衒学おやじ・電磁郎の部屋 (Pedantic Master, Denjiro’s Room)

ディジタル時代に逆行して、アナログな紙の本が好きです。小説も好きですが、学術書も好きです。いつもは、もっぱら読む側ですが、時々、無性に文章を書いてみたくなります。駄文ですが、エンタメ系の小説やエッセイを書いています。よかったらお立ち寄りください。

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冒険科学小説『ウロボロスの遺伝子』 あらすじ

 この物語にはミステリィ要素が含まれていますが、本格的なミステリィではありません。ネタバレがあっても十分楽しめると思いますが、このあらすじにはストーリーの80%程度が明かされています。この小説をお読み頂いてる方で、まだ続きを読んでないんだよ、という方は読むのをご遠慮下さい。まだ、全然この小説を読んでいなくて、どんなものだか覗いてみようと興味を持って頂いた方には、ぜひ読んで頂きたいと思います。  ここからあらすじが始まります。  三年前の晩秋のある日、未明に一つの事件が解決

    • ブラックジョークなダーウィン賞

      ダーウィン賞(Darwin Awards)というのをご存知でしょうか?。進化論で有名なダーウィンの名前を冠した賞なので、さぞかし立派な賞だろうと思っていたら、全く趣旨が違う賞でした。 ダーウィン賞は、自らの愚かな行為によって「死亡する」もしくは「生殖能力を喪失する」ことで”劣った遺伝子”を抹消し、人類の進化に貢献した人物に対して贈られる賞です。もちろん公的な賞ではなく、ウェンディー・ノースカットさんが主宰するWEBサイトで、ブラックジョーク(皮肉)として贈られる賞です。この

      • 多機能商品 その機能は必要ですか?

        「一粒で二度おいしい!」は、グリコのかつての”決め台詞”ですが、ひとつの商品にいくつもの機能を盛り込んだ多機能商品があります。典型的なのは、タイトル画のようなスイスの十徳アーミーナイフです。このナイフには、ハサミや缶切り、ワインオープナーなどが付いています。行軍やキャンプなどで、出来るだけ荷物をコンパクトにしたい時には重宝しますが、普段使いには多機能過ぎます。 機能が多過ぎると、性能がどっち付かずになるので、ひとつひとつの機能が低下してしまします。また、白物家電やデジタル家

        • ヤングのためのオジサン用語 まとめ#1

          時は流れ、世代は交代していきます。”十年ひと昔”という言葉がありますが、現代では変化のスピードが加速し、五年先の未来も読めません。日進月歩は、”秒進分歩”へと変わっています。この一連の記事は、昔を懐かしむオジサンが書いたヤングへの置き土産です。 この記事を書いた時は、「読む人いるのかなぁ?」と思っていましたが、意外と反響があって読まれています。おそらく読者は、ヤングではない人達だと思いますが・・・。

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          崩壊の序章 そろそろテレビ局も・・・

          近年の新聞の発行部数は、ピーク時の頃と比べると、かなり落ち込んでいます。いまでも新聞を読んでいるのは、一部を除けば、高齢者以上の人達に限られています。新聞は既にオワコンのマスメディアになっています。しかしオールドメディアの凋落は、新聞に限ったことではありません。 私は小さい頃はテレビっ子で、テレビ大好き人間でした。就職した頃からは忙しくなって、テレビを見る時間は減りましたが、それでもちょくちょく、報道番組やドラマなどを見ていました。子供が小さい頃には、お付き合いしてアニメな

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          『カンガルー持ち』考

          満員電車の中では当たり前になりましたが、リュックやバックパックを背中ではなく体の正面で持つ人が増えました。私はこのリュックの持ち方を『カンガルー持ち』と呼んでいます。これは、タイトル画のようにカンガルーが袋の中の子供を慈しんで大事に扱っている様子から名付けました。最近は当たり前の風景になったので、電車の中では違和感はありません。 電車を降りてからの成り行きで、駅の構内でもそのままの持ち方で普通に歩いている人も増えてきました。ここまでは、「アリよりのアリ」と思っていたのですが

          ふりかけはお好きですか?

          ふりかけは好きですか?。多くの人は、”特に好きでも嫌いでも無い”と、たぶん答えるでしょう。副菜が充実していれば、ふりかけが無くてもご飯は食べれますし、ふりかけが無いと暮らせないと思う人は少ないでしょう。 しかし今、ふりかけの売り上げがジンワリ上昇しているらしいのです。市場調査会社が作成した『ふりかけ市場 販売推移額』によると、ふりかけ市場は80年代から基本的に右肩上がりの成長を示し、2022年には538億円、23年は572億円の見込みで、24年は575億円に達すると予測され

          絵のないマンガ まとめ

          ちょっとしたチャレンジに、マンガを意識した短編小説を書いてみました。面白いかどうかは、読んでみてからのお楽しみです。

          猫と日本人

          あなたはイヌ派、それともネコ派でしょうか?。”日本人と猫”の歴史は意外と古く、今から2000年以上も前に遡れるそうです。日本に猫が生息するようになったのは、西暦700年代の奈良時代/平安時代以降と長年考えられてきました。しかし最近の研究では、紀元前4世紀ごろ、つまり弥生時代から猫が生息していた説が濃厚になりつつあります。そうなると、日本の猫には約2400年の歴史があることになります。 最初は農作物を荒らすネズミ退治の目的で猫が飼われたようです。現代のようにペットとして猫が飼

          フクロウは嫌いじゃないけれど・・・

          YouTube動画で、道で拾ったフクロウの雛を育てる動画を見ました。特にフクロウが好きなわけでもなく、たまたま目に入ったので、勢いでクリックしました。その動画はショート版で、”雛を無事に育てて野生に帰した”経緯がスッキリまとめられていました。少し前に、フクロウカフェが流行ったりして、ちょっとしたフクロウブームが起きました。今はどうなんでしょうか?。 フクロウの動画はそれでお終いでしたが。この後、立て続けにフクロウの動画が何本もお勧めされました。YouTubeのリコメンド(お

          キムコとノンスメルを覚えていますか?

          日本で冷蔵庫が普及し始めた頃(昭和40年代)、冷蔵庫内の臭いの問題は深刻でした。魚などの生モノに加え、ニンニクやショウガなどの臭いの強い野菜を入れれば、狭い庫内は”複雑なニオイ”で充満しました。 「そんなの、ラップで包めばいいじゃないか?」と思われる若い人が多いと思いますが、その頃はまだラップ(透明な包装用のシート)やジップロックなどが存在/普及していませんでした。その頃に現れた救世主が『キムコ』でした。キムコの主原料はヤシガラ活性炭で、活性炭内部の微細な孔隙にニオイ成分を

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          "ピカソの農民"??

          この絵を見たことがありますか?。美術の教科書などにも載っているので、見たことがある人は少なくないでしょう。実家に、この絵をジグソーパズルにしたものが飾られていました。暇を持て余した実家の母が完成させたものでした。 今から約30年前の話です。正月に夫婦で実家に帰省したのですが、たまたま弟夫婦も帰省していました。いつものように、だらだらとお酒を飲みながら家族で談笑していたのですが、何かのキッカケで弟がジグソーパズルの絵に気が付きました。我が賢弟は、すかさず「この絵のタイトル知っ

          ワインの”ボディ”について

          人間のボディは「身体」という意味ですが、ワインのボディは「骨格(基本構造)」を指す言葉で、ワインの味わいのふくよかさや重厚感、渋みの度合いを表現するために使われます。しかし”渋み”は理解できますが、”ふくよかさ”や”重厚感”という言葉は曖昧で、いまいちピンときません。 ワインはこれらの度合いを総合判定して、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディの三種類に分けられるのだそうです。ワインをコーヒーに例えるのはおかしいかもしれませんが、エスプレッソのような”濃くて飲みごたえの

          ”フリー”の違いに気を付けて

           英単語のfree は、日本語の”フリー”として、普通に使われています。一般的には”無料の/タダの”の意味で認識されていると思います。しかし、このフリーが名詞の前に来るか後ろに来るかで、全体の意味が大きく異なります。つまり、『フリー○○』と『△△フリー』で意味が異なるので、間違わないようにしましょう。 フリーワイファイやフリーペーパーのように、フリーが前に来る”前フリ―”は、無料または自由の意味になります。つまり、フリーワイファイ=無料のワイファイ、フリーペーパー=無料の本

          ムシパン嫌だ!

          幼稚園で先生が「今日のおやつはムシパンですよ~♡」と言うと、園児の一人が「ムシが入ったパンなんて嫌だ!」と言ったそうです。もちろん、ムシパンは”蒸しパン”のことで、”虫パン”ではありません。 子供の頃は語彙が少なく、知っている言葉(単語)が少ないので、”蒸し”が蒸気で調理するという意味だとは分からないのです。同じような話を、『アナと雪の女王』の主題歌関連で思い出しました。このディズニーアニメの主題歌は大ヒットした『Let it go』です。この歌の邦題は『ありのままで』で、

          11月18日はミッキーマウスの誕生日

          私のブログでは、ネタに困った時に、”今日は何の日?”という話題について書いています。今日もネタ探しに困って見つけたのが、『ミッキーマウスの誕生日』です。ディズニーファンには常識なのかもしれませんが、私には初耳の情報でした。以下はXにポストされたミッキーの誕生日に関する記事です。 この記事で気になったのは、ミッキーマウスのことより、トポリーノ≒トッポ・ジージョという音の類似性です。『トッポ・ジージョ』は、マリア・ペレーゴさん原作のイタリア人形劇のネズミのキャラクターです。私が