「どういたしまして」をいっぱい言おう
謙遜の文化があるからなのか、日本人は褒められると「いやいや、そんなことないです」となる人が多い気がする。同じように「ありがとう」に対しても、「いえいえ、とんでもない」と。
わたしの近くに「どういたしまして」をたくさんいう人がいる。
ありがたいことにわたしはその人に感謝をすることが、日々ある。だから、その人に向けて「ありがとう」をよく言う。返ってくる言葉は「どういたしまして」。最初のころはビックリしたのよねぇ・・・あんまり聞かない言葉だったから。でも同時に感じたのは、わたしの「ありがとう」をしっかり受け取ってもらった感覚。なんか心地いいなぁって。
昨年の8月、わたしは15年半勤めた会社を退職した。その旅立ちの記念にいただいた色紙には150人近くのたくさんの同僚がくれた今読んでも涙が出るほどうれしい言葉が並んでいた。「何度も背中を押してもらいました」「いつも笑顔で応援してくれて、ありがとう」「勇気と元気をたくさんもらったよ、ありがとう」などなど、自分では確かに「いやいやそんな・・・」と恐縮してしまうほど、あたたかい言葉をたくさんいただいたのだけど、自分を否定せずに、ありがたくみなさんからの言葉を受け取って、「こちらこそ、ありがとう」「どういたしまして」とお返しすることにした。
うん、心地よい。「どういたしまして」は言われる方だけじゃなくて、その言葉を渡す方も心地よいのだ。なんてステキな言葉なんだ!!
英語の「My pleasure.」がしっくりくるかな。「(あなたを助けることは)わたしの喜びです」。わたしは誰かの初めての応援をすることが好きだし、わたしのことばや行動が誰かを元気にしていたらすごく嬉しい。まさにわたしの喜びなのだ。
「すいません」より「ありがとう」だし、
「ありがとう」には「どういたしまして」
自分の身体が食べたものでできているように、「わたし」という人間はこれまで出会った人とその人たちからもらった言葉でできているって誰かが言ってたけど、ほんとにそう。だからわたしも自分のまわりの人には美しい言葉を渡していきたい。何か特別な日や記念の日ではなく、日常に美しい言葉を。おばちゃんらしく、お世話を焼いて「どういたしまして」をいっぱい言えるようにしよう。
このnoteをしたためるのに、いただいた色紙のメッセージを書いてくれたその人を思い浮かべながら、あらためて読み返して、ニヤニヤしている自分がいます。褒められて、感謝されて、単純に嬉しい。40代後半になっても・・・だ。言葉にはパワーがある。皆さん、褒めましょう。そしてちゃんと受け取って「ありがとう」を。
ちなみに「どういたしまして」をよく言うその人は、「クソ寒い」だの「クソうまい」だのと「クソ」もよく使う(笑)。おいおい。わたしはそれを耳にするたびに「クソクソ言ってると、自分がう〇こみたいになっちゃうからやめな!」と注意しております(笑)。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。またこちらでお会いできたら嬉しいです。
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