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彼女を見て湧いたのは言葉にできない気持ちだった(休職269日目)

2022年10月28日(金)

ご無沙汰しております。
せのび山どんぐりです。

連続投稿が途絶えてほっとして
自分が書きたい時に書こうという
気持ちにシフトして、
いざ、これは残しておきたい!という
出来事があってもいつの間にかnoteへの距離が
遠くなっていて重い腰を上げられませんでした。

でも、そんなときもとりあえずタイトルだけ書いて下書きには入れてみた。

ただ、その時の気持ちって
やっぱりその時にしか表現できないものも多くて。

うつという病気とは
一生付き合っていく覚悟はしているものの、
どこかで過去のものになってくれないかという
希望も持っているからこそ、
その時の感情はその時に残したい。

無理はしないように、でもできるだけ
毎日気持ちを書き残せたらいいなと思う。


さて、長い決意表明はこの辺にして。



きょうはそんな重い腰もどうにか持ち上げて
noteに書き残したくなった出来事があった。

病院から傷病手当金申請に必要な診断書が
できたからいつでも取りに来てくれてOK、という
連絡をもらっていた。

きょうは昼過ぎに整体に行くため化粧をして
身なりも整えていたため、
そのまま病院に取りに行くことにした。


時間は16時半。


ちょうど私が入院していた病棟の
散歩が終わる時間だった。

あわよくばお世話になった看護師さんや
作業療法士さんに会えたりしないかな~なんて
思いながら手続きもすぐに終わり車に戻っていた。


すると見覚えがある顔の子が歩いている。

顔だけでは判断がつかなかったが、
靴が見えて彼女だとはっきりわかった。


私が入院していたときに
一緒の病棟にいた16歳の女の子。


坊主だった髪はだいぶ伸びて、
強豪校のバレー部くらいの長さになっていた。


「○○さん…」


車の中でつぶやいた。

一度かけたエンジンを止めた。

外に出て名前を呼ぼうかと考えた。


でもそこまで考えて思った。


”何を話すのか”



純粋に久しぶりに会えたことを
喜んだっていいだろう。

「久しぶり?元気だった?髪伸びたね」


多分それだけでいい。


でもなぜか勇気が出なかった。


彼女が入院したのは私の3日前。

いまだに入院しているということは
もうすぐ5カ月経つ。

急性期から慢性期の病棟に移っているに違いない。

若い女の子たちと一緒に歩いていた。


同じ病棟の患者さんだろうか


病院の外に出て化粧をし、

好きな服を着て、

自分の車で移動できる。

元々同じ生活をしていた人間が回復を認められ
退院し、その後明らかに自由な生活をしている。

そんな相手が話しかけることで彼女らが
どう思うのかを気にしてしまったのかもしれない。


結局車の中で彼女らが通り過ぎるのを待ち、
出ていくときも逆方向に車を出した。


ずっと彼女のことが気がかりだった。

家にいるのか、施設に戻ったのか、
まだ入院しているのか。


いずれにせよ元気にしているのか。


きょう見た限りは元気かどうかまでは
分からないけど、外出できているという時点で、
私がいたころよりは制限が緩くなっているから
暴れたり、自傷行為をしたりはしていないのだと
思う。

それは安心した。


ただ、なぜか彼女を見た後
気持ちがぐっと落ち込んだ。

はっきりと理由は分からないけど、一番近い感情は
彼女のこれからを勝手に案じて心配しているという
感じ。


私がそれを考えたって仕方ない。


何度もこの葛藤を繰り返してきた。

でも彼女がもう少しだけ生きてみようかな、と
思えるような人やモノに出会ってほしい。


赤の他人だけど、それを心から願っている。



久しぶりのnoteは取り留めのない文章。

なんせ言葉にできない気持ちなんだもの。

仕方ない。



書けただけでも上出来。

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