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残念ながら何かを始めるのに遅すぎることはある

『何かを始めるのに遅すぎることはない』という言葉を聞くことがある。

僕はこの言葉が好きだ。

年齢に囚われず何歳になっても新しいことにチャレンジできる人は輝いてみえるし、そもそもそれが本来の人間のあるべき姿だと思う。

高校を卒業してすぐでなく、大人になってから大学への入学を目指してもいい。

50歳になってから新しい楽器を覚えてミュージシャンを目指してもいい。

おじいちゃんになってからフルマラソンに挑戦してもいい。


年齢なんて関係ない。

好きなタイミングで好きなことにチャレンジすればいい。

なんて素敵な考え方なのだろう。


しかし、残念ながらこれは理想論でしかないことがある。

何かを始めるのに遅すぎることはある

今日はその理由を2つ紹介したい。


①社会的制約

大学を卒業後ずっと事務系の仕事をしてきたAさん(30)。

彼が新たにマーケティング職として転職したいと思い、転職サイトを開いたとする。

すると、こんな求人ばかりが出てくる。

「実務経験3年以上」

そう、知識も経験もない状態で新たな職種にチャレンジするのは、残念ながら社会では歓迎されない。


その他にも、お笑い芸人になりたいと思ってもショーレースには年齢制限があることもある。

公務員試験にも年齢制限がある。

このように、多くの大人のチャレンジは、社会的制約によって阻害されている


②体力的制約

残念ながら、人間は老いる。

どんなに鍛えていたり、生活習慣に気を遣っていたりしたとしても、体力は衰える。

高校生の頃みたいにがむしゃらに運動をすることはできなくなる。

記憶力も間違いなく低下し、勉強が頭に入りづらくなっていく。

身体と頭は、若い頃の方が上手に使えるのだ。


まとめ

このような二つの理由で、大人になってからチャレンジすることには困難が生じる。

しかし、僕は大人のチャレンジを否定しているわけではない。

むしろ現状をこなすことしか頭にない大人が多い社会を毛嫌いしている。

大人は何歳になっても新しいことにチャレンジしていくべきだと考えている。


ただやはり、大人のチャレンジに不都合が生じるというのは、紛れもなく事実だと言いたいのだ。


僕は今、専門学校で高校生の進路と向き合う仕事をしている。

その中では、高校生だけでなく、僕(23)より年上の入学希望の方と話をする機会がある。

その中には、適当にサラリーマンをしていたけれど、小さい頃抱いた夢をやっぱり追いかけたいという人が多い。

しかし、年齢の制約上、夢を追うことを応援できないことがある

僕は夢を追いかける人を支援したくて教育業界で勤務しているので、誰かに夢を諦めさせないといけない瞬間ほど悲しいことはない。

もうできる限りそんな人は見たくない。


だから、いつでも挑戦できると楽観的になりすぎないでほしい。

将来やっぱりしたいと思いそうなことは、今この瞬間にするべきだ。

今日がこれからの人生で一番若い日。

そして一番新しいことにチャレンジしやすい日。

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