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おとなの学びは苦し楽しい

おとなの学びはなんとも楽しい。いや苦しくてつらくて、楽しいというのが正しいかな。

2022年1月。もうすぐちょうど1年前。47歳。年女(3月生まれなので当時は47歳)のわたしは無職となってとある国家試験勉強をすることに決めた。『キャリアコンサルタント』。ちょっとやってみたいことがあって、資格を持っていたらいつか役に立ちそうだし、前からちょっと興味あったし、無職で時間持ちだし、いい機会かなぁと。

受験資格に国が指定する養成講座を修了しなければならないというのがあって、国から委託された民間企業の養成講座に申し込み。コロナということもあり、講座はオンラインで実施。オンラインだから東京以外の地方エリアの寄せ集めの生徒たち。(東京は東京だけで人が集まる)先生は東京から。まぁ当たり前と言えばそうなのですが、バックグラウンドみんな違うし、年齢も職業もキャラクターも個性豊かと言いますか、今風に言うと本当に多様な方々が、苦しくて楽しい3か月間の学びを共にするクラスメイトとなったわけです。

「学びなおし」とか「リカレント教育」とか言葉は世の中(人事業界だけかな?)に飛び交っていますが、それを地でいくようなメンツ。会社員、フリーランス、会社経営者、看護学校の先生、無職(わたし)。時間持ちのわたしでさえ毎週の予習・復習のe-learningと課題に追われているのに、忙しく仕事どころか子育てもしながら学ぶクラスメイト達は尊敬に値するものでした。資格の特性上、グループでのディスカッションやカウンセリングロールプレイの時間が多いのですが、自己肯定感を上げてもらったり、時にはダメ出しをもらったり・・・喜んだり、落ち込んだり、励ましあったりの学びの日々でした。

無事講座修了。試験まで3か月のブランク。修了に満足(?)して、ボーっとする日々。試験の1か月半くらい前からそろそろ勉強始めないと・・・とソワソワし始める。ソワソワしただけで何もしないまま2週間。1か月を切るタイミングで、さすがにヤバいと過去問題を解く。絶望する。とりあえず学科試験の勉強をしぶしぶ始める。自分で決めた受験なのになぜかしぶしぶ(笑)。試験というものはそういうものなのかな。10日前になり、学科で手一杯だった私は論述試験の対策を何もしていないことに気づき、クラスメンバーのライングループに泣きつく。「誰か、論述対策の勉強一緒にやってくれませんか~?1人じゃできない(泣)助けて~」。論述が得意なワカモノが「いいですよ~」と、オンラインでコツを伝授してくれたり、アドバイスくれたり・・・。正解解答が世の中に出ていないから、まさに正解のない問いに対し、みんなで向き合って・・・。

こうしてわたしは11月の受験を迎えたわけである。終わって気づいたこと。1人では絶対にここまで来られなかった。大変で苦しいのだけど、楽しかったと思えるのは、共に進む自分以外の存在がいたからだわと。数年前に仕事をしながら通った一風変わった社会人大学でも、同じだったことを思い出した。わたしは老若男女問わず同期に助けられて修了・卒業したのだった。

Nothing is too late to learn.

何かを「学ぶ」のに遅すぎることはない。
20年近く前に1年住んだケニアで出会ってから、ずっと大好きな言葉だ。
個人の意見としてはむしろ遅い方がいい(笑)。最近サラリーマンから木こりへと転身したパートナーが木や森の勉強をするために「いつか大学に行ってみたい」と言っていた。おぉ、いいじゃないの、応援しますよ。おとなの学びは苦しくて楽しいよ。

あともうひとつ、学びに関して肌感覚でわかっていることがある。「学び」はアウトプットして初めて自分のものになる ということ。勉強したことを、実生活で社会で使ってみることがとっても大事。せっかく苦しみもがきながら学んだので、どんどんアウトプットしていかないとなぁ、大小関わらずに。あ、ちなみに試験の合格発表はまだです(笑)。でも資格を活かすのではなく、「学びを活かす」ことはできるからね。

ハリィ・ジェラット先生、『積極的不確実性』理論をありがとうございます。不確実な未来を憂うのではなく、肯定的に認知することで未来を自ら創るべく意思決定をしていきます!引き続き、周りのみんなに助けてもらいながら(笑)。

わたしのかわいい姪&甥よ。今までもこれからも、わたしたちの未来はいつも不確実です。確実な未来なんてありません。そして何かを学びたくなったら、遅すぎることは決してないので堂々とチャレンジしてください。学べる場は学校以外にもたくさんあって、共に学ぶ仲間から学ぶこともあります。そして学んだことを自分のために、自分のまわりの人のために試してみてください。

おとなの学び、ブラボー!ブラボー!ブラボー!

最後までお付き合いありがとうございます。またこちらでお会いできたら嬉しいです。

キャリアコンサルタントの勉強を始めたころに書いた作品です。よろしければ。おじさま、キャリアコンサルタントは資格をとった後も、常に自己研鑽すべしと言われています。おじさまいかがですか?

ハロワのおじさまのハナシを聴くの巻|sono|note

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