるように、
自分を知る
受け止める
変化する
サービスをつくり、届けています。
言い換えると、活動を通して、自己理解→自己受容→自己変容までを実現す
るお手伝いをしています。
冒頭に挙げた、まじめながんばりやさんの悩みを解決するために、私たちは
日々、コーチングやカウンセリングを行っています。けれども、ひとりで一度にフォローできるのは、せいぜい数十人〜百人くらいです。また、コーチングやカウンセリングのセッションを行っているときでないと、直接のサポートができません。サポートがなくてもセッション後にどんどん変化していく人もいれば、セッション後の伴走が必要な人もいます。
さらに、SNSでよく見かけるような人生の劇的な変化をよしとする人がい
る一方で、急な変化だと苦しくなってしまう人がいます。そのような人は、少しずつ、自然と変化していくほうが合っているのです。
これらの課題を解決するためにつくったのが 『pure life diary』 という手帳です。私たちの経験や知識を 「モノ」 に落とし込めば、多くの人の悩みを解決でき、心地よく人生を変えていく人が増えるかもしれない。しあわせを感じられる人を増やすお手伝いになるかもしれない。そんな想いから、手帳を開発しました。
この手帳のコンセプトは「まじめながんばりやさんが、感性をみがいて、あ
りたい自分・なりたい自分にやさしく変化する」。スケジュール管理のためではなく、理想の自分へ自然と変化するための手帳です。
本書では『pure life diary』に詰め込んだメソッドを、誰でも使えるように、1冊の書籍にまとめました。というのも、今の世の中はデジタル化が進んでいて、便利なオンラインツールがたくさん出ており、紙の手帳を使わない人もいるはずです。また、お気に入りの手帳をどうしても使いたいというこだわり派の人も多いのではないでしょうか。そんな人たちにもぜひ『pure life diary』で提唱する「自分を知る、自分を受け入れる、変化する」という3ステップのメソッドを活用していただきたいと考えています。
また、手帳術の本を執筆しようと思ったのは、『pure life diary』ユーザーの
みなさんのお声がきっかけです。みなさんの感想が、私たちの背中を押してくれました。
この手帳を世に出してから私たちのもとには、一見すると手帳の感想とは思
えないような、嬉しいお声が日々届いています。
「自然と自分にやさしい気持ちになってきました」
「自分にとって大事なことが日々意識に上がるようになりました」
「気づいたら、自分の心地よいペースで自然と変化していました」
「感性をみがくことを、生活に取り入れられるようになりました」
「少しずつ自分に自信が持てるようになりました」
「夫婦で使って、お互いのことがよく理解できるようになりました」
「今まで手帳が続いたことのなかった私が、続くようになりました」
こうしたポジティブでやさしい変化を、さらに多くの人に届けたいという想
いから、本書が生まれました。
自然と心地よく変化していく3 つのステップ
本書や『pure life diary』のメソッドは、認知科学がベースです。認知科学と
は簡単に言うと脳科学、心理学、言語学などを含む、脳や心のしくみの分野です。単によかったことを書こう、悪かったことをふりかえろう、がんばろう、習慣化しようと呼びかけるのではなく、科学的な見地にもとづいています。
さらに、本橋へいすけの専門領域であるコーチング、コンサルティングと、
井上ゆかりの専門領域であるカウンセリングの現場経験をもとに、次のようなことを研究してメソッドの中に散りばめています。
どんな言葉を使うと行動につながるか?
どんな言葉だと書き出しやすいか?
どんな言葉だと自分にやさしくなれるか?
どんな流れだと自然と実行しやすいのか?
どんなしくみがあるといいか?
どんな言葉や方法だと挫折しやすいのか?
どんな言葉だと自分を追い込んで傷つけてしまうのか?
そして、
STEP1 ▶ 自分のことを知る
STEP2 ▶ 自分のことを受け止める
STEP3 ▶ 自然と変化する
の3ステップで、ありたい自分・なりたい自分への変化を叶えていきます。
また、本書では自分の価値観や強みに向き合い、深め、自己理解していくワ
ークに取り組んでいきます。ワークを通じて、自分が本当に大切にしたい価値観や自分の強みを見つけたり、取り戻したりしていきましょう。
そして、ありたい自分・なりたい自分へ少しずつ変化していくための、習慣
化の方法もお伝えします。
ただ、習慣化とはいっても、私たちは手帳を続けることが目的だとは考えて
いません。手帳を埋められない日があってもいい。本当に大事なのは、自分の人生が自分にとって心地よい形で変化していくこと。そう考えています。
世の中にはたくさんの手帳があり、たくさんの習慣術があり、テクノロジー
はものすごいスピードで進化しています。それなのに、手帳がなかなか続けられない、習慣化できないという多くの人が抱える悩みは、いっこうに解決されていません。本書で紹介する習慣化に対する考え方が、そのヒントになれば幸いです。
習慣化に必要な時間は1日3分。
毎日できなくても大丈夫。
「ハードルは低く、取り組むと奥深い」 のが 『pure life diary』式メソッドです。
人生の純度を上げて、自分で自分のしあわせをつくる
長い人生の中で、ときには、自己肯定感が下がってしまったり、人生が前に
進まず悩んだりすることもあるでしょう。でも大丈夫。強みがない人はどこにもいません。何をしたらいいか、永遠に見つからない人もいません。
人生は一度きり。人生を終えるときに「私の人生はしあわせだった、ありが
とう」と思えたなら、きっとあたたかな気持ちで最期の日を迎えることができるでしょう。
本書のメソッドを活用し、ワークに取り組み、日々の意識を少しずつ変えて
いきましょう。そうすることで、自分の本当の気持ちや強みに気づいたり、いつの間にかやりたいことができていたり、夢が叶っていたりと、さまざまな変化が訪れるはずです。そして、人生の純度が上がっていくことで、しあわせを感じられるようになります。
ありたい自分、なりたい自分は自分自身でつくっていくものです。新しいス
キルを身につけなくても、人生は変えられます。これから私たちと一緒に、人生の純度が上がる手帳術を実践していきましょう。
本橋へいすけ 井上ゆかり
(『人生の純度が上がる手帳術』「はじめに」より)
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