日本の解像度が上がる感覚が楽しい
なんのこっちゃというタイトルを書いてしまったが、個人的にワーケーションで面白いなという点をつらつらと書いてみたいと思います。これって経験している人しか分からないのではないかという不思議な感覚の話です。
自分のワーケーションのスタイル
そもそもの前提として自分のスタイルをお話ししますと、ワーケーションする時は1週間程度その土地に滞在しています。それはホテルだったり、ゲストハウス的なところだったりまちまちです。そしてその土地は自分が一度も行ったことのない土地を選ぶことが多いです。事前調べは最低限。行ってから初めてその土地のことを調べます。
スタイルと言うとなんかかっちょ良さげな響きがありますが、結構行き当たりばったりなんですよね。行く期間、行く時期、行く場所、全てが適当というだけのことです。
その土地については行ってから調べたほうが簡単
旅行というと結構綿密に調べてプランを作りますよね。ワーケーションではそれがないんです。プランを作るのって疲れませんか?なんか仕事みたいじゃないですか?その点、このスタイルでは徹底的に楽です。
事前に調べるって「本」や「ネット」や「人へのヒアリング」ですよね。あれこがいいよ、ここがいいよという情報を得ても見たこともない場所なんで「ほんまかいな」という感覚になりピンときません。そりゃそうで、面白いという感覚は人それぞれ。自分にそれが当てはまるとは限りません。せっかく調べたのに行ってみたら「えっ!」ってことも少なくありません。
まぁそれはどう調べても起きうることなんですが、事前に調べるという労力を使って得た情報が無駄になるという徒労感があるというか、時間がもったいなかったなと思う感覚があります。
これが現地で調べるなら、散歩ついでにそのお店などの外観を見て、これは入りやすい、これは入りづらいなどが一目瞭然。そして事前に調べた情報はその鮮度がよく分からないので、行ってみたら営業してないみたいなリスクが大きいんです。
地方あるあるですが、サイトを更新してないとかザラです。行ってみて実際にそのお店を見てやってそう、やってなさそうを確認した方が早いし、散歩ついでだから労力もさほどない。そして散歩が単純に楽しいというおまけつき。
また駅周辺の観光案内でもいろいろ調べることができます。ネットに公開されていない分かりやすいパンフなども充実しています。この時代なんでもネットに公開されていると錯覚してしまいますが、実際は紙資料のままで行ってみないともらえない資料なんかもたくさんあります。結構力を入れていて便利なパンフもあっていいんですよね。
あと地元の方に「ここどう?」とかも聞くことができます。また地元の方から「そこ行くのならここも行ったら?」とかプラスアルファの提案ももらえます。常にその土地の情報をキャッチしている地元の方に聞くのが手っ取り早いですよね。
その土地に行ってしまえば観光案内の方や宿泊施設、タクシーの運ちゃん、飲食店の店員さんなどいろいろな方に聞くことができます。あと個人的に面白いのは雀荘。地方の雀荘はちょっと年配の方が多いので、いろんなことを教えてくれます。
意外な発見が多い
そんなこんなで滞在期間中にその土地のことを調べてみると案外知らなかったことに出くわします。この発見がこれまた楽しい。自分が無知なだけかもしれないんですが笑 初めて知ったこともあれば、聞いたことはあったけどあれってここだったんだーとかもあります。
この画像の話ですが、浜松に砂丘があるって知ってる人いました?しかも日本三大砂丘の中田島砂丘。夕方になるとこんなダイナミックな夕陽の景色を見ることができます。よくドラマや映画のロケ地にもなってるそうですよ。
同じく浜松ですが、アニメにもなっている「ゆるキャン」の聖地推しになっています。有名なゆりかもめの大群が見れるエピソードがリアルで見れたのは感動しました。
浜松に着いてからそれが佐久米駅ということを知りました。浜名湖をドライブしていた時、ちょうどコース上にあったのでフラッと立ち寄ってみたら、あまりに大群のゆりかもめだったりので思わず笑ってしまいました笑
ゆるキャン見る→ゆりかもめ見る→もう一回ゆるキャン見るというコンボで3回楽しませてもらいました!
八戸行った時ですが、桃鉄で収益率の高い十和田のバラ焼きを食べた時も「おおー」という謎の感動がありました。自分が桃鉄のヘビーユーザーでその聖地に行けると楽しいんですよね。あれがこれかー!の代表ですね。桃鉄は日本の地理や産業の勉強にはとてつもなく貢献していると思います。
同じ桃鉄ネタでこちらは弘前なんですが、桃鉄では高収益物件を狙うと思うのですが、嶽きみプリンって妙に収益高い物件あるけどあれなんだ?とずっと思っていました。
そういえばあれ弘前だ!ということを思い出して食べた嶽きみプリンがこちらです。「嶽きみ」というのは近くにある岩木山の麓で採れるとうもろこしでメロンより甘いという糖度が特徴です。桃鉄のゲームクリエイターさくまあきら氏がそのおいしさに感動し、物件に入れたとのことです。
さらにちなみにその近くには、映画「奇跡のリンゴ」のエピソードのある木村さんのリンゴ農園もありました。コロナ禍で面白い映画ないかなーと思って最初に見た映画だったので個人的にはすごく印象に残っています。
解像度が上がる感覚
こんな感じで挙げているとキリがないんですが、ワーケーションを始めてから「日本ってこんなに面白いところがたくさんあったんだ!」ってことを毎回感じます。また同時に「自分結構生きてるけど、まだまだ知らないことだけらけだ」とも感じるようになりました。
そしてさらにワーケーションした後が面白いのですが、一度行った場所は一気に興味を持つようになります。今まで全然興味がなかった地域のニュースが急に目に入るようになりました。
八戸で行ったばかりの映画館が休館に。羽生くんのアイススケートショーが八戸で。山形で2m級の積雪が。富山で新しいコワーキングスペースができた。みたいなローカルニュースがすごく面白いんです。そういうニュースが出ると、「あーあの交差点あたりかー」とか「あの辺にそんなのあったんだ」とかより興味が湧きます。
そういう経験をすると今まで見ていた地図が一気に立体的に見えてきました。そう、解像度が上がるという感覚です。こうやって解像度が上がるとその土地の良さを発見する力がより上がります。そして、その土地に何度でも足を運びたくなります。
まとめ
東京に住むものとして地方創生とかは正直よく分からないのですが、こういう興味が湧く状態を作ることは望ましいことなんじゃないかと思います。これがいわゆる行政が言う「関係人口」というやつの本質ではないかと。
旅行とは違い中長期滞在が狙えるこのワーケーションというのはその土地を知るにはすごく面白いワークスタイルだなと思っています。まだワーケーションをしたことのない方は是非試してみてはいかがでしょうか?解像度上げていきましょう!そして日本をもっと楽しんでいきましょう!
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