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身も心もインナーマッスルを鍛えよ!

『ピラティス』という筋トレをご存じですか?
17年前33歳だったわたくし。お酒も食べる量も減らさずに、なんとか体型をキープできないものかと、運動経験ほぼゼロで始めたのが、『ピラティス』。ピラティス?ティラピス?え?ティラミス?わたしが言うと南米の強めのお酒なのか?まさかイタリアのスイーツじゃあるまい・・・と思われるらしいですが、これは筋トレです。きちんと呼吸をしながらインナーマッスルを鍛え、強いコア(体幹=体の軸)をつくり、美しい姿勢に導く、筋トレです。

痩せの大食い、飲めばザル、30歳で1年過ごしたアフリカでは、だいぶ歳下のナイスバディな黒い肌のママたちから子供みたいな体型だと大笑いされたこのわたくし。加齢とは残酷なもので、代謝が落ちて痩せない、いやむしろ太る。これはヤバいとなんとなく流行りのヨガじゃない気がして、よくわからないながらピラティス。

呼吸に合わせてじーーーーーーっくりと体を動かす。運動はめっぽうニガテでどんくさいわたしに向いていたのか?先生の後姿がとっても美しくて(すごく痩せてもいないけど、バランスがとれていてそれはそれは美しかった)それを見たかったからなのか?はたまた自分もあのようにいつかなれると錯覚していたのか?・・・当時アシスタントをしていた半分アメリカンなボスと相性が合わずに死ぬほど不毛に忙しくて、心がすさみまくっていたのだけど、週に1回の45分を死守して、ピラティスのレッスンに通い続けた。続けたって1年とかじゃありませんよ。3年でもないし、5年でもなく、13年も。
13年たったころには、絶望的に相性が悪かったボスはとっくに会社から去り、わたしはと言えば、変わらずに好きなときにラーメンを食べて、好きなときにお酒を飲むという生活をしながらも、33歳のときに購入したジーンズをちゃんとはけていた。ちなみに今もはけている。

そしてなんとびっくり。
わたしは今、ピラティスのインストラクターである(笑)。人生本当にどうなるかわからない。インストラクターとして大活躍とは言えないまでも、地味ながらちゃんと人様に教えて4年目。自分がやってみて、すごくいいと思ったものは、やたらまわりの人に薦めるタチでして・・・感覚としてはその延長という感じ。13年間飽きずに初級者レッスンに通い続けたので、基礎だけはしっかり身体が覚えているからね。

ピラティスは筋トレと言えども、目に見えないインナーマッスルを鍛えるので、外見に即効性のある効果が見えづらいです。でも!!インナーマッスルは本当に大事。自分の身体を支える軸だから。われらの大事な内臓たちは、文字通りインナーマッスルによって支えられているのです。

数年前、ナイスバディなタレント〇池栄〇さんが尿漏れパッドの宣伝をしていることに衝撃を受けたわたしですが、そう・・・見た目はまだまだイケる40代前半でも下手したら30代でも縄跳びなどの激しい?運動で、「あら?」となるんですよ。骨盤底筋群と呼ばれる骨盤周りの筋肉(インナーマッスル)が加齢とともに衰えてしまうからね。「尿漏れパッドがあるから安心♪」と漏らしてる場合じゃないですよ!ちゃんと自分で耐えられる筋肉つけときましょう!!健康な私たちは尿漏れパッドは80代からで。
バッキバキに割れたおなかにはならないけど、ポキッと折れないしなやかな身体の基本、まさにコア。17年続けた結果、わたしは裸足同然?!で怪我なく山を走り回っているし、姿勢がよい、後姿がキレイとわたしがピラティスをやっていると知らない方からも時々言っていただきます。

ピラティスは筋トレだけど、わたしはしなやかで折れない心も育ててもらった感がある。絶望的に相性が合わないボスとの戦々恐々とした日々。文字通り、目の前のことしか見えなくなって、こんなに図太い私でも、夜もろくに眠れず朝を迎えることもあるくらい自分をすり減らしながら働いていた。そんなわたしが、死守した週に1回の45分。自分だけのための45分。深呼吸をしてそれに合わせて身体をゆっくりと動かす。上司にまつわることはすべてキャッチしなければならぬと、自分から外向けに異常にたくさん出ていたアンテナが、その時間だけは太いアンテナが一本、自分に向けてど真ん中に向かっている感覚。自分のふだんの呼吸がいかに浅く、緊張状態だったのかがよーくわかる。なぜか身体の軸と共に、いつの間にか心の軸も揺れなくなった。心に筋肉があるとしたら、わたしは心のインナーマッスルも手に入れた。

ピラティスで強くてしなやかな心までをも手に入れられるのか?と思うけれど、私は今でも心を整えたいときはじっくりと深呼吸しながら身体を動かすし、レッスンのあとは気持ち的にもとてもスッキリしている。17年ピラティスを続けているうちに、図太いメンタルをも鍛えたリアルフィフティーのハナシでした。

私のかわいい姪・甥たちよ。見た目マッチョを目指すも良いですが、世の中本当に大事なものは目に見えないことが多い気がします。この先「人生詰んだな」みたいな出来事があるやもしれませんけど、叔母の経験上、リアルに詰むことなんてそうそうありません。その経験はきっと心のインナーマッスルを得ることになるはずです。怖がらずにいろんなことに挑戦してください。叔母は尿漏れパッド的な存在として、一時的に使っていただいて構いません。でもパッドに慣れちゃうとよくないから、たまにね(笑)あと本当に痩せてるだけの身体ではなく、身もインナーマッスル大事だから!

最後までお読みいただきありがとうございました。
またこちらでお会いできたら嬉しいです。

#自分で選んでよかったこと


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