【実際どうなの】データサイエンティストから弁護士まで。「DHU初夏のオープンキャンパス2023Day1」体験授業レポート。
オープンキャンパスといえば夏のイメージがありますが、デジタルハリウッド大学(DHU)では例年、春、初夏(Day1&Day2)、夏(Day1&Day2)、秋と、季節ごとにオープンキャンパスを実施しています。
2023年5月14日に行われたのは、「体験授業」がテーマとなる初夏のオープンキャンパス2023 day1。受験校を本格的に絞りこむ段階に入った高校3年生はもちろん、学校選びをスタートし始めた高1〜2年生を対象に、DHUの授業の楽しさや魅力を体験してもらうためのコンテンツを用意しました。
今回のnoteでは、オンライン・オフラインハイブリッドで実施された初夏のオープンキャンパスの様子をお届けします。
DHUって、実際どんな授業をやってるの?
DHUって、どんな先生が教えてくれるの?
受験生が抱くであろうこうした疑問を、少しでも解消できれば幸いです!
レポーターを務めるのはキャンパスPRプロジェクトの1年生
今回レポーターを務めたのは、DHUの魅力を届けることがミッションの「キャンパスPRプロジェクト」6期生の1年生、有吉 涼華(ありよし すずか)さんと竹内 道器(たけうち どうき)さん。4月に入学したばかりのふたりですが、“新入生だからこそ”の視点を生かしたレポートを行ってくれました。
ふたりの様子は記事の後半でお伝えします!
初夏OC2023Day1のラインナップ
授業はYouTube LiveとZoom、2つのプラットフォームで行われました。参加者のみなさんはこの4つの中から、受けたい授業を2つ選んで受講します。どれを選ぶか悩んだという人も多かったかもしれませんね。
《特別講義》データサイエンティストに訊く「お絵描きAI」はどこがスゴイ?
YouTube Liveでの1コマ目の授業を担当したのは、データサイエンティストの橋本 大也(はしもと だいや)先生です。今回は特別講義として、Stable DiffusionやMidjourneyをはじめとする「お絵描きAI」を題材に、爆発的な普及と進化を見せている生成AI(人工知能)の最新事情を解説いただきました。
たとえば、Hugging Faceという生成AIに「Shinagawa Station」と入力すると、品川駅らしきイラストが数パターン表示されます。そこにmasterpiece(傑作)という単語を条件に加えると、より高画質な仕上がりに。
描きたい絵の特徴を「プロンプト」、排除したい条件を「ネガティブプロンプト」として設定すると、ユーザーが持っているイメージに近いイラストが生成されます。橋本先生によると、生成AIの進化は目覚ましいものがあり、人間の想像を超えたクオリティのイラストを出力できるようになっているそうです。
Hugging Faceのほかにも、Mage Spaceという画像から新たなイラストを生成するサービスや、Runway Researchという画像を自動的に動画化するツールなどを紹介いただきました。
続いて、YouTubeのチャット機能を活用し、視聴者からキーワードを集めてDHUの新しいキャラクターを作成することに。
「PCを持っている」「オレンジ色」「目がでかい」「近未来風のロボット」「メガネをかけている」など、DHUから連想できるキーワードがチャット欄に続々と書き込まれます。
それをお絵かきAIサービスに入力してみると、こんな感じのオリジナルキャラクターが出現。視聴者、橋本先生、AIの合作で、新マスコットキャラクター「デジハリ君」が誕生しました!
データサイエンティストからAIの最新事情を知ることができる。これこそが現役プロの教員陣の魅力です。
《3DCG》初心者でもできる!ロボットをモデリングしよう
Zoomでの1コマ目の授業を担当したのは、映画やCMの3DCGデザイナーとして活躍する小倉 以索(おぐら いさく)先生です。体験授業では、プロの現場でも使用されているMayaという3Dアニメーションソフトウェアを活用し、ロボットを制作しました。
まずは、Mayaの基本的な使い方から解説。3Dの立体物を作るうえで、下記の3つの操作は欠かすことができません。
たとえばカメラ機能を活用することで、立体物の正面、側面、上面など、好きな位置から眺めることができます。
基本的な操作を理解できたら、早速実践です。
小倉先生の説明を聞きながら、まずは円柱や球体などの立体物を画面に表示させます。視点をうまく調整しながら、立体物を移動させて組み合わせ、ロボットの姿形にあわせて大きさや形を変更していきます。
Mayaを使ったことがない方が大半でしたが、思った以上にスムーズに手を動かしていく参加者のみなさん。操作がわからない、手が止まってしまった……そんなときは、小倉先生やティーチングアシスタントの先輩たちが丁寧にサポートしてくれました。
《犯罪者と更生》現役弁護士が語る ニュースに載っていない話
YouTube Liveでの2コマ目の授業を担当したのは、現役弁護士である松本 隆(まつもと たかし)先生です。弁護士の武器は「法律に詳しいこと」ではなく、「ハート」であると断言する松本先生。一体どういうことなのでしょうか?
体験授業のトピックは、ニュースに載っていない少年事件のウラ側や、事件後の少年との関わり方です。たとえば松本先生は、当時19歳の少年Aが、現金1万円を恐喝した事件の弁護を担当しました。
仮に20歳以上の成人が恐喝をした場合、賠償金を支払えば数週間で釈放されるケースが多いのですが、松本先生は「20歳未満の少年が事件を起こした場合は少年法が適用されるため、賠償金の有無で刑罰が決まらない」と言います。
ほとんどの少年事件は検察によって起訴され、家庭裁判所で保護処分(保護観察、自動児童自立支援施設や少年院へ送致など)が下されます。そこで裁判官が見ているポイントは主に2つ。反省しているか、そのまま自宅に帰しても問題ないかです。
「3万円未満の少額なら、おどしても恐喝ではない」と反省の色を見せず、父親から暴力を受けていた少年Aは、少年院に1年間入ることになりました。そこから松本先生は、少年と手紙の交換や面会など更生のサポートも実施。社会復帰した少年Aとは、現在でも連絡を取る仲なのだとか。
そのほかの事例でも松本先生は事件後のケアを重視し、LINEやメールで定期的に連絡を取るのは当たり前。ときには、少年の大学デビュー(!)を手伝ったり、資格試験の合格祝いとして焼肉をごちそうしたり。
「その子が少しでも良い人生を送れるように、弁護士は動いている。僕のほかにも、同じように少年・少女とコミュニケーションを取っている弁護士は多い」と話します。
ニュースに載らない少年事件の真相を知ることで、クリエイターにとって必要教養=知の源泉を蓄える。デジタルハリウッド大学の教養科目の魅力が存分に伝わる体験授業でした!
《デザイン企画》世界にひとつだけの幕の内弁当をつくろう
Zoomでの2コマ目の授業を担当したのは、メディアアーティストの木原 民雄(きはら たみお)先生です。体験授業の課題は、世界にひとつだけの幕の内弁当を企画すること。
参加者の役割は、とあるデザイン会社で働くプロデューサー。木原先生は参加者と同じ会社で働く上司・スーパーお弁当プロデューサーという設定です。
例として木原先生が準備していたのは、忙しそうな同僚のA先生に向けた「帰り道に寄り道したくなるふわふわ弁当」です。仕事帰りに寄り道してふわふわした気分になってもらうために、メレンゲ、カリフラワー、エビチリなどふわふわした食材を詰め込んで、職場からの帰路をデザインしました。
木原先生からのレクチャーが終わると、早速参加者が企画とデザインをスタートさせます。
短い作業時間のなかで、参加者の皆さんは木原先生とコミュニケーションを取りながら、どんどんデザインを完成させていきます。そのスピードには、note取材班も驚き…!
たとえば、顔見知りの農家のおばあちゃんにお弁当を作った高校生は、畑をコンセプトにした企画を考案。
「おばあちゃんに健康でいてほしい」という願いから、レタスやそぼろ、卵焼きなど体に良さそうなもので、陽の光を浴びる畑をデザイン。お弁当の中央には、いつも笑顔で果物を販売しているおばあちゃんをイメージして、ピラフを配置しているそうです。このように木原先生の授業では、企画と表現を結びつける時間になりました。
来場した高校生たちからのコメント
オープンキャンパスが無事終了し、駿河台キャンパスに来場した高校生たちに感想を伺いました。
出演決定は開催2日前!?イベント終了後の1年生レポーターを直撃
オープンキャンパス冒頭「緊張しているけど精一杯レポートを頑張りたい」と意気込みを語った有吉さんと、「履修したことがない授業を体験できるので楽しみ」と話していた竹内さん。オープンキャンパス終了後にも感想を聞きました。
——今回のオープンキャンパスが、キャンパスPRプロジェクト6期生として初めての活動だったと思います。ですが、おふたりとも落ち着いているようにも見えましたがいかがでしたか。
有吉:配信が始まる前から手汗が止まらなくて、めちゃめちゃ緊張しました!でもキャンパスPRプロジェクト生に選ばれたからには、きちんと仕事をしようと思って、できそうなことがあればとりあえず動くようにしていました。
竹内:オープンキャンパスの2日前に自分たちの出演が決まって、昨日のリハーサルの段階から緊張していました。6期生は過去最多の応募人数の中から選ばれたと聞いたので、期待に応えなければという気持ちもありました。
——おふたりとも1年生ということで、高校生とは一番年齢が近いわけですが、なにか心がけたことはありますか?
有吉:オープンキャンパスに参加した高校生がどんなことに対して不安なのかはよくわかっているつもりでした。実際に来場した高校生と話してみると、みなさん受験や進学についてさまざまな不安を持っていたので、自分が答えられる範囲で「大丈夫ですよ」と安心材料を伝えるようにしました。
竹内:僕も数ヵ月前までは高校生だったので、「入学試験の面接で何聞かれましたか?」という参加者からの質問に対して、うまく答えられてよかったです。
——最後に、受験生のみなさんへメッセージをお願いします。
有吉:今、新しい学年になったタイミングで、進路について悩んでいる方が多いと思います。ちょうど1年前、わたしはまだ進路が全然決まっていませんでした。ほかの人がどこを受験するか決め始めていても焦らずに、自分のやりたいことをゆっくりと探していってください。
竹内:去年の同じ時期には、大学に対してワクワクする気持ちと、不安な気持ちが両方ありました。もしかしたら皆さんも同じ気持ちかもしれませんが、気負わずに頑張っていただきたいです。
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以上、「初夏のオープンキャンパス2023 Day1」会場レポートでした。
6月11日(日)には「初夏のオープンキャンパス2023Day2」、7月23日(日)と8月20日(日)には「夏のオープンキャンパス2023」を開催します。詳細はイベント情報をチェック!
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