高校生の進路選択 その6 せなさん(中編)「大学のさらに一歩先が見えたことで受験勉強の姿勢が変わった」
対談記事は、「前編」「中編」「後編」の3回に分けて投稿しております。
中編では、
「せなさんの進路をご両親はどうサポートしたのか」
「なぜ全く興味のなかった起業に興味を持ったのか」
についてお聞きしました。
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せなさん「高校3年の夏。受験に向けてエッセイを各段階で書くネタがないことに気づいた!成長に向けて一気に追い込んで良かった」
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・高校生の進路選択 その6 せなさん(前編)「大学のさらに一歩先が見えたことで受験勉強の姿勢が変わった」
・高校生の進路選択 その6 せなさん(中編)「大学のさらに一歩先が見えたことで受験勉強の姿勢が変わった」
・高校生の進路選択 その6 せなさん(後編)「大学のさらに一歩先が見えたことで受験勉強の姿勢が変わった」
親は、助けを求めてから初めて、手を差し伸べるようにしていた
能登: せなさんは中学3年生の頃から国際教養大学を目指されましたが、せなさんのご両親はどのような反応でしたか?
せなさん: 私の親は進路に対して寛容というか、そこまで指図をしないので、「がんばって~。いいね、いいね!」という感じでした。
能登: 勉強については何か話されましたか?
せなさん: そうですね、自分は国際教養大学を目指そうと思ったとき、学力ではぜんぜん足りなくて。今も、大学の同級生と話していると本当にみんな頭の良い人ばっかりだなと感じます。
実は、高校2年生のとき、担任の先生と親との二者面談で「国際教養大学を目指すのなら、もう部活を辞めて勉強しないとダメですよ」と言われたらしいんです。
能登: ご両親はきっと、せなさんが悩む以上に「この子、どうなるんだろう!?」と悩んでいたと思いますよ。
せなさん: そうかもしれません。でも、親は先生からの言葉を伝えはしたんですけど、だからといって「別の大学にしたら?」とか「部活を辞めて勉強しなよ」とかは言わなかったんですよ。
自分は本当に頑固なので、何か言われたとしても自分は変わりません。私は、「親に口出しされたくないな、首を突っ込んでほしくないな」と思っていたので。そのことを親も分かって分かっていたので、何も言わなかったのだろうと思います。
親は、口出ししなかった代わりに見守ってくれました。
私は「両親から陰で支えてもらっているな」という感覚がすごく強いんです。
忘れ物を持って来てくれたりとか、お弁当に好きなものを入れてくれたりとか、本当にそんなすごく小さなことが大きな支えになっています。私以外の受験生も、陰ながら支えてくれるのが励みになるという人が多いんじゃないかな。
能登: せなさんのご両親はせなさんのことを良く分かっているから、あえて口を出さずにいたのでしょうね。
せなさん: そうだと思います。だから普段は何もしなかったのかな、と。でも、私が愚痴って「ちょっと、協力して調べてよ!」と言ったら手伝ってもくれました。
能登: せなさんのご両親は、子どもが助けを求めてから初めて、手を差し伸べるようにしていたのですね。
起業家精神を学び、大学受験のその先が見えた
せなさん: 親は普段口出ししなかったので、推薦入試対策で課外活動やボランティアを探したときはぜんぶ自分で探しました。それで GTE サマースクールを見つけて、参加した感じです。
能登: 私たちのプログラムに参加して、印象深かったのはどんなところでしょう?
せなさん: GTE サマースクールには、「英語でやっているプログラムだからためになるだろう」くらいの気持ちで参加しました。起業なんて何も、ぜんぜん分からなくて。
参加する前は、「起業ってものすごくハードルが高い、別世界のことだ」と思っていました。
でも実際に参加してみると、困っている人の悩みを探してそこから新しいプロダクトやサービスを作るのが起業家精神(アントレプレナーシップ)なのだな、起業家的な考え方ってとても素敵だな!と思えて。
起業家精神を学んでいると、そこから「自分が将来やりたいことって何だろう」と考えるようになりました。
そのとき気づいたんですよ。「待てよ、自分の将来って、世の中にある選択肢から探さなくてもいいんだ。もし今なければ、自分がやりたいことを作っていいんだこの世の中!」って。
それで、「自分の選択肢を作るために、私は大学で学ぶんだ!」と、大学のその先が見えました。
勉強って大学合格が終着点じゃないと気づけたんです。それで、受験勉強への姿勢がまったく変わりました。
能登: とても良い気づきがあったのですね。せなさんが今やりたいことはありますか?
せなさん: はい。海外への日本食の発信をやりたいと思っています。親がポロっと言ったことがきっかけなんですけど。
たまたま家の近所に、もう世代的に終わりかなという本当に小さな個人経営の製麺工場があって。たまたま親が「じゃあ、せながその麺を海外に広げたらいいじゃない」と言ったんですね。
たぶん今までだったら聞き流していたと思うんです。
だけど、そのときは GTE の後だったから頭の中に「起業」という概念がありました。
「ああ、確かに個人経営の小さな会社は輸出や海外進出が難しくて
困っているな」
「日本の消費者は減っているけど、海外では日本食が求められているな」
「ん? なら私が橋渡しできるんじゃない!?」
…と、思ったんですよ。
困っている人の悩みから新しいビジネスを作るんだ。これって起業家精神だよね。それ、私やりたい! と、将来の選択肢の一つになったんです。
能登: GTE が終わったあと、せなさんはご両親に GTE の話をされていたんですよね。
だからご両親は、せなさんにそう言ったのかもしれませんね。
他人との比較ではなく、自分の成長の言語化を大切にした
能登: GTE が終わったあとは推薦入試でしたね。国際教養大学の面接ではどんなことを聞かれましたか?
せなさん: 最初の質問はこうこうこうだったので、心の中で「よしきた、これ起業じゃん!」と興奮しました。「来た、来た! これは背中を押されているぞ、風が吹いてるぞ!」って(笑)。
能登: あきさとさんも言っていましたよ。「GTE の流れのまま受験した感じです」って。
せなさん: 本当にそうです。高校3年生の夏まで本当に何もやっていなかったから、「何かやらなきゃヤバイ! 話すネタがない!」と必死で。だから GTE で吸収できるものはすべて吸収し尽くしました(笑)。
能登: 吸収しようという姿勢が、大学合格という形で実ったのですね。
せなさん: はい。でも、私は国際教養大学から合格をもらえたけど、本当に GTE 以外は何もやっていなかったんです。しかもその唯一の課外活動である GTE で、私たちのチームは賞を取れなかった。
もちろん生徒会長をやっていた訳でもないし、スピーチコンテストなどで賞を取った訳でもない。
だけど、生徒会長などの肩書や、コンテストでの受賞といった分かりやすい成果は、あくまでも他人との比較基準。そうではなく、自分がどう成長したのかを言語化して、自信を持って自分が選択した道を伝えようという姿勢をとても大切にしてきました。
能登: 課外活動で自分の人間性をどう磨いたのか、どう成長したかが大学に伝わったのですね、きっと。
< 後編はこちらから >
・高校生の進路選択 その6 せなさん(後編)「大学のさらに一歩先が見えたことで受験勉強の姿勢が変わった」
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