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くらしのともしび

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病とともに生きること
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2024年4月の記事一覧

一日ごとの自分へ

一日ごとの自分へ

きのうは体調がよくて
ベッドリネンを洗えて
すっきりうれしかった

きょうはそのはんたい
ベッドに朝から夜まで
すっかりよこたわる日



からだの予測できない
まいにちを過ごしつつ
ふりまわされるうちに

こころも揺さぶられて
いちにちごとの自分へ
いとおしさが生まれた

***

🌹

「現代の闇を照らす灯火」

ベッドで過ごしながら
たどりついた初めての
片山先生のおはなしに
ききいった

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病はそばにいる命

病はそばにいる命

病気はわたしではなくて
たたかう相手でもなくて
気づかせてくれるいのち

もっと自分を見つめてね
こころに耳をすまそうね
望みを聞いてあげようね

生涯つきあう病気なのは
きっと生きているあいだ
そばに必要なものだから

涙が出てもだいじょうぶ
ゆっくり受けとめられて
いつの日か虹が見えるよ

***

いたみを差し出す

いたみを差し出す

わたしのいたみを抱えこまないで

そっと神さまに差しだしてみると

神さまはわたしのなまえを呼ばれ

そのみもとに引きよせてくださる

わたしのいたみのひとつひとつを

そのみ手でたいせつに受けとられ

いつしかそれをみ心にかなうよう

大きな愛のうちに用いてくださる

***

すきと暮らすこと

すきと暮らすこと

すきなことがわからない
ながされるような暮らし

あるとき病があらわれて
いっしょに生きはじめる



思うように話せないこと
思うように動けないこと

ながれを止めてゆっくり
ただようことを教わった



しずかなことばの書物と
じゆうなみどりの植物と

ことばとみどりがすきと
いつしか自然とわかった



思いをこえていく命から
思いがけないおくりもの

すきなことといっしょに
ゆたかな

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