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自分とつながる人を増やしたい人です。ひとも動物も植物も「でこぼこ」の方が味があって、お…

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自分とつながる人を増やしたい人です。ひとも動物も植物も「でこぼこ」の方が味があって、おもしろい&美しいことを伝えたい。人と自然をつなぐ人を目指しています。自分とつながっているおもしろ人間の原体験について、その他、思うことなど

最近の記事

きゅうりととうきびがつくる優しい世界

「きゆり自由に持って行け」 独特な字と置いてあるきゅうりの数に全然合っていない大きさの段ボール。そしてなにより「きゅうり」ではなく「きゆり」。さらに「どうぞ」ではなく「持っていけ」笑。突っ込みどころ満載の手作り看板は、わたしが・・・と言うより、私たちが共同で借りている農園の地主の佐藤さん(仮)作である。この無人の販売・・・いや無人野菜寄付の看板は、農園がある私道ではなく、市民がよく使う道沿いに、そこを通れば誰でも立ち寄れる場所にあった。 この看板が現れたのは2022年の夏。

    • 自分で「始めた」女たちは美しい

      やせてない、抜群のスタイルじゃない、女優さんみたいに特別キレイなわけでもない、むしろシミもシワもある、まつ毛エクステしていない、ほぼノーメーク、体もシミだらけだけどキャミソールドレスで露出している、いやらしくない・・・ かっこいい、とってもかっこいい。美しい。 ずっと読みたかった本をやっと読めた。知り合いがSNSでおすすめしていて、タイトルに惹かれて図書館で予約。待つこと半年。 さまざまな「自分で始めた女たち」へのインタビューをまとめた本だ。 何がそんなにかっこいいのか

      • じいちゃんの27回忌はコメディだった話

        2019年8月。母方の祖父の27回忌があった。それまでは母の兄(長男)である叔父夫婦と父母だけで小さく執り行っていた法事も「もういいだろう」と「これが最後だから、必ず出るように」と孫世代まで招集がかかった。祖父が亡くなって四半世紀。じいちゃんにかわいがってもらったわれら孫4人だってさすがに新しい家族がいる。私以外は(笑)。総勢18名。 じいちゃんのお墓がある宮城県のそのエリアでは、お寺の和尚さんを「おっさん」と呼ぶ。決しておじさんの蔑称ではなく、むしろ敬意をこめての「おっさ

        • おとなの学びは苦し楽しい

          おとなの学びはなんとも楽しい。いや苦しくてつらくて、楽しいというのが正しいかな。 2022年1月。もうすぐちょうど1年前。47歳。年女(3月生まれなので当時は47歳)のわたしは無職となってとある国家試験勉強をすることに決めた。『キャリアコンサルタント』。ちょっとやってみたいことがあって、資格を持っていたらいつか役に立ちそうだし、前からちょっと興味あったし、無職で時間持ちだし、いい機会かなぁと。 受験資格に国が指定する養成講座を修了しなければならないというのがあって、国から

        きゅうりととうきびがつくる優しい世界

          国境なきのんべー顔なわたし

          いますよね?「いかにも(お酒)吞めそうな顔」の方。はい、わたしです。初対面の方に「呑めそう」とよく言われます。吞めるんですけどね、けっこう好きなんですけどね、実際。たまにいらっしゃいますよね、「いかにも呑めそうな顔」なのに、「お酒、全然ダメなんです」という人。ステキでズルいギャップ。わたしの顔はそんな裏切りは致しません。呑めます(きっぱり) さて、わたしは2017年の12月カンボジアを訪れました。プノンペン王立大学の修士課程で学ぶ尊敬する友人を訪れて。新潟の小さな村出身の彼

          国境なきのんべー顔なわたし

          妄想のススメ

          とある日。わたしはパートナーの木こりさんにランチを届けるために、森の中を四駆の自分の車を運転していた。東京にいる友人からは「死にそう」な暑さを恨むLINEが届く中、北の大地の森の中は木漏れ日が美しく、窓を開けていると気持ちよいさわやかな風が入ってくる。ガタガタの森林の道を窓全開でゆっくり進みながら、 「あぁ、この感じ。いつかこんな生活してみたいとイメージしていた通りだわぁ~」 と気づいた。その四駆の軽自動車はイメージより、ボロい。そしてその出発点はかろうじて平成に建てられ

          妄想のススメ

          「自由」とは自分で決め続けること

          私は「自由」だ。思えばずっと「自由」だった。大学までエスカレーターで進める中高一貫の女子中学校に入学したのに、大学受験して失敗して浪人したことも、大学に入ったらアルバイトしてはバックパック一つで海外を放浪したことも、就職した会社を1年ちょっとで辞めてまたまた放浪の旅に出たことも、しばらく落ち着いたかと思えば30歳を目前に退職してケニアに1年行ったことも、帰国したと思ったら1か月で今度は1年オーストラリアに行ったことも、40歳になっても結婚する気もなく山に登ってばっかりだったこ

          「自由」とは自分で決め続けること

          今、やっと「子はいません」と言える

          わたしは子どもを産んでいない。でも「子はいません」となぜかずっと言えなかった。 「お子さんいると勉強大変だよね」社会人になって通っていたビジネススクールの同期に言われた言葉。 「こどもがいない人にはわからないですよね」子ども支援NPOの広報担当者の言葉。 なぜかわたしに「子どもがいる」ことが前提で話してくる人たち。わたしがおっかさんのようなオーラを出しているのか?中年女性は全員結婚して子どもを産んで子育てしてると思っているのか? 「子はいません」と事実をはっきり言えば

          今、やっと「子はいません」と言える

          オフィスでブラジャー拾うの巻

          ないですよね?オフィスでブラジャー拾ったこと。普通は・・・いや一般的にはないかと思いますが、わたしはあります。 オフィスでブラジャー拾ったこと。しかも人生で2度。経験者から言わせていただくと(偉そう 笑)、ビックリはしますが、意外と冷静でいられます。オフィスで拾うものと言ったら、たとえばノート、たとえばボールペン、たとえばマウス、たとえばハンカチ、身に着けているものならたとえばピアス、まさかブラジャーを拾う人はいないでしょうね。 かれこれ5、6年前。それは(厳密にはそれら

          オフィスでブラジャー拾うの巻

          困ったら誰かに助けてもらえばいいや

          この間、よく行くお風呂の脱衣所のベンチで、「おねぇさん、悪いけどこれ背中に貼ってもらってもいい~?」ってパンツいっちょの半裸のおばあちゃんに話しかけられた。ちなみに私もサウナ3回からのお風呂を出たばかりで、パンツいっちょでボーっとしてた。おばぁちゃんの手にはロキソニンテープ。最近コロナだからというのもあって、他人に話しかけたり、話しかけられたりがお久しぶりなこともあって、一瞬ビックリした。ビックリしたけど「あ、はいはい」って自然にロキソニンテープを受け取った。パンツいっちょで

          困ったら誰かに助けてもらえばいいや

          「どういたしまして」をいっぱい言おう

          謙遜の文化があるからなのか、日本人は褒められると「いやいや、そんなことないです」となる人が多い気がする。同じように「ありがとう」に対しても、「いえいえ、とんでもない」と。 わたしの近くに「どういたしまして」をたくさんいう人がいる。ありがたいことにわたしはその人に感謝をすることが、日々ある。だから、その人に向けて「ありがとう」をよく言う。返ってくる言葉は「どういたしまして」。最初のころはビックリしたのよねぇ・・・あんまり聞かない言葉だったから。でも同時に感じたのは、わたしの「

          「どういたしまして」をいっぱい言おう

          ハロワのおじさまのハナシを聴くの巻

          無職なわたし。とある勉強を始めるのにお国から給付金が出ることを知り、最寄りのハローワークへ。詳細はさておき、給付金を受けるためには、ハローワークにてキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングというものを受けなければならないという決まりがあるということで、事前に申し込んで行ってまいりましたよ。ちょっと嫌な予感はしたのだけど、やはりいかにも&いかにも、疑いようもない定年退職後のおじさま。事前に履歴書を分解したようなお国指定のフォームを作成していったわけですが、わたしの高

          ハロワのおじさまのハナシを聴くの巻

          「いただきます」ということ

          仲良しのおじさまが先日、東京の下町でふくろうを肩に乗せて歩くおねぇさんを見かけて、そのふくろうがあまりにかわいかったので、声をかけて腕に乗せてもらったという投稿をしていた。「かわいい~」「いいなぁ~」というたくさんのコメントの中に見つけた別の友人の「なに食べるんだろう?」に私が返したコメントは「ねずみちゃんですよ♪」。 コメント欄がザワついた。 そう、わたしは冷凍ネズミを半分にぶった切って、空中に投げてふくろうに餌をやったことがある。動物を扱う仕事や研究をしている人にとっ

          「いただきます」ということ

          手前みそは豊かで幸せだ

          無職だから時間持ちなわたくし。「手前みそ」というやつをまさに作る機会をいただきました。。もう10年くらいのお付き合いになる大好きなご夫婦が、埼玉県の寄居町というところで井伊農場という農家をしておりまして・・・と簡単に言いますが、出会ったときは東京で超多忙なサラリーマン・ナオスケさん(苗字が「井伊」なので、出会ったときから勝手に「ナオスケ」と呼んでいます 笑。)と異国での経験を活かしてあれこれと飛び回る・ちあきさんというご夫婦です。 「小さくてもいい。まずは自分のまわりを変え

          手前みそは豊かで幸せだ

          「にぎりっぺ」と「じんせい」と「こむすめ」

          謎のタイトルですいませんが、全部関係あるんです。わたしとかわいい姪3号(女子力高め・現在小2)には。 忘れもしない2021年1月。コロナちゃんのおかげで、猛烈にヒマだった。ヒマすぎて、義弟と姪2号・3号とわたしは、皇居までワンコの散歩に出かけることにした。片道3.5キロ+皇居1周5キロ。家でゴロゴロしててもおなかもすかない人間たち。子犬のくせに散歩を嫌がるわりに、家では暴れまわるワンコを持て余し、「ロング散歩に行ってこい」という妹の提案で。 皇居に向かう道すがら、3号はい

          「にぎりっぺ」と「じんせい」と「こむすめ」

          貧乏だけど楽しかった経験は宝だ

          M1で優勝したお笑い芸人の方が、なかなお笑い芸人として花が咲かずに苦労していた頃のエピソードに対して、とある先輩芸人が「あいつらすごい貧乏だったけど、全然つらくなくて、楽しかったんですよ」ってテレビで言ってるのを聞いて、その経験は人生の宝だなと思ったこと。 その先輩芸人が意味していたのは、若い後輩芸人さんがどんどん売れていく中で、彼らはアルバイトしながらネタ作って練習して・・・それもうまくいかない日々だったんだけど、夢があって、それに向かって頑張っていて、自分をはじめとする

          貧乏だけど楽しかった経験は宝だ