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自分マガジン 日常のエッセイ編

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日常で起こった様々な出来事をエッセイにしました。あまり役に立ちそうにありませんが、読んでホッコリして頂ければ幸いです。
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2022年12月の記事一覧

2つの”シューカツ”

今日は2022年の最終日、大晦日です。晦日というのは、太陰太陽暦の毎月の最終日のことです。この暦法では、小の月では29日、大の月では30日がその月の最終日となります。晦日は、必ずしも三十日ではないのですが、実際の日付にかかわらず月の最終日を指します。特に最終月の12月の晦日を、一年で最後の特別な晦日ということで”大晦日”と呼びます。現在は西暦を使っているので、大晦日は12月31日になります。 今年は、つい先ほど、昼食に年越しそばを食べました。いつもは、夕食後の夜更けに温かい

"庭師"がいる豪邸

ずいぶん前の話ですが、仕事の関係で外国の人と話す機会がありました。その人は、自国で役に立つ技術の研修のために、日本に滞在していました。日本に技術を学びに来る研修生には、裕福なイメージが無いかもしれませんが、なかには日本でも滅多にお目にかかれないほどに裕福な人がいます。 私が話したのは、そんな人たちの一人でした。その人の他にも数名の研修生がいたのですが、研修生グループで実家の話になりました。様々な国から研修生が来ているので、色々な話が聞けました。ある研修生が、育ちの良さそうな

マンガの死亡フラグ 死兆星について

マンガ『北斗の拳』に出てくる死兆星は、作中のフィクションだと長いあいだ思っていましたが、実際にあるのだそうです。少し調べてみると、次のようなことが書いてありました。 死兆星と呼ばれる星は、おおぐま座(北斗七星)の、柄杓の柄の方から二番目の星・ミザールのすぐ傍にあり、アルコル(Alcor)と名で呼ばれています。アルコルは、明るさが変化する変光星と呼ばれる特殊な星で、アラビア語で”かすかなもの”という意味を持つそうです。地球からの距離は81.1光年で、星の明るさを表わす等級は4

2022年のno+e記事を振り返って

年末が近づいてきたので、少しだけ2022年を振り返ってみます。今年も、連続投稿記録を更新し、この記事を含めると627日連続の投稿となります。三日坊主の私が、よくぞここまで続けて来れたと、自分のことながら感心しています。 今年最も読まれた私の記事のベストスリーを紹介します。 1.アドクソグラファーを目指して 2.日本五大美人 鳥取美人って本当? 3.カエルの磁気浮上 1位のタイトルにある『アドクソグラファー』は私が作ったオリジナル造語で、”つまらない話題でも、上手に文

コドモはオトナの行動を見て育ちます。

子供は大人の真似をします。人間に限らず、生物の多くの種類では、親を模倣することで、餌のとり方や天敵からの身の護り方を学びます。鳥の雛などが、最初に動いたものを親として認識するいわゆる”刷り込み”は、”模倣するべきお手本”をいち早く見つけるための、遺伝子的な仕組みなのかもしれません。 刷り込み(imprinting;インプリンティング)は、動物の生活史のある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する学習現象の一種を指します。先程の説明のように、雛が孵化し

クリスマスの思い出 不二家のデコレーションアイスクリーム

今日は12月25日、クリスマスの本番です。私が子供だった半世紀ほど前は、日本でもようやくクリスマスが定着し始めた頃でした。宗教に無頓着な日本では、キリスト教の背景があるクリスマスも、ケーキを食べて子供がプレゼントをもらう”西洋式のお正月”のような行事として根付き始めました。 当時子供だった私は、クリスマスの宗教的な意味は全く理解していませんでしたが、普段滅多に食べないケーキが食べられたり、プレゼントがもらえるクリスマスは嬉しいイベントでした。当時のケーキは、今のような生クリ

無意識に使ってました おじさん構文

”間違いなく”オジサンである私は、『おじさん構文』というのがあることを最近知りました。おじさん構文という言葉は、数年前から若者を中心に広がり始めたらしいです。おじさん構文とは、いわゆる “おじさん” と呼ばれる世代である中高年男性がLINEやメールで使いがちな言い回しのことです。ある記事で説明用に書かれたオジサン構文の例文は、以下の通りでした。 1)「お早う!(!は赤の絵文字)。○○ちゃんはちゃんと起きれてるかな(^^)?(?は赤の絵文字)」 2)「こんばんぽ(´∀`)ノん

食の不一致 納豆ご飯と卵かけご飯

夫婦やカップルにとって、”食の好みの問題”は重要です。食べ物の好みが合わないと、食事の度にイライラしたり、イヤな気持ちになったりする可能性があります。まだお付き合い段階のカップルなら、普段の食事を一緒にする頻度は少ないでしょうが、夫婦になればそうはいきません。 食の好みが一致すれば問題ありませんが、そうでない場合は、お互いに長年慣れ親しんだ食生活を変えるのは一苦労です。基本的には、染み付いた食生活は変えることはできないので、お互いの食の好みを”尊重”する姿勢が大事です。これ

"真面目"はカッコいい!!

真面目という言葉は、「君って真面目な性格だよねー」という風に、ネガティブなニュアンスで使われることがあります。この時の意味は”クソ真面目”に相当します。しかし、”真面目”は本来は良い言葉です。真面目の語源を辿ると、宋の時代に蘇東坡が読んだ漢詩にまで遡りことができるそうです。その漢詩というには、「柳は緑、花は紅、真面目」というもので、この”しんめんもく”が我々が使っている真面目の語源とされています。 この漢詩の意味は、「柳には柳の色、花には花の色があり、それぞれがそれぞれの個

本当のお祈りメールが届きました。

”サイレントお祈りだろう”と思っていたら、昨日、待ちに待ったジョブハンティングの結果が届きました。残念ながら、期待していた結果とは違う『不採用』通知でした。何となくわかっていたので、そんなにショックはありませんが、「あなたは不必要だ!」という事実を知らされるのは正直、気持ちのいいものではありません。最近の大学生は、いつもこんな気持ちで就活しているんですね。ちなみに、タイトル画は本物とは違います。悪しからず。 私が受け取った”本物のお祈りメール”の最後は、こう締めくくられてい

オジサンのための現代用語#18 脳内お花畑

『脳内お花畑』とか『頭がお花畑』とは、何も考えていないオメデタイ人に対して使う表現です。つまり、頭の中にお花畑ができたように、気分が高揚しすぎて正常な判断や行動ができない状態を意味しています。脳内お花畑の人は、現実が見えておらず、おめでたい妄想や空想、幻想を妄信しており、普通の人から見るとまともではない状態を指す言葉でもあります。一般的には、相手を揶揄するニュアンスで使われます。用例としては、「彼は正常な判断ができない脳内お花畑だから・・・」という風に使います。この表現は、S

メッシ選手、ごめんなさいm(_ _)m

FIFAワールドカップ2022の決勝戦は、PK戦にもつれ込む激闘を制してメッシ選手が率いるアルゼンチンがフランスを破り、36年ぶりのワールドカップ優勝を果たしました。アルゼンチンは、これで優勝回数が3回になりました。 アルゼンチンのエース・メッシ選手にとって、ワールドカップ出場は今大会が最後らしく、有終の美を飾りました。また、この優勝に、アルゼンチン全土が歓喜に包まれました。予選リーグやトーナメントで大活躍のメッシ選手は、MVPにも選ばれました。 決勝トーナメントが始まる

水難で死にかけた3つの話

普通は何度も死にかけることは無いと思いますが、小さい頃に体験した3つの水難の話をします。まずは、3つの体験を思い出させた不思議な占いの話から始めます。 プロローグ:一子相伝の占い 大学院生の時でした。研究室に新しい4年生数名が配属されました。そのうちの一人と雑談していた時でした。「先輩、占いに興味ありますか?」と後輩が私に聞いてきました。「占いには興味ないけど、どうしてそんなこと聞くの?」と言うと、「実は僕、結構占いに詳しいんですよ」と胡散臭いことを言ってきました。その後

ブラック企業の圧迫面接(実話)

ブラック企業またはブラック会社とは、「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワーハラスメントなどによって使いつぶし、次々と離職に追い込む企業」を指し、就職を避けるべきとされている職場です。ブラック企業の反対の概念は、ホワイト企業です。ちなみに、少しニュアンスは違いますが、英語では劣悪な労働環境・労働条件の工場をスウェットショップ(sweatshop)と言うらしいです。 これは私の子供が、その会社がブラックであることを知らずに、面接に行った時の実話です。そ