のり dentalカメラマン

カメラが趣味の国立大の歯学科4年生です

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歯学部について

こんばんは。某国立大学歯学部歯学科3年、のりといいます。 日本の大学進学者数は60万人ほどですが、全国に歯学部は27大学、国立は11大学しかなく、歯学部入学定員…

検定法

パラメトリック検定とノンパラメトリック検定 パラメトリック 解析の対象データが何らかの分布に由来すると考える ノンパラメトリック 解析の対象データに一切の分布を仮…

歯科統計学 2

仮説検定について・・・ 仮説検定は、母集団の母数に関する仮説を標本から検証 する統計学的な方法である。 仮説検定の手順 Step1・・・仮説の設定 Step2・・・適切な有…

歯科統計学 1

統計の基本概念だが、母集団からサンプルを抽出し統計学的特徴を求め、これにより母集団を推察することを言う。 統計の分類 記述統計・・・今あるデータの特徴を簡単にわ…

病理学合格!

進級出来るかどうかの大きな境目になると以前言っていた、病理学実習と病理学のペーパー試験の本試験にどちらも受かることができました!!! 本当に嬉しいところですが、…

歯科放射線学 重要ポイント

1.放射線を用いる際、放射線は基本的に人体に悪影響を及ぼす前提のもと用いるべきで、使用は一般に最小限にすべきである。 この想定される影響は、確率的影響と確定的影…

唾液腺腫瘍の病理診断の進め方

1)唾液腺腫瘍の概要の知識と臨床情報の解釈 病理診断に際しては,患者の年齢,性別,病変の部位,画像所見,触診所見,手術所見などの臨床情報を把握まずしておく。 唾…

病理組織像の見方

組織のスライドを見る時、どの様になんの病気か判断していくのだろうか? 臨床所見などをとって組織を一部とり、生検組織診断をするがその手順を見ていく。 まず見る順番…

全身性IgG4関連疾患とシェーグレン症候群との違い

涙腺と唾液腺に対称性の腫張をきたす慢性炎症性病変であり、原因不明で高度のリンバ珠浸潤を伴うものをミクリッツ病、白血病、結核など原疾患の明らかなものをミクリッツ症…

歯肉を被覆する上皮組織

1.角化上皮・錯角化上皮・非角化上皮・・・臨床的には角化歯肉と非角化歯肉に分けることがあるが,角化あるいは非角化とはどのようなものを指すのだろうか? 組織学的には…

歯原性肉腫

歯原性肉腫

歯原性癌肉腫

歯原性癌肉腫

幻影細胞性歯原性癌(歯原性腫瘍)

歯原性癌腫  幻影細胞性歯原性癌

明細胞性歯原性癌(歯原性腫瘍)

歯原性癌腫  明細胞性歯原性癌

硬化性歯原性癌(歯原性腫瘍)

歯原性癌腫  硬化性歯原性癌

原発性骨内癌,NOS(歯原性腫瘍)

歯原性癌腫  原発性骨内癌,NOS

歯学部について

歯学部について

こんばんは。某国立大学歯学部歯学科3年、のりといいます。

日本の大学進学者数は60万人ほどですが、全国に歯学部は27大学、国立は11大学しかなく、歯学部入学定員は2500人程。

僕と同じ国立大学の歯学部3年生は、全国に500人程しかいません。歯科医院が過剰だと言われる昨今ですが、僕ら歯学部生は非常にレアな存在と言えるのかもしれません。

ただ、これほど少ない人数にも関わらず歯科医師になるための

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検定法

パラメトリック検定とノンパラメトリック検定

パラメトリック 解析の対象データが何らかの分布に由来すると考える
ノンパラメトリック 解析の対象データに一切の分布を仮定しない

名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比率尺度

歯科統計学 2

仮説検定について・・・
仮説検定は、母集団の母数に関する仮説を標本から検証 する統計学的な方法である。

仮説検定の手順

Step1・・・仮説の設定
Step2・・・適切な有意水準の設定
Step3・・・適切な検定統計量の決定
Step4・・・採否決定ルールと検定統計量の算出
Step5・・・仮説の採否決定と結論

Step1 仮説の設定
Null hypothesis (H0) 帰無仮説 (“

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歯科統計学 1

歯科統計学 1

統計の基本概念だが、母集団からサンプルを抽出し統計学的特徴を求め、これにより母集団を推察することを言う。

統計の分類

記述統計・・・今あるデータの特徴を簡単にわかりやすく数量的に表現する

推測統計・・・今あるデータの特徴から母集団の特徴を推測する

それぞれについて述べていく 
記述統計
基本統計量を用いる 
データの分布 ― ヒストグラム
分布の中心値―平均値 ・ 中央値 ・ 最頻

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病理学合格!

病理学合格!

進級出来るかどうかの大きな境目になると以前言っていた、病理学実習と病理学のペーパー試験の本試験にどちらも受かることができました!!!

本当に嬉しいところですが、今回初めての試みだったnoteでのまとめをしてみてどうだったか、冷静に振り返っていこうと思う。

まず、一般的に言われている、デジタルは概要を掴むのに適しており、紙はしっかり頭に残すのに適している。という話だが、これは本当にその通りだと思

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歯科放射線学 重要ポイント

歯科放射線学 重要ポイント

1.放射線を用いる際、放射線は基本的に人体に悪影響を及ぼす前提のもと用いるべきで、使用は一般に最小限にすべきである。
この想定される影響は、確率的影響と確定的影響の2種類ある。
確率的影響とは、影響の起こる確率(発生頻度)は線量の大きさに依存し、閾値がないものである。線量効果関係のグラフでは直線関係になる。悪性腫瘍の誘発と遺伝的影響がある。代表的疾患としては、白血病が挙げられる。

確定的影響とは

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唾液腺腫瘍の病理診断の進め方

唾液腺腫瘍の病理診断の進め方

1)唾液腺腫瘍の概要の知識と臨床情報の解釈
病理診断に際しては,患者の年齢,性別,病変の部位,画像所見,触診所見,手術所見などの臨床情報を把握まずしておく。

唾液腺腫瘍の特徴

① 部位別頻度
耳下腺,小唾液腺,顎下腺,舌下腺の順で,耳下腺が6割以上。
悪性腫瘍の割合:発生頻度とは異なり,舌下腺がもっとも多く,小唾液腺,顎下腺がこれに次ぎ,耳下腺は最も低い.

② 組織型
多形腺腫が最も多く(6

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病理組織像の見方

病理組織像の見方

組織のスライドを見る時、どの様になんの病気か判断していくのだろうか?
臨床所見などをとって組織を一部とり、生検組織診断をするがその手順を見ていく。

まず見る順番は、もちろん弱拡大→中拡大→強拡大の順だ。

弱拡大では、最も重要なのは病変部と正常組織の境界を見つけることだ。
それをもとに悪性か良性か判断していく。

中拡大→強拡大では、立てた予想を元に、どのような構造があるか、細胞異型性はどうか倍

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全身性IgG4関連疾患とシェーグレン症候群との違い

涙腺と唾液腺に対称性の腫張をきたす慢性炎症性病変であり、原因不明で高度のリンバ珠浸潤を伴うものをミクリッツ病、白血病、結核など原疾患の明らかなものをミクリッツ症候群とよぶり。

これまで、ミクリッツ病とシェーグレン症候群は同一の疾患あるという概念がされてきたが、最近になりミクリッツ病では、血清分画中のIgG4が著しい高値を示すとともに、腺組織にIgG4陽性形質細胞の浸潤を伴うことからIgG4関連疾

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歯肉を被覆する上皮組織

1.角化上皮・錯角化上皮・非角化上皮・・・臨床的には角化歯肉と非角化歯肉に分けることがあるが,角化あるいは非角化とはどのようなものを指すのだろうか?
組織学的には,口腔粘膜は重層扁平上皮で覆われており,①顆粒層と角質層をもつ正角化上皮,②顆粒層や角質層がない錯角化上皮,および③非角化上皮に分けられている.

(1)正角化上皮・・・皮膚に代表される一般的な重層扁平上皮には,明瞭な角質層をもつ正角化が

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