『オールド・クロック・カフェ』3杯め「カマキリの夢」<後編・祇園祭>
前編・カフェ編は、こちらから、どうぞ。
<あらすじ>
『不器用たちのやさしい風』で明るい脇役として登場した松尾晴樹。茨城県北部の日立市から夜通しバイクで駆けてきた晴樹は、『オールド・クロック・カフェ』にたどりつく。祇園祭の山鉾を模した30番の長刀鉾の柱時計に選ばれ、時のコーヒーを飲む。「時のコーヒー」が見せてくれたのは、恋人の由真との別れのシーンだった。由真は、「祇園祭のカマキリ」という謎の言葉を残して去って行く。晴樹は泰郎に背中を押され、由真に会いに蟷螂山町に向かう。