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【怒ってはいけない理由】子供を叱った時に起きる認知的不協和が飽きっぽい性格をつくる!?

wataruです。

今回は子供をむやみに怒っては行けない理由についてお話していこうと思います。

叱る・叱らないという悩みは非常に悩みますよね。世間では子供の自立性を育てるといって叱らない教育が流行っているらしい。でも叱らないなんて無理でしょ。少し観察すればいくらでも叱れる要素は出てきます。

危ないから止まって!手を繋いで!
出したらしまって!
はやくして!

躾。といいつつ自分の都合を押し付けてしまうことだらけでしょう。それに、叱っても意味ないとは思いいつつも、思わず叱ってしまうことすらありますよね。

そこで叱ると、子供はどいういった影響を受けるのか。を知ると、叱らなくて済むようになるかもしれません。

実際に叱るという行為は、デメリットが大きいのです。それに発達上必要な事、当然の欲求を抑えてしまうのは子供にとって不幸な事かも知れません。正しい知識は親子ともども幸せの元です。

と、言うわけで今回も科学的根拠と発達支援の現場で培った体験的スキルを元に子供をむやみに叱ってはいけない理由を解説していきます。

↓youtubeでも解説しています。↓

まず叱るというのは本来、不適切な行動を減らす為に行いますよね。専門用語で弱化するといいます。

弟と喧嘩する。手を出す。というのは不適切な行動で減らしたいですよね。その場で叱って喧嘩が今後も無くなるようであれば弱化したといえます。

この弱化を起こす方法には、叱る以外にも、良い行動を増やすという方法で結果、不適切な行動が減るという方法もあります。

それが褒めるという行動です。

弟と喧嘩するのは仕方ないとして、手を出すのは良くない事です。でも暴力ではなく話し合いで解決出来るように促してあげたとします。そして上手いこと仲直り出来たら褒めてあげます。

今後も、喧嘩しても手は出さず、話し合いで解決できるようになったとしたら、それは結果として手を出すという不適切な行動が弱化したといえます。

因みに良い行動を褒めて増やすことを強化といいます。躾は、良い行動を増やして不適切な行動を減らす為に行うのでさっきの例でいうと褒めて対処してあげた方が理想的です。

しかしまぁ、忍耐力と菩薩の心が必要なことは間違いありません。兄弟喧嘩して暴力も振るいだしたら叱って止めたくもなります。でもここで叱ると子供にどんな影響があるのかを知っていたらどうにか怒らずに対処しようと頑張れるかもしれません。なので叱る事の副作用について解説していきます。

叱ったり褒めたりして、子供の行動の変化を観察する時、ABC分析という分析方法が非常に役立ちます。このABC分析は非常に単純で、
Aに条件
Bは行動
Cは結果
を当てはめるだけで、子供の行動を分析することが出来ます。

さっきの兄弟喧嘩で叱られる例を当てはめてみると、
Aの条件に、弟と喧嘩が入ります。
Bの行動は、殴る。
Cの結果には、親に怒られる。
がはいります。これを続けていると何と喧嘩が起きなくなっとします。最高ですね。

でも大抵は、親がいない所で喧嘩をしていると思います。これは目が届かないぶん非常に厄介な事になります。

この状況をABC分析に当てはめると、
Aの条件には、親が居る
Bの行動には、喧嘩しない
Cの結果に、怒られない
という要素がはいります。でも、
Aの条件に、親がいない
が入るとあら不思議。
Bの行動に、喧嘩するがはいっても
Cの結果に、怒られないが入るんです。

この分析を見て考えると、子供は叱られたことによって、親さえ違えば喧嘩しても問題ないと学んでいるということが分かります。

少し難しい言い回しをすると、条件によって行動を変えてもいいと学んでしまったわけです。この状態を弁別の法則が働いていると言います。

本来なら親がいなくても、悪い行動はしないでいて欲しいものです。でも怒って押さえつけることは、怒る人がいなければ問題無いと思わせてしまうことになります。

さらに、最初は叱られる事がイヤだったはずなんですが次第に親の事がイヤになってきます。これを派生の法則といいます。この派生の法則はかなり分かりやすいかと思います。

理科が好きな子でも、理科の先生が嫌いだったら次第に理科というモノ自体が嫌いになってくる。あるいは、大好きなタレントさんがオススメしている物は気になってくる。そして好きになる。というのも派生の法則。です。

叱る事で起きるデメリットはまだまだあります。

反発の法則というものがあります。怒られると反抗したくなるってやつです。凄く従順な犬でも急に攻撃すると、反射的に吠えたり威嚇したりします。これは本能的に生体防御としての機能なのかも知れません。

まだまだ副作用はあります。

人はストレスからの防御法として認知的不協和という技を持っています。例えば弟を撫でようとした時に、運悪く殴っちゃダメ!と言われたとします撫でようとしたのに怒られたという状況はストレスが大きすぎるので、弟を撫でようとなんてしてない。と思い込みます。そして今後も、どうせ弟を撫でたって喧嘩してると勘違いされると思い込んでしまいます。

この認知的不協和は非常に厄介です。怒る時だけでなく褒める時にも悪影響を及ぼします。

好きで絵を書いてる時に上手だねって褒めてあげます。最初は嬉しくて、それからも一生懸命絵を描きます。どんどん上手になって褒められようと頑張ります。この辺りから矛盾が起きてきます。自分は好きで絵を書いてたはずです。でも今は褒められる為に書いてるのです。

この矛盾のストレスからどう身を守ると思いますか?最悪のパターンがこれです。


ただ好きだから描いているんだ。褒められる為に書いてるんじゃないと怒りが湧いたりします。そして、褒められるとヤル気を無くし次第に絵を描くことが好きでなくなる。

これが認知的不協和の恐ろしさです。飽きっぽい性格は作れてしまうのです。

他には、怒られるという事は、自分のやる事を認められてないということ。
自己肯定感が損なわれます。自己肯定感が育まれないと自分を信じることが出来ず、何事も消極的になってしまいます。

新しい事挑戦をせず、やる気もない。そんな子にはなって欲しくないですよね。

そこでこれらのデメリットを最小限に抑えた叱り方を動画で解説しているので気になる方チェックしてみてください。

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