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くらしのともしび

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病とともに生きること
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#グリーフケア

いのちはきえない

いのちはきえない

からだが  こきゅうをやめるとき

いのちはおしまい  だとおもう?

おわると  あたらしくはじまって

つづいていくから  だいじょうぶ

そう!いのちは  えいえんだから

いまは  からだをいたわりながら

やすむことを  ゆるせますように

いのりながら  くらせますように

〜 11がつ11にちのよるに 〜

🌿🌙

ひとの旅の道のり

ひとの旅の道のり

からだを脱いで
たましいの光で
地につもる雪を
まばゆく照らし

ひととき受ける
病のくるしみは
天に生れかわる
ための通りみち

あなたにつづき
わたしの時まで
徐に明かされる
ひとのたどる旅

地の暗がりにも
仄かにただよう
ひとすじの光を
のこせるように

ほんとうの贈り物

ほんとうの贈り物

ながくは生きられない
難病がみつかったとき
なくなった大切な人が
再会するときをすこし
はやめてくれたのかな
とおもうと安心できた



それから月日がながれ
できないことがふえて
泣いていたときにふと
たくさん楽しいことを
聞かせてほしいという
その人の声がきこえた



そうだ難病があっても
喜ぶことはできるから
日々のくらしのなかに
しあわせをみつけよう
お空でまた会う日まで
いのちを灯

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とくべつな日まで

とくべつな日まで

大切なひととのお別れは

わたしに体のあることを

すっかり奇妙に思わせた

不自由になってゆく病は

わすれていた体のことを

めいっぱい思い出させた



いつか体を抜け出したら

心のままに飛びまわって

大切なひとにまた会おう

そのときまで自由な心を

とびきりきれいに磨いて

とくべつな日に備えよう

長い年月をめぐり

長い年月をめぐり

おわりの見えない
冬がかならず春へ
姿を変えるように

つめたい雪がとけ
暗がりのなかから
光へ芽吹くように

始まりのめぐみと
心あたたまる日の
おとずれる約束は

長い年月をめぐり
きづかれることを
待っているだろう

***

すべてのかけらを
神さまに託すとき
こわれたいのちは
神さまに使われる

(わたしの訳)

ひとりになること

ひとりになること

〈あなたへのお手紙〉



人といっしょにいて
心がおもくなるとき
わたしは人のなかに
はいらなければって
おもわなくていいよ

人のなかにいるのが
わたしのためになる
もしそうおもうなら
ほんとうの自分から
はなれているのかも

一人になりたいって
心のこえのとおりに
一人になってあげて
あなたをたいせつに
おもうようにしてね

ほんとうのことって
人のなかではなくて
そとにはみえなくて
あな

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哀しみからの再生

哀しみからの再生

悲しみを抱いていきながら
悲しむひとを支えるために

苦しみを通っていきながら
苦しむひとに寄りそうには



お互いの心地よさはちがう
そのひとが安心するために

近く寄らないとわからない
そのひとを受けとめるには



ただひとりのあなたを敬う
異なるひととしての出会い

心のおくあなたを見つめる
同じひととしてのつながり



何よりも望みつづけること
再びひかりを見るあなたを

いつ

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