こびない謙虚さ
私の学科の展覧会が2/1から始まりました。
映身展とは
私がいる学科はとても特殊な学科で、普通の四年制大学なのに専門学校みたいな雰囲気です。
ダンスだったり、演劇だったり、映像だったり、小さい頃から踊ったり、演じたり、作ったりする人たちがとても多い。
特殊性が強い分、内向きネットワークなのですが、せっかく作っているのだから、外に出す機会を設けよう!というのが「映身展」です。
ジャンルもバラバラ。
変化しつづける作品たち
私は展示スタッフ&文芸出展者なので、展示スペースにいることが多いのですが、作品たちは日を追うごとに変化していきます。出展者がお客さんの動きを見て自分の作品を変えていってしまうからです。期間中に在廊している出展者ほど、自分の作品の形を変えていきます。
それは決して最初の日に不完全なものを出しているわけではなく、どうすればもっとお客さんに見てもらえるか、ということを考えていくからです。
一昨日から始まった映身展ですが、昨日行けず、今日一日置いてから新宿眼科画廊に行ってみると、一日おいただけなのに、レイアウトはかなり変わっていたり、ほとんどの作品に作品を説明するためのキャプションがついていたりしてかなり様変わりしていました。
一日目と比べるとかなり楽しみやすくなっていました。
私自身、自分の出展している文芸作品にキャプションをつけるかどうか迷いました。本来ならば作品として出した以上、作品だけで完結させなければいけない。ですが、今の実力で出した作品だけでは自分の意図していたものが読み手に伝えきれていないという自覚もありました。
作品だけ読んで分かってもらいたい、というのは自分のエゴで、作品を出して読んでもらっている以上、読んでもらった人にもっと楽しんでもらうためにどうすればいいかを考えなければいけないと思いました。
(もちろん、プロの場合は作品だけで伝えられなければダメですが)
きっと私と同じ気持ちの出展者もいるのではないかなあと思います。
完成したはずの作品が期間中にどんどん進化していく、それはお客さんに分かってもらいたいから説明をつけたりして媚びるのではなく、作品を出している以上受け手側にもっと、より楽しんでもらおうという謙虚さがあるのではないかなあと思います。
作品を向上させたいという純粋な思いは何かを創り出すクリエイターにとってベースになる大切なことです。それが一つの作品ではなく、いろんな作品で行われている映身展は作品としては学生が創ったクオリティのものであったとしても、創作することの大切さが学べる展覧会だな、と思います。
毎日変化する映身展、ぜひお待ちしております。
明日は4日目。折り返し地点です。
場所:@新宿眼科画廊
新宿3丁E1出口から徒歩約3分、新宿駅から徒歩10分
2/1~2/6(水)12時~20時(最終日は16時半)まで
自分たちの自己満足ではなく他人の目線に寄り添う
こびない謙虚さがだいじ。
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