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【ユーザーインタビュー】専門職としての知識を放デイで大活用!生活と評価をデジリハで繋げる-アスノバ 放課後等デイサービス-

デジリハって実際どんな施設で、どんな風に使われているんだろう?そんな疑問の声にお応えして、デジリハユーザーを紹介していきます!今回は未来企画(https://m-k.life/)さんが運営するアスノバ 放課後等デイサービス、アスノバなないろの里 児童発達支援・放課後等デイサービスより、理学療法士の吉野さん、児童発達支援管理責任者の今野さんにお話を伺いました。

まずはアスノバさんを運営している株式会社 未来企画について教えてください

仙台市を拠点にまずは介護事業の小規模多機能型居宅介護事業から始まり、2018年にはアンダンチ( https://andanchi.jp/ )という、サービス付き高齢者住宅、看護小規模多機能型居宅介護、就労継続支援B型事業所、企業主導型保育所、飲食店からなる複合施設を開所しました。 放課後等デイサービスとしては2019年より「アスノバ 放課後等デイサービス」、2021年より「アスノバなないろの里 児童発達支援・放課後等デイサービス」、2022年8月から「アスノバ 福ちゃんの家」をオープンしています。

吉野さんはアスノバが初めての小児領域への挑戦ですよね

そうなんです。きっかけは身近に障害のあるお子さんを育てている友人がいて、大変な中でも一生懸命育てている姿を見たことです。自分も理学療法士として、そして子どもを育てる母として、何か手助けできることがあればという気持ちでこの領域に入りました。
実際成人領域で勤務していた経験と比べると、「放課後の時間って短い!」と感じています。すでに子ども達は学校で一仕事やり終えて帰ってきて、そこから更に子ども達1人ひとりの機能を上げるという時間を設けること自体が結構大変でした。病院にいれば必ず「治療の時間」というのは与えられるので。

でも、実際にやることとして成人と同じで子ども達のことをしっかり評価して、支援の内容を立案・実施して修正して、というプロセスが大事ですね。他業種と協働することになりますが、皆さん子ども達のことはよく知っているし、視点の異なる方々と協力して働けるのが魅力です。

アスノバ 放課後等デイサービスについて教えてください

現在小学校1~6年生、そして中学生が在籍しており、ほとんどのお子さんが地域の学校に通っています。困り感はさまざまですね。例えば運動面であったり、お友達との関わり方、情緒面などに困り感を抱いているお子さんが多いです。

働き始めた当初、施設の中で子ども達同士がぶつかってトラブルになったり、つまづいたりする姿をよく見かけ、気になっていました。自分自身勉強する中で、子ども達の中には眼の運動に苦手さがあり、それが原因の1つとなっている可能性があるのではという所に行きつきました。

デジリハ導入してみて

ビジョントレーニングについて勉強をする中で色々自分でもゲームとかを考えてやってみたのですが、なかなか続かないんですよね。子ども達の興味が持続しなくて。そんな中でデジリハの導入を考えていると代表から聞いた時、「これ、自分に必要なものかも」という風に感じました。

ツールを併用しながら視線入力センサーを用いたデジリハアプリをプレイする様子

正直最初は継続できるかについて少し心配していたのですが、実際に導入を始めてすごく子ども達の反応が良かったです。「前回このスコアだったけど、今回はもっと良くなった!」と子ども達自身が自分の変化に気づいて達成感を持ってくれるようになりましたね。自分の成長を実感できる分かりやすさがデジリハの魅力だと思います。
私としては、毎回同じ環境で子ども達がプレイできるように、ポジショニングをしっかり意識したり、子ども達が前向きになれるような声掛けやフィードバックを心がけていました。

症例検討の実施を通じて

今回、学会発表を目指してしっかりデータを取りながら取り組みの成果を検証しました。もちろんデジリハだけということはないと思うのですが、しっかりと数字で成果が出ていたのは良かったです。きちんと機能評価を行った上でデジリハを導入することの大切さを実感しました。

アスノバなないろの里 児童発達支援・放課後等デイサービスについて教えてください

放課後等デイサービスには小学生の特に3~4年生が多く、児童発達支援の方には未就学のお子様が在籍しています。荒井の事業所と併用している方も多いですね。児童発達支援を利用するきっかけは、乳幼児健診で周りのお子さんと何か違う?育てにくさなどを感じて児童発達支援センターに相談しつながるケースが多く、現在通われているこども園など集団生活の中で本人の困りごとや苦手さを保育教諭から伝えられるなどで、相談があり利用が始まります。

デジリハを導入してみて

基本的には集団活動なのですが、音楽療法とデジリハは個別活動として時間を確保しています。毎月デジリハ曜日を設定して行っています。
短い放課後の時間でMAX15人をスケジュールを組んで実施しています。お子さんの集中力も考えて1人10~15分くらいの時間ですね。

お子さんの粗大運動を促すため、MoffバンドやLeapmotionを中心に行っているのですが、アプリに関してはお子さん自身に選ぶようにしてもらっています。結構運動に対して苦手意識があるお子さんが多いのですが、ゲームは好きな子が多いので積極的に参加してくれていますね。

個別に苦手な動きや活動、例えば子ども達のバランス感覚や集中力などがよく分かるようになります。子ども達に気づかれないうちに苦手な運動の基礎の部分にアプローチ出来るのが良いですね。
センサーの因果関係の理解が難しく、結び付くまで時間がかかる子もいましたが、現在は感度の設定や環境など色々変更しながら、例えばバランスボードに乗りながらなど、1人ひとりに合わせて試行錯誤を続けています。

普段例えば野球など、色んな活動をするのですがなかなか上手に打てない子がいて、デジリハの視線入力アプリを使っていたときに視線の動きのクセがはっきりわかったんです。「だから今までボール打てなかったんだ!」と私たちの中で繋がって、普段の活動により活かしていくことも出来るようになりました。

最後にメッセージを!

デジリハの利用を通じて、子ども達の苦手を細かくみることのメリットを感じました。子どもと色んなことを楽しむ経験を通して、自分たち自身が成長する機会を得ていると思います。今後も多職種のメンバーで議論しながら活動を行っていきます!

未来企画さんでは現在、放課後等デイサービス等で働くスタッフを募集中!詳しくは下記のリンクからご確認ください。


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