企業は文系大学院生の価値をもっと理解すべき
「文系は大学院へ進学すると就職が難しくなる」
こういったことを大学生の時によく聞いた。
僕は学部卒なので、実際のところどうなのかはよくわからないが、このような言説が生まれる理由は
企業側が、大学院での学びなんて仕事で役に立たないのに、院卒の給料を払わないといけないなどと考えているから
なんじゃないかなと思っている。
しかし、そうだとすると本当に企業の人事部というのは浅はかだなぁと思う。
だって、文系大学院生ほど面白い人間なんてなかなかいないのだから。
文系大学院生は、特定の分野についてとことん突き詰めたいと思ってちる人ばかりだ。
就職が難しくなるなどと周りから言われようと
も入学する人たちばかりなのだから、その分野に興味の薄い人はそもそも入学しない。
そこが、なんとなく入学してしまう人の多い理系大学院生との大きな違いだ。
特定の分野を突き詰めている人は面白い。
話に深みがあるし、独特な視点から物事を考えたりする。
遊んでばかりでなんとか文系の学部を卒業したような人間が社会に早めに出たとて決して得られない強みを、文系大学院生は持っていることが多い。
このように、文系大学院生には独特の強みがある。
そして、この強みは間違いなく専門職以外でもあらゆる仕事で活かせる。
薄っぺらい話しかできない文系学部卒営業マンより、深い話ができる文系院卒営業マンの方が成約を取れるはずだし、
ありふれた視点からしか企画を考えられない文系学部卒企画職より、独特な視点から物事を考えられる文系院卒企画職の方が、インパクトのあるものを世に出せるだろう。
それにも関わらず、日本の企業は文系の大学院生を煙たがる。
有能な面白い人間が、自分のしたいことを気兼ねなく追求できる、その過程で培った力を適切に評価してもらえる社会であってほしいなと願うばかりだ。
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