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高校生の進路選択 その1 小春さん(後編) 「外圧に流され過ぎず、自分らしくいられる環境を選んだ」

GTE / DECA JAPAN

GTE サマースクール修了生の小春さん(大阪府立大学(現:大阪公立大学)生命環境科学域 在学中)に、高校生時代の過ごし方や今の進路に決めたきっかけなどについてインタビューしました。小春さんのストーリーは、これから進路選択を控え、悩んでいる中学生・高校生とその保護者の方へのヒントとなるでしょう。

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【 語り手 】 小春さん(大阪公立大学 生命環境科学域 在学中)
【 聞き手 】 能登 左知(一般社団法人カピオンエデュケーションズ 理事)

対談記事は、「前編」「中編」「後編」の3回に分けて投稿しております。
後編では、小春さんが進路先を決めた理由と、今まさに進路選択の渦中にいる中学生・高校生へのメッセージをお聞きしました。


< 動画で見たい方はこちらから(YouTube) >

小春さん「私はこのように進路を見つけたよ ~少しでも興味をもった活動を連続させると、ブレない自分の進路が見える~」


< リンクはこちらから >

高校生の進路選択 その1 小春さん(前編)「外圧に流され過ぎず、自分らしくいられる環境を選んだ」
高校生の進路選択 その1 小春さん(中編)「外圧に流され過ぎず、自分らしくいられる環境を選んだ」
・高校生の進路選択 その1 小春さん(後編)「外圧に流され過ぎず、自分らしくいられる環境を選んだ」


進学先は、自分らしくいられる環境を重視


能登: 前編、中編までのインタビューで、小春さんは学業と並行してさまざまな課外活動に参加し視野を広げてきたことをうかがいました。
 いま在籍している大阪府立大学(現、大阪公立大学)生命環境科学域を進路先に選んだのは、課外活動の経験も影響しているのでしょうか?

小春さん: そうですね、高校の医進・サイエンスコースでも、また JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)のグローバルサイエンスキャンパスでも、ずっと幹細胞を研究してきたので、課外活動も影響しているかなと思います。

能登: 大阪公立大学はもともと獣医学講習所から始まっているらしくて生命科学分野で有名ですし、研究にとても良さそうな環境ですね。

小春さん: はい。でもそれだけではなくて。
 大阪には親戚の家があって、小さいときから何度も遊びに来ていました。もともと住んでいたのは東京だったのですが、大阪の文化、カルチャーがとても自分に合うなと思って。実は、大阪を選んだ理由はそこにもあるんです。
 やはり高3の受験の時期になるととてもプレッシャーを感じていて、心が苦しく感じる時期もありました。自分らしくいられない環境にずっと身を置き続けるのはつらいな、って。
 それで、東京から一度離れて、自分らしくのびのびいられるカルチャーの中で大学生活を送りたいなと思ったんです。もちろん研究への興味もありますが。

能登: そういう進路の選び方もあるんですね! 上手く言えないですが、今まさに進路選択に直面してプレッシャーを感じている中学生・高校生やその親御さんにとっては、救いになる話かもしれないなと思いました。

受験のプレッシャーで、自分らしくいられなかった時期もあったという


自分の気持ちに純粋になって課外活動に取り組むことで、自分の個性を磨ける


能登: さいごに、中学生・高校生の進路選択について小春さんのご意見をうかがいたいなと思います。
 今の時代、一般入試だけでなく総合型選抜入試や海外留学も選択肢に入って来たせいか、課外活動に興味を持つ中学生・高校生が多くなってきました。ただ、中学生・高校生向けの課外活動が色々ありすぎて、時間がタイトな中で何に参加したらよいか分からない、という人が多いようです。
 それで、コスパ(コストパフォーマンス)というか、「大学入試に有利な課外活動はどれが正解なのか、参加する前に知りたい」という声を中学生・高校生やその親御さん、先生方から聞くことがあって。そういう中学生・高校生にアドバイスがあればお願いします。

小春さん: 今の時代の傾向として効率性を求めるところが社会的にもあって、中学生・高校生の皆さんも、効率が良いものを探そうとする人もいるだろうなと思います。
 私は効率重視よりも「楽しそう!」と思った課外活動に参加することを大事にしていて。そうして活動することによって、他の生徒との差も生み出せると思います。効率性だけを求めるとだんだん皆、同じことをするようになってしまうと思うので。

能登: あ、そうか。効率性だけを基準に課外活動を選ぶと、その人それぞれの個性に関係無く、同じ課外活動が選ばれますものね。
 それって、大学から見てもその生徒が何をしたいのか、その人の人間性が見えづらくなるように思います。

小春さん: やはり自分自身が「いいな」と感じた気持ち、ときめきが重要だと思います。ぜひ皆さんには、周りの外圧に流されないでほしいなと思います。
 純粋な心で取り組むのが大事だと思っていて。もちろんこれは私自身も課題だなと感じていますが。

純粋な心が大事と語る小春さん。
緑と青空が爽やかな、大阪公立大学のキャンパスで対談を行いました。


能登: 純粋な心、気持ちというのが響きました。

小春さん: ものごとって「私、それ知っている」と思ったら多分そこでダメで。自分はほとんどそのことを知らない、上には上がいる、と思って挑むことがすごく大事だと思います。だから本当に純粋な、無垢な状態の自分がそこに飛び込むことで多様なことを吸収できて、色々な変化を生んでいくんじゃないかな、と。
 自分自身の軸を持つことはすごく大事ですが、いきすぎて、自分を何か型にはめ込むようにするのはあまり良くないなと感じました。

能登: つい「大学入試に有利だから参加しよう」と思いがちだけど、自分を高めたい、学びたいと思って課外活動に参加すれば、感じ方も変わってくるのだと思います。

小春さん: そうですね。私自身も、受験のためと思って課外活動に参加したことは一度もなくて。とはいえ、受験を意識しないというのは簡単なことではありませんし、損得で考えるのも当然ですし。
 ただ、それでいても、皆さんには純粋な気持ちを持ち続けてもらえたらと思います。


後編では、小春さんが進学先を決めた理由と、今まさに進路選択の渦中にいる中学生・高校生に向けたメッセージをお聞きしました。小春さん、ありがとうございました!
 次回の対談記事2では、海外大学入試では全落ちしたものの、自分でプロジェクトを立ち上げることで京都大学に合格した かつきさん にインタビューしたいと思います!

【 編集 】 柏 陽平(一般社団法人カピオンエデュケーションズ メンター)

GTE / DECA JAPAN


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