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着眼点というのは、”目の付けどころ”のことを言い、商売をする上ではとても重要なキーワードになります。面白い着眼点や発想が、必ずしも商売の成功を約束するわけではありませんが、成功した商売の裏には”他にない着眼点”があります。

SHARPは、シャープペンシル・電卓・パソコンなど、時代の先駆けとなる商品を世の中に送り出しました。一時期、「目の付けどころがシャープでしょ」というキャッチフレーズで宣伝していましたが、液晶ディスプレイに固執したために、業績不振で外資に買われてしまいました。

世の中には、本気なのか天然なのかわかりませんが、着眼点が面白い人がいます。お酒のディスカウント店で、「焼酎(業務用)」という名札を見て、「業務中に飲んでいいお酒なの?」と勘違いした人がいたそうです。もちろん、この商品はお酒を提供する飲食店用の大型サイズのお酒です。

このままで終われば普通の笑い話ですが、もう一歩進めれば、次のような発想も浮かんできます。「アルコールが入っていない酒なら、仕事中でも飲めるのでは?」。これが、ノンアルコール飲料の発想の原点です。いまや、ノンアルビールやノンアル酎ハイは、大きな市場に拡大しています。

これまでの日本は、使わない無駄な機能を増やした商品を作ってきました。しかし、断捨離という言葉が流行ったように、無駄な機能やサービスは不要と感じる人たちが多くなってきました。いまや全世界に普及した『カラオケ』は、”歌の無いオーケストラ(伴奏)”です。今後も”○○の入っていない△△”というヒット商品が出てくる可能性はあります。どんな商品が出てくるか楽しみです。

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