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【伝え方】自主性を育む子供が考えて行動できる話し方

今回は、子供が自分で考えて行動出来るようになる伝え方についてお話しようと思います。子供にアレコレ指示を出すことって日常茶飯事だと思います。

顔を洗いなさい、
歯を磨きなさい、
着替えて、
はやくして、
そんな事しないで、
片付けなさい
片付けないともう遊ばせないよ、

みたいな感じで、「あれはダメ、これはだめ、やめて、いや、はやくして、これはこうして」みたいな、指示を毎日出しまくっています。

これらの言葉ってよくよく考えると、命令形。

子供も、毎日毎日命令されていてはたまったものではありません。親も毎日命令し続けていたら次第に親と子供の間に上下関係が出来てきます。そうなってくると何気なく使う言葉、たとえば

よくできたね
えらいね
それはダメ

といった言葉が、子供を評価する意味合いになってきます。あの子はこれが出来る、これは出来ないとレッテルを張り親の考え方を硬くなっていくように感じます。子供もアレコレ評価されては息苦しいし、すぐに指示や評価が飛んでくると自分で考えるという貴重な体験が減ります。

親としては、子供の為に出来るようにしてあげたかったり、ダメなものはダメと教えたいので口うるさくアレコレ指示を出すんですよね。

つまり躾ですよね。

でも子供からすると興味が湧いたものに手を出したらすぐアレコレ言われる。やり方を指示される、ダメだしされるわけです。

子供は、大人からすれば当たり前の事でも初心者なんです。

大人だって初めてテニススクールに通ってみたとして、初めから「これはこうするの。この時はこう。違うよ。これはこうして。それはしてはダメ。」と、事細かに指示とダメ出しを出されたらたまったものではありません。

「ちょっとしんどいです。」とか言えればいいけどコーチへの頼み方すらわからない場合はもう泣いてやめたー!ってなるしかありませんよね。

こんな事が続けば、自己肯定感も失い、ヤル気や自信が消え失せ新しい事を嫌がったり自分から行動するのが億劫になります。そうならない為にも、子供への伝え方を一緒に学んでいきましょう。

良い伝え方が出来るようになれば、子供自身で物事を考えて行動出来るようになります。自分で自分の行動をコントロールできると嬉しいし自信になります。自己肯定感も向上して、ヤル気に充ちた成長に貪欲な子になるはずです。と、いうわけで今回は、そんな子供の自主性を育む伝え方を紹介します。

このチャンネルでは、科学的根拠と発達支援の現場で培った体験的スキルを元に子育てや日常、仕事にも役立つような情報を紹介していきます。

↓Youtubeでも解説しています。↓

それでは本編です。子供が自分で考えて適切に行動出来る伝え方、それは

子供に行動を選択させる言い方をします。

諭すといえばいいですかね。

「これはこうやって使うと使いやすいよ、たのしいよ」
「それはやっていいことかな?」
「ルールをおぼえてる?」

こういった言葉で子供自身で気づく、考えて行動を選べるように促すという、伝え方が子供の自主性を育み、よい習慣を身につけ、悪い習慣を減らします。

おもちゃやゲーム、アニメなどに夢中の子を動かすのはとても大変なことです。でも無理矢理辞めさせると余計に楽しかったという思い込みが増し、おもちゃやゲームに対する執着が強くなります。

これは認知的不協和といって、要求と現実の矛盾によるストレスからの防御法によるものです。おもちゃに熱中してる子に、

「ご飯を食べるから止めなさい」

と、いってやめさせる場合と

「そろそろご飯を食べよう?出来立てが一番おいしいよ。」

といって子供が自分からやめるように促した場合では全然反応が違うんです。遊ぶのを辞めたあとにあの玩具はどれくらい面白いかを聞くと辞めさせられた場合は、

「すごく面白かったと答えます。」

その一方で優しく諭して、自分の意思でやめた場合は、

「そんなに面白くなかった」

と答えやすいです。これは、遊び続けられたけど自分で止めたのでその理由付けをしたから面白くなかったと思い込むんです。楽しかったけど自分の意思でやめた。という矛盾を回避するため、楽しくなかったと思い込もうとします。

こういった働きかけを続けると次第におもちゃやゲームに対するモチベーションは下がってきます。そして代わりに行う行動が好きになったりします。

さっきの例でいうとご飯ですが、「息抜きにお勉強してみる?」みたいに諭して楽しくない事でも自分の意思で、勉強をする事を選ばせ続けたら次第に勉強は楽しい、といった認知的不協和を起こしてくれます。

この認知的不協和は、上手に使えば非常に強力な武器になります。しかし間違った使い方をすると悲劇を生みます。

いざ宿題をしようとした瞬間に親からはやく宿題しろと言われると腹が立ちやる気を無くす。というあるあるな現象も認知的不協和の現れです。

やろうと思っていたのに親からやれと言われた。やる気があったのに無いと思われていたという事実はストレスが大きいです。その為、ヤル気はないけどやれって言われたからしぶしぶやってやるよチクショー。と思い込みストレスから身を守ります。

認知的不協和は、身近でかなりの頻度で起きてしまいます。多少の事は気にしてられないほど頻繁に起こるのですがやはり大事なポイントは抑えるべきです。

認知的不協和による最悪のパターンは好きなものが嫌いになる事です。絵を描くのが好きな子供の、絵の出来を褒めすぎる例を見てみましょう。

好きで絵を書いてる時に上手だねって褒めます。すると最初は嬉しいでしょう。そして一生懸命絵を描きます。どんどん上手になって褒められようと頑張ります。

この辺りから矛盾が起きてきます。

自分は好きで絵を書いてたはずです。でも今は褒められる為に書いてるのです。この矛盾のストレスからどう身を守ると思いますか?最悪のパターンは、ただ好きだから描いているんだ。褒められる為に書いてるんじゃないと怒りが湧きだし、そして、褒められるとヤル気を無くし次第に絵を描くことが好きでなくなる。というパターンです。

これが子をダメにする褒め方です。飽きっぽい性格は作れてしまうのです。しかも良かれと思って褒めている内容で。

恐ろしいですよね。

↓因みに正しい褒め方は、こちらの動画で解説しています。↓

こういった伝え方は、忍耐力が必要でしかも何度も何度も繰り返す必要があります。子供が自分の意思で選ぶ、自分で考えるようになるまで付き合うのはとても大変なことです。なぜなら、子供が成長して学んだことを脳が整理できるようになるまでには多くの時間がかかるからです。その為、今回お話したような伝え方は子供に効果を与えるまでにとても時間がかかります。

それにイライラも募るでしょう。そこで怒りをコントロールするテクニックと、話し方を習慣化して無意識で行えるよう習慣化のテクニックも知っておくと非常に助けになります。

これらも動画で解説しているのでチェックしてみてください。

それでは、今回は子供の自主性を育む伝わる話し方でした。簡単におさらいすると、

命令するんじゃなくて、子供に選択させる。つまり促すんでしたね。なぜ促すかというと、認知的不協和を活用する為でしたね。

それでは、この知識が役に立つことを願っています。

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