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【モンテッソーリ教育】子供の自主性と才能を育てる最強の育児【藤井聡太棋士を育てた】

今回は、モンテッソーリ教育とはなにか。家庭や日常に組み込むにはどうしたらいいかをお話していこうと思います。

このモンテッソーリ教育は、将棋の藤井聡太棋士が幼少期にモンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園に通っていたことが報じられて大注目を集めています。

モンテッソーリ教育で育ったという有名人には、
YouTubeの生みの親Googleの共同創業者であるラリーペイジやセルゲイブリン、
Amazon ceoのジェフ・ベゾス、
Wikipediaを始めたジミーウェルズ、
Facebookのマーク・ザッカーバーグ、
そしてオバマ元大統領や、マネジメントのドラッカーといったそうそうたるメンツです。

これらの天才を数多く輩出したモンテッソーリ教育に、アメリカでも凄い話題になり世界中が注目しています。Googleのセルゲイブリンは、モンテッソーリ教育について語っており、

「生徒に自由が与えられ自分のペースで学び何かを発見することが推奨されている」と語っています。

この学びがGoogleの経営にも生かされており、20%ルールと呼ばれる勤務時間の20パーセント、つまり週の一日は、通常業務ではなく自分がやりたいことをやる時間が設けられているんです。この20%の時間からgmailやGoogleマップが生まれているので驚きです。

このエピソードからもモンテッソーリ教育は、子供の教育だけでなくビジネスでの活用もされていることがわかります。モンテッソーリ教育を受けると、

自分の得意分野を突き詰め、
柔軟な発想と、問題解決能力を高め
粘り強く物事に取り組み、
そして多様性を受け入れる
穏やかで優しい子に育つと言われています

どれも子供に身につけて欲しいものばかりですよね。今回はそんなモンテッソーリ教育とはなにか?これからの教育方針にどう組み込んでいけばいいかをお話します。

このチャンネルでは、科学的根拠と発達の現場で培った体験的スキルを元に子育てや日常、仕事で役立つような情報を紹介していきます。

↓Youtubeでも解説しています。↓

それではまずモンテッソーリ教育とはなにかです。1907年にイタリアの女医・マリア モンテッソーリが「子供の家」という場所から始めました。当時、イタリアの女性は、教育の対象外だったそうです。

大学に進む。ましてや医学部なんて前代未聞の出来事です。その後も男子学生と一緒に実習することが許されなかったりと大変だったそうです。そんな苦労の末に医学博士号をとりなんとか得た精神病院の医師になったマリアさん。。。

そこで知的障害のある子が床に落ちたパンくずを拾い集める事に熱中している様子から、知的障害がある子供も感覚的な刺激を求めていることに気づきます。その後、この子に指先を動かして感覚的刺激を得れるおもちゃを与え
数ヶ月後この子に知能テストを行ったところ明らかに知能指数が伸びていることを発見しました。

この研究結果を発表してマリア・モンテッソーリさんは一躍有名になりました。その経験から自身で始めた「子供の家」。スラムに住む、なんの教育を受けていない子供達たちと共に学びを深めていったそうです。

医学的な視点から、仮説を立てて、その結果を観察。身体だけでなく内面の成長も研究し科学的根拠となるものを集め教育法にまとめるという凄いことをした人です。

当時としてはものすごい衝撃だったそうです。子育てというのは各々の経験や感覚的なものでしか無かったのを、科学という確かな証拠を元に作り替えたんですね。しかしまぁ100年も前の教育法が今も注目されているというのは面白いですよね。

それだけモンテッソーリ教育は、子供の発達の根幹を押さえているといえます。

マリア・モンテッソーリさんは「学ぶことが容易か難しいかは子供の年齢ではなく、個人の可能性との関係の中でのみ定義づけられる」と述べています。

ざっくり言うと、子供は、年齢とか関係なくて本人のヤル気と環境で学ぶ。って感じです。

因みにめちゃくちゃざっくりした個人的な解釈なのでふーん。くらいに思ってくださいね。

これは今の日本の教育とは全く違う主張です。日本では小学校に入ったら学年によって学ぶ科目が決められてますよね。早いところだと保育園でもひらがなや算数といった勉強を必修としてる所もありますからね。

本人のヤル気とその環境とは何かというと、3つの要素でまとめることができます。

1つめ、子供の自主性が最大限発揮出来る事。
2つめ、生き方の基礎となる体験が出来ること。
3つめ、敏感期に基づいた関わり方をする

という3つです。これらを生活に取り入れやすい?形で紹介するので是非やってみて下さい。

まず、1つめの子供の自主性を最大限発揮させる事。

これは大人が不用意に手を貸さない事が重要です。子供が助けを求めたり、困っていたら「手伝おうか?」くらいの声掛けで十分です。子供がやりたいことを満足いくまでさせてあるというわけです。

自分がしたい事、楽しい事をしている時が1番身につく成長を遂げます。むやみに手伝わないことが、その後押しをしていると考えて下さい。

学びの主役は子供。学ばせたいという気持ちは凄く分かりますが子供は自分で学ぶものを決めます。親は子供を見守るくらいがちょうどいいです。

藤井聡太さんのお母さんは、子供が何かに集中している時は極力邪魔をしないと決めていたそうです。この方針が、驚異的な集中力や将棋への熱中を産んだかもしれませんね。

それでは、2つ目の生き方の基礎となる体験とは。

色んな事を経験し、そして沢山失敗することです。失敗し、そこから試行錯誤することによって、自分で問題を解決する能力を育みます。

最初から正しいやり方を教えて、少し間違えたら違う!ここはこうするの!
と教えるのは、自分で失敗して試行錯誤するチャンスを奪う事になります。

子供が自分で失敗に気づき試行錯誤して成功する。そんな体験をすると諦めない心や立ち直る力、柔軟な発想といった事が身につきます。子供にやりたいようにやらせて、親はほんとに困った時だけ手を貸す。

さっきも言いましたがこの距離感が大切です。沢山失敗を経験して、沢山自分で試行錯誤して成功経験をつめば自信がつきます。その結果、自己肯定感が育まれ、自分はなんでも解決出来ると思えるようになるはずです。

それでは、3つめの敏感期に基づいた関わり方です。

ここは非常に奥が深いので、ご自身でモンテッソーリ教育の専門書や発達心理学の知識を集めて欲しいところですがざっくりとした解説をすると、生まれてから死ぬまで人は、色んなものに敏感になる時期があります。

小さい頃は、愛着や秩序、運動、感覚、言語と言ったものに敏感になり触れたり試したりしたい欲求が生まれます。この敏感期は幼児期だけのものではなく、年頃になれば自分の周りからの見られ方とか、社会に出たら自分の社会的立ち位置とかが気になります。

同じように小さい頃には親の愛情が気になり欲しくなるんです。そして泣いて親に構ってもらう。

少し大きくなって自分で動けるようになったら色んなものを認識していくようになります。そこでこのベットは自分の、この椅子も僕。ご飯はこうやってこの順番で食べる。といったありとあらゆるものを整理しどういうものかを理解し順序づけていきます。言い換えれば身の回りの物事や、ルールを学ぶ気持ちに満ち溢れるのが秩序の敏感期です。子供は自分で感じたように秩序を作っていきます。その秩序に合わない何かが起きると泣きわめいたりします。この時期は大体、1次反抗期。通称イヤイヤ期と被ります。この時期は、動けるようなったけどまだ失敗ばかりでイライラも募るし秩序を見つけて環境を学んでいるときでもあるのでいつもと違ったり上手くいかなかったりするとすぐ爆発してしまいます。

魔の2歳。。。恐ろしいですよね。

他にも感覚が敏感になる時期は、ソワソワしたり走り回ったり、あれこれ触って舐めて叩いて投げてと大変です。この時期は沢山の感覚に触れて物の感触や刺激から世界を形作る物を学んでいきます。

6歳ごろまでは運動神経が急激に成長します。この時期の子をゴールデンエイジと呼びます。その為、走り回ったり、飛び跳ねたり、謎の行動をしまくるんですが、これも筋肉の動かし方を学び取っているからです。この時期の運動は、感覚の敏感期からくる欲求も同時に満たせるのでお得です。

他にも言葉の敏感期には、聞こえてきた言葉をなんでも口にします。言いたい、聞いて欲しい。そんな欲求にかられ言語を習得していきます。もちろん最初は意味不明な事ばっか言ってますけどね。

こんな感じで子供は、自分で自分自身を成長させることが出来るので、大人はその手助けをする。親は環境づくり。子供は自分で自分の伸ばしたい物を育てる。

この考え方がモンテッソーリ教育です。

もちろんこの敏感期は、子供によっていつ来るか。どれくらいの期間かは違いますし欲求の強さや行動もまるで違います。大人から見ると理解不能なイタズラにしか見えないことも本人はすごく真面目に学び取っています。

その最たるものは、テッシュを無限に取り出す!とかいう行為でしょう。でもこれも感覚や運動の敏感期からくる行動です。

指先の動き、腕の動き、ティッシュの感触、音、といった学びを得ているはずです。でも何度もティッシュを空にするまでぬき取り放題されたら流石に嫌すぎるので、今後子供の前にティッシュ箱を置かないっ!って心の中で誓いを立てる事になるかと思います。

そこで、ティッシュの代わりに、教具というおもちゃ?みたいな子供の敏感期に適した学べるアイテムをモンテッソーリ教育では使います。この教具は、子供たちの好きな動きが出来たり、気持ちいい感触だったり、楽しいアイテムばかりです。つまり子供が発達上鍛えたくなる部位を使えるものになっています。こういった教具を揃えてあげて大人は環境を整えてあげる。

これらが大切です。

おさらいすると、モンテッソーリ教育では、子供のやる気を尊重して学ぶ環境を整えてあげれば子供は勝手に学んで成長する。その為ににはこの3つを大切にしようね。

1つめは、子供の自主性が最大限発揮出来る事。
2つめは、生き方の基礎となる体験が出来ること。
3つめは、敏感期に基づいた関わり方をする

と、言うことで今回は何かと話題なモンテッソーリ教育について解説しました。このモンテッソーリ教育は、伝説の92歳現役保育士 大川茂子さんが居られる奇跡の保育園 小俣幼児生活団でも取り入れらていて、僕自身も非常に強く影響をうけています。この伝説の保育士 大川茂子さんは60年の保育士経験からモンテッソーリ教育と、あるもう1つの考え方を参考にして保育を行っています。

それがアドラー心理学です。

このアドラー心理学は勇気づけの心理学とも呼ばれています。勇気を持って自分自身の人生を自分でコントロールする強い子に育てたいならアドラー心理学を学んで損はありません!

Youtubeで解説しているので是非チェックしてください!

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