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【DAF31】四半期ごとの自分へのフィードバックの場

はじめに

最初におことわりします。とても長いです。殴り書きのようになっています。すみません。


2023年3月26日(日) 東京・王子のライブハウス「ベースメントモンスター」で開催された四半期ごとのイベント「DAF31(ドランク・アカデミー・フェス31)」を観に行ってきました。
主催は、超ブレイク塾・西澤 一浩さんです。

細やかな気遣いが随所に感じ取ることができ、コンセプトをより高いレベルで維持しようと努める姿勢が素晴らしい、主催・超ブレイク塾の 西澤 一浩さん。

2016年3月「DAF3」から数えて26回目、2018年2月・春日部公演の観覧を含めると、27回目の観覧になりました。

会場はライブハウス「ベースメントモンスター」。地下2階へ降りてゆく
毎回貼り紙も凝っている

今回は開場時刻の12時を前に階段で並ぶ。2組目だった!いいぞ!俺早い!

この日の出場者・長谷川 孝幸先生は、開場直前にもかかわらず、2度顔を出してくださる。

わたくしがコピーバンドのライブに出るときは、できたら出番までお客様とは会いたくないのです。メンバーや対バンと会話はするものの、楽屋などで身体を適度に動かしたり、穏やかに過ごしたいのです。
しかしDAFでは、後で10分間話をしなければならない立場なのに、開場するなり、観客を出迎えてくださる方が何人もいらっしゃる。

これぞホスピタリティ!!

会場の最寄り駅である王子駅まで、JRで3駅のため、過去の回ではだいたい遅れて着くことも多かったものの、やはり良い席(自由席)を確保しようと思うようになったこと、また講師をやっていますと名乗っていながら、ヘラヘラして遅れていく姿は、やーっぱりよろしくないよなぁ。
DAFに限らず、言行不一致は1つずつ解消してゆこう……と考えるようになった中で参加しました。

そして定刻通り開場。
入場時に現金500円を支払い、ドリンクチケット(※)をいただき、ドリンクカウンターでは、まずハイボールを引き換え。

ドリンクカウンターでは、会場側のポチさん(♀)が毎回ボードと共に出迎えてくれる。
男性は初めのときは熱心に『接して』くれるという実態。

乾杯から始まる

DAFのオープニングは乾杯が行われるので、乾杯用のドリンクが手元にある状態で、開演を迎えましょう。

いくつかのライブハウスを思い起こしてみると、シングルでも比較的しっかりとウィスキーの味を感じる、納得のハイボール。
あ、コロナ禍でここのところ、コロナビールも売ってくださっていたんだ。

この画像は過去の回の撮影

(※)ライブハウスは飲食店許可を得て営業している「飲食店」。そのため入場料とは別に、ドリンク代がかかることが一般的です。
入場時に現金で支払う理由は、主催者側と会場側との精算が煩雑になることを避けるためという理由が思い当たります(わたくしもライブハウスの出演者としてのユーザーでもあるので、事情はわかります)。

今回はオープニング・アクトがあると、事前にアナウンスされていました。
これまでスタッフとして関わっていたDAFチャレンジャー・井坂 武利さんがご登場。

オープニング・アクトでご登場予定だった亀山 ひとみさん、今後楽しみにしています!

出店のブースがある

出場者がご自身のステージとは別に、物販や体験型サービスの提供をするスペースもあります。
そして(画像は過去の回のものですが)DAF名物・東京 赤坂の鶏Dining Bird Placeさん 奥山さんのから揚げ
これを食べずに会場を後にはできない! 


開演前・オープニング・アクト

井坂 武利: 奥さんを喜ばせる1つの方法(米谷・仮題命名)

イクメンという言葉が躍る場面がありますが、真のイクメン、そしてあるべき旦那さんの姿とは?
ベッドの上で 奥さんを喜ばせる方法。
ポイントはたった1つ。「ありがとう」と伝えることと言います。
しかし「いや、俺は言ってるのに!」という旦那さんに足りてないこととは……。


Aブロック前半

なお今回からは、枠名(※)はなくなったようです。
(※) 出場者の専門性や話の内容を端的に2文字で表わしたもの


鍵 麻由: ネガティブがポジティブになる「さしすせそ」

ピンチをチャンスに変える 心の回復力 伝道師・カギマユさんこと、まゆポンこと、鍵 麻由さん。
2021年12月「DAF26」では腰痛を抱えながらも 果敢に10分間の役割を終えたその後、3度目・骨にまで転移したことが発覚したことを公表した乳がんサバイバー(DAF31時点で目下治療中)。

療養から驚異的なスピードで復活を遂げた2022年12月「DAF30」の模様はこちら。

さて話題は今回の「DAF31」。
3分過ぎたところで話された、カギマユさんが小学1年生のころのエピソード。
お母様は当時から、気持ちをポジティブに変えるスキルが高かったといいます。

お母様が当時勤務していた外資系企業で、社内表彰のため渡米することに。
7歳(カギマユさん)、2歳の弟を家に残しつつ、「この環境では無理だろう」とあきらめることなく、周囲との調整をしながら渡米を実現させたこと。

また別なエピソードでは、カギマユさんがスカイダイビングを楽しんだときのこと。
お母様は当初、その様子を見ているだけにしようと考えていたものの、その後何とお母様もスカイダイビングにチャレンジし、それを撮影していたカメラマンに投げキッスをする様子まで。
お母様は身近なロールモデル(※)。

(※)ロールモデル: いわゆる「お手本」となる人のこと

「さしすせそ」は何の頭文字かというと……?


平賀 敦巳: カミソル売るならスネ毛を剃れ

マーケティングの分野で二十数年ご活躍。
エレキテルで有名な平賀源内の生まれ変わりを自称する理由は、平賀源内も当時マーケターとして実績があったから、そして顔が似ているからという。

画像は2022年9月4日「DAF29」
【刺激枠】「ウナギを売るな シズルを売れ」より

カミソリのメーカー勤務時代、女性用カミソリを担当していたものの、男性のヒゲソリのような用途とは異なることから、なかなか女性ユーザーの気持ちを心から理解することはできなかったそうです。

そこで意を決して、ワキ毛、ウデ毛、スネ毛を実際に剃ってみて、剃った後の感触などを理解できるようになったといいます。

そしてメーカーとして重要なのは、より多くの商品を売っていただくこと。
この場合ならば、お客様と接する人たちを巻き込んで味方にすることが大切だといいます。

そこで小売店のバイヤー(仕入れ担当)に響くことを考えたこととは?ドンダケのことだったのか?

誰に何をしてもらうべきか、そのために自分は何をすべきかを正しくとらえて実践することは、あらゆる分野でも役立ちそうです。
ここではマーケッターというフィルターを通して教えていただけたように感じました。

ちなみに平賀さんのnoteの継続もスゴいのです。


大勝 弓緒: 人生100年時代を「若見え」で生きる たった一つのコツ

化粧品会社29年勤務、敏感肌用スキンケア製品のセミナー講師。
出演者・観客の客層は40代・50代なだけに、昔のTVで夏にやっていたCMでは、小麦色の肌の人が映し出されていた時代でした。

肌の若見えに必要なのは、日焼け止め
紫外線が大いに関わるとのこと。
紫外線が肌へ与えるダメージは明らか。

披露された写真: https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmicm1104059
New England Journal of Medicine

できてしまったシミは、1度のレーザー治療で簡単に除去できることも話されました。
また肌の代謝活動は、約1か月間でほぼすべての細胞が生まれ変わるとのことなので、1か月間、3か月間、半年とスキンケアを重ねてゆくことで、成果が期待できるそうです。

日焼け止めを買えるオススメの場所、また商品選びの目安もわかりやすく具体的に話されました。

初出場とは思えないほどの、簡潔・安定の10分間でした。
そして6分経過したあたりで驚愕の事実とは、

来年●●歳

DAF初出場ということで、3月8日に第235回ツタチャンへ出演してくださりました。ご出演くださりありがとうございました。


Aブロック 前半トーク

DAFでは、ブロックごとにお話にまつわるエピソード、心境などをトークするトークのコーナーがあります。

個人的には ここで告知があっても 悪くないと思う。


写真右から、鍵 麻由さん、平賀 敦巳 さん、大勝 弓緒さん

Aブロック後半

岡 佐紀子: 地獄のマナー研修に「なんでやねん」

組織の問題解決の研修講師。
そして女性活躍の推進を目指す岡さんは、研修講師としてインプットが必要ということで、かねてより憧れの女性の先生から学ぼうと決めたのでした。
とてもキレイな女性。ここでの表現を借りれば「べっぴんさん」の先生による、50人(オンラインを含めると100人)ほどが集まる、ビジネスマナーの講座。

いざそのセミナーを受講したところ、軍隊を思わせるかのような挙手の仕方のトレーニングをはじめ、違和感だらけ。
懇親会の時間も受講生にとっては緊張状態が続く中、そこで教わることは、岡さんの自身が考える女性活躍と反すると思えるほどの内容。

そして先生に質問をすると、わたくしが聴いていたラジオ番組・コサキンで小堺一機さんが語った萩本欽一さん(欽ちゃん、大将)のエピソード「聞いたらおしまい」を思い出したほどの(←飛躍)、先生には質問することすら許されず、「はい」と応じるしかない状況だったといいます。

弟子入りを志願しに大将へ「弟子にしてください!」と言ったところ、大将はすかさず「遅れてきたソバ屋の出前」。
お題を急に出されたことにとまどい、「はい?」のように聞き返したらダメ。聞き返さずにすぐやるかどうかで、お笑いの適正を見極めていたようです。

受講生の中で、先生からは目をつけられていたのでしょう。
研修講師の端っこにいるわたくしとしては、その先生の態度はどんなもんかという感想を抱いたものの、ここでは教わったことだからと無闇に従うばかりでなく

なぜ?と疑問を持つこと

が大切だといいます。
わたくしも

この講座で申し上げているように、受けた情報は鵜呑みにするばかりでなく、「なぜこうなるのか?」、「ツッコミどころはないか?」と疑うことも必要なのです。

岡さんは3月7日に、第234回ツタチャンに出演してくださりました。ご出演くださりありがとうございました。


一美 美穂子: 夜泣きに困ったらパンを食わせろー

幼児教育36年、うち子育て支援センター長16年務め、、30万人の親子をサポートしてきたご経験を持つ中で、会得したことから今日も1つ話されました。

子育て中の母親が悩まされるのは、慢性的な睡眠不足。
夜泣きする赤ちゃんの口にパンを突っ込んだところ、3日で夜泣きが鎮まったとか、寝間着に着替えるのを嫌がるお子さんのために、翌日着ていく服のまま親子で寝ていたこともあったそうです。

何とそれが功を奏したと感じたのが、2016年4月に発生した熊本地震。
動きやすい服装で寝るように繰り返し報道されていたことで、お子さんの幼児期の習慣は、先取りしていて正解だったと思ったようです。

人間の感情には喜怒哀楽がある中で、気持ちを楽に持つことが重要。
このキーワードとは……?

ちなみにDAFで席巻した「ちゅばらちー」というキーワードは……


香川 花子: そうだ健康診断、行こう

看護師の資格保有が前提の保健師の実体験。
看護師は病気の治療をサポートするのに対し、保健師は病気の予防が主な仕事。

聴力検査、握力検査などのユニークなエピソードで笑いを確実に起こし、話し手の上下がしっかりと区別できていることにも、大いに関心しました。

上手=カミテ: 客席から向かって舞台の右側
下手=シモテ: 客席から向かって舞台の左側
ちなみに落語では、上下関係に応じて上手側が上座になるように顔の向きを変えて演じ分けています。

レントゲン検査は肺がんが、尿検査では血尿の様子から膀胱がんが早期発見できることもあるといいます。
早期発見は早期治療につながることから、健診の受診をここでお勧めしています。
自分の誕生日などの記念日を目安に(年1度)受診すること!

ちなみに今年のわたくしは2月に市の人間ドックを受診し、バリウム検査(胃カメラは満員のため受診できず)では、逆流性食道炎の疑いを指摘され、まずは薬で様子を見ているところです。
そろそろ歯科の定期健診にも行こうかな。

ちなみに香川さんは2023年1月14日(土)、スタンダップ・コメディアンのぜんじろうさんによる「ぜんじろう杯争奪!Z-1グランプリ」という笑いも交えるスピーチコンテストでグランプリを獲得された非公式の副賞として、DAF31を前にツタチャンにご出演いただきました。ご出演くださりありがとうございました。


Aブロック後半トーク

写真右から、主催・MCの西澤 一浩さん、岡 佐紀子さん、一美 美穂子さん、香川 花子さん

Bブロック前半

このブロックでは、DAF初のプロジェクター使用。
ステージ奥の黒いカーテンが開けられ、現れた白い壁をスクリーンとして利用していました。

なおDAFでは初回から一環して、PowerPoint等のスライド使用は禁止というルールがあります(扮装・小道具の使用はOK)。このブロックで使われたのは動画


福田 剛大: 出版塾でも教えない 「本の表紙」ができるまで

何と驚いたことに、事前に作ったBGM入りの動画に合わせて話をするスタイル。
つまり途中で動画はノンストップ

2017年6月「DAF8」では、【おと枠】映像・音楽作家の大須賀 淳さんは、10分間の書き下ろしの音楽を流したまま、音楽に合うように話をされたことがあります。

今回は名刺の専門家でも御朱印の話でもなく、出版に興味のある人向けのお話。

ChatGPTでエゴサーチしたときの結果の披露といった時流に乗った笑いでつかみつつ、

  • 本ができるまでの流れ

  • どういう表紙を作ればよいか?

  • ムック本のように発行方法や販売先(陳列方法)に応じた、表紙の文字の配置なども考慮しているという事例紹介

などが話されました。
そして本を出したい人がまずすべきこととは……?


亀井 友香: 心を浄化する 最高の深呼吸

福田さんに続いてスクリーンを使用するブロック。
スキューバダイビング歴26年。
伊豆でスキューバダイビングのインストラクターをしている中で、これまで伝えることは、技術だけではない部分が大きいものです。

ここでは「藻や泥」という漢字を当てたモヤモヤ、ドロドロした気分、名づけて「モヤドロ」を解消する方法として、水に流してしまうことを教えてくれた10分間。

冒頭からスクリーンに映し出されたのは、一面の海の動画!!

そして2分を過ぎたあたりから場面は変わって、海面から潜る様子が映し出されました。
ハンマーヘッドシャーク、マンタ、アオリイカなどが泳いでいる約4分間。

極力解説を抑え、映像を観た観客の動く心をより優先させながら、海から上がっても、背景には海の様子が映し出されながら、お話は続きます。

羊水と海水はほぼ同じ成分だといいます。
解決策を考えるのは後で良い、そして意外な所に解決方法が見つかるかも、というお話でした。

普段はアウトドアの生活をまったく送っておらず、海は自分にとって、なかなかの遠い存在。
そんな自分でも、心から海を愛する亀井さんの声と表情と共に、海や魚たちの姿が映る動画を観て、大きく心がうごかされました。
DAFの醍醐味だ!

23年前までは、海運を含む国際複合輸送業、その前は貨物船のチャーターに携わる会社に勤務しており、海に関係していたといえば関係していたんだよな……。

写真右から西澤さん、福田 剛大さん、亀井 友香さん

Bブロック 後半

前回「DAF30」に続いて、お笑いタレント3組が、今回はBブロック後半として登場されました!

印度の林檎 さん

かずみん さん

めいどのみやげ

たとえば困惑したり、怒りを感じるようなエピソードでも、笑える話に発展させたり、また丸腰で臨んでいると見せ(かけて、実は事前の準備の通りだっ)たりするのも、準備から上演までのうち、技術や型をはじめとする、話をする前の段階の部分がほとんどを占めるのではないかと想像するのです。

印度の林檎さんやかずみんさんは前回「DAF30」に続いてのご登場。
以前伊集院光さんのTV番組などで目にしていためいどのみやげは、当時から変わっていない芸風。
今もかなり幅広い観客にもウケるんじゃないだろうかと感じました。

DAFの出場者は笑い所を作っている方は多いものですが、むやみに笑いを作ろうということではなく、扮装にしても笑いどころにしても、それはDAF当初から標榜されていた骨太なワンメッセージが伝わるための工夫。
またどうしてもドッカンドッカン笑いがほしいところでも、落語のように2分後に起こす笑いのために、それまでの2分間は笑いを入れない……といったような緻密な設計も存在することが理解できると、場づくり(空気づくり)を含めどこまでレベルの高いことをしているんだと感じるのです。

写真右から西澤さん、印度の林檎さん、かずみんさん、実の父娘のお笑いコンビ「めいどのみやげ」ティーチャ(父・88歳) さん、サッチィー(娘) さん
ティーチャは左手首に血圧計をつけており、血圧の状態に応じてできるネタがある(という設定)

Cブロック 前半

朝香 豊: LGBT推しで世界がディストピア

LGBTとは、レズビアン(Lesbian:女性同性愛者)、ゲイ(Gay:男性同性愛者)、バイセクシュアル(Bisexual:対象が1つではない性愛)といった性的指向と 、トランスジェンダー(Transgender:生まれながらの身体的性別と性自認とが異なる)もしくはトランスセクシャル(Transsexual:性別と性自認が異なり 身体を手術などで変えた人・また変えたい人)の性自認を表わす単語の頭文字。

LGBT理解増進法の良し悪しがテーマ。焦点は性自認(の変化)。
性自認も大切にしましょうという推進派がある一方、抵抗派の存在。

たとえば銭湯や更衣室で、身体が男性で性自認が女性の人がタマタマ入ってきた場合でも、「性自認は女性の人なのだ」と受け容れる社会にしましょうということを推進できるか否か?という問題。

推進国・地域で起こった問題・犯罪の事例が紹介されました。

米国・バージニア州の校内で発生したレイプを隠蔽 トランスジェンダー保護の施策に抗議した父親を起訴

米国・ペンシルバニア大学は、トランスジェンダー(性自認が女性)の水泳選手 リア・トーマスを、卒業した女子アスリートを称えるNCAA(National Collegiate Athletic Association) Woman of the Yearにノミネート

(身体が男性でトランスジェンダーを自認した)小児性愛者による性犯罪者が 女子刑務所へ移送

トランスジェンダー法緩和の抗議を受け スコットランドのニコラ・スタージョン首相が辞任

ディストピア(dystopia): 英語で『理想郷』を意味する『ユートピア』の対義語にあたる世界観のこと

帽子は印度の林檎さんのもの

なおBブロック前半のトーク部分では朝香さんによる、政府 自民党・高市 早苗 元総務大臣で話題の、放送法にまつわるお話。
民主党政権時代(2010年)から、(電波法に基づく電波停止や)放送法基づく業務停止を命ずることができるとしており、法改正後も、これらの権限は継続していたといいます。
その上で高市大臣や総務省官僚の動きは、適切に見てゆく必要がありそうです。

ちなみにCブロック前半で、朝香さんの前にクマ美さんがご登場予定でしたが、今回は残念ながらお休みになりました。
今後のご登場を、楽しみにしています。
今回予定していたテーマは、『寿司屋でペロペロしたくなったら「金の斧銀の斧」』でした。


Cブロック 後半

綿谷 翔: 子どもを「保護」して家族分断

フリーの編集者。片親サバイバーで、過去のDAFでは共同親権の問題や、一方の親御さんに断りなく子どもを連れ去ることができてしまう制度のために親子が分断されてしまう社会問題にも触れていました。

人は間違えるもの。しかし重要なのは、その間違えは修正できることが大切。

統計学の研修講師の米谷より:
法律は万能ではなく、企業での意思決定も間違いなく行われるわけではありません。
意思決定までの過程は記録され、いつでも参照でき、後に検証を行うことが重要だと考えています。

児童福祉法に基づき、都道府県・政令指定都市に必ず1つ以上設置されている児童相談所が正常に機能しているとは限らないというお話。

虐待を受けた子どものいる家庭から、児童相談所の判断により、原則2か月間の一時保護ができるとされています。
しかし保護すべき子どもが保護されず、また保護しなくても良い子どもまで保護されてしまうという、児童相談所による誤認保護の存在もあるそうです。

記事の例(2021年3月)

そして実態は、裁判所の判断を超えて、児童相談所長の権限によって、不当に長期間にわたって親子の分断をしている例もあるそうです。
そこで不当な分断を防ぐために、家庭で普段からできることとは……?


シヅエ: やりがいと善意で成り立つボランティア組織の闇

前回DAF30では、「善意が生んだ日本最大の不思議組織○○○の闇」として、PTAに潜む問題について話されました。

前回「DAF30」を観ている間、そういえば小学校か中学校時代、運動会や卒業式後の記念品が担任を通じて配られるとき、「○○(同級生の名前)だけ無しな」と言われていたのを思い出した!
PTAに入っていなかった家庭だったんだと思う。

さて今回のテーマは民生委員について。
独り暮らしをする高齢者の定期的な見回り、困りごとの相談を受けたり、行政から降りてくる行事への参加など。
民生委員の定義については、所轄省庁である厚労省のページ、また全国民生委員児童委員連合会のリンク。

民生委員を2期連続(4年目)して担当している中、数々の問題があると実感したようです。
まず、赤い羽根共同募金の戸別訪問。

そして民生委員の報酬についても。
たとえば「民生委員 報酬」でググってみてもわかるとおり無報酬
活動にかかる費用(通信費や交通費など)に充てるためのお金が支払われても、まったく足らないほどのわずかな金額だそうです。

また弟が自宅から施設に移ることになり、市の福祉課職員などとご年配の男性宅へ、今後について尋ねるために訪問したときの大変な経験、民生委員の名前や連絡先が掲載されていた時期、思いもよらない相談を受けた経験も話されました。

民生委員の人手不足が原因だと想定されると報じられた問題も、活動と生活ができる報酬を得られるようにすれば解決するだろう、と。

これは学校の教師、保育士、看護師をはじめ様々な分野で共通していそうです(米谷・感想)


長谷川 孝幸: やられ損 犯罪被害者の不条理

お母様が交通事故によるお亡くなりになったご経験からのお話が、過去の回から続きます。
加害者はまだお若い方で、悔やんでも悔やみきれないような背景もわかったようです。

交通事故が原因で裁判にまで至る割合は、約1.3%だそうです。
交通事故死でも、85%は不起訴(嫌疑不充分、無罪)。
コロナ禍や裁判官不足などの事情で、起訴猶予、ほかに罰金刑になるという例もあるようです。

疑わしきは罰せずの方針は(米谷個人的には)有効な場合もあると考えますが、さてこれで被害者(遺族)は救われるのか?

今回長谷川さんは裁判実施を求めて陳述書や署名も用意していたものの、検察庁に訪れ、今回は想定していたよりもあっさりと、裁判になると告げられたそうです。

ところが裁判に至る例はめったにないので、犯罪被害者になってしまった場合は、自分は守られないかもしれないという前提で過ごさなくてはならないということでした。

そこで弁護士や警察への相談、また無難に収めさせないための行動、手続き、周囲へ助けを求めることなど、一人だけの力では小さい物でも、関わる人数が増えれば増えるほど、動き出すときの力は大きくなるということでした。

無駄に泣くことのないように、日頃からネットワークを築くこと。

キーワード: グッドマンの法則

そしてサゲは恒例の

ちょうど10分 さようなら

写真右から 西澤さん、綿谷 翔さん、シヅエ(相良 照代さん)、長谷川 孝幸さん

エンディング

最後は出演者全員が再びステージに上がり、記念撮影。
恒例のセンター、今回はDAF前日が誕生日だった綿谷さん。

センター一人がまず前に出てきたところで写真を撮ろう
安堵の表情

DAF恒例の1・2・3・DAF!✊
そして最後は全員が手をつなぎ、手を挙げお辞儀をするのも、DAF初期からの恒例のシーン。


ちなみに各ブロックの冒頭では、ここのところ「出演者 裏 プロフィール」が紹介されています。これも毎回の楽しみになってきました。


DAF31のまとめ

DAFの初回が2015年3月。
DAF8かDAF9(2017年)あたりからは、開演前から空気があったまってきた変化を感じ、DAF11あたりではすっかり西澤さんへの声援も定着してきました。

今回は驚いたことに、福田さんや亀井さんの動画を使ったブロック、またお笑いですっかり空気は変わり、その後社会問題や生き方を考えさせられるブロックまで、今回も硬軟織り交ぜた幅広いテーマが並びました。

  • 気持ちをプラスに維持する

  • 企業だけではなく 個人事業主でも役立つマーケティングの考え方

  • 若々しさを維持する肌ケア

  • 情報に接したときの態度 なぜ?

  • 夜泣きをフックに 困難をやり過ごす考え方

  • 定期的に健康診断に行く大切さ

  • 本の表紙を鍵に どこで売るのかに応じて変わってくる 見せ方

  • 心を浄化する 水に流す

  • LGBT受容推進のムードは良い話ばかりではないこと

  • 児童相談所が保護したことで生まれる家族の分断

  • 民生委員と言う制度の実態

  • 犯罪被害者が抱えざるを得ない不条理に立ち向かうために

ほら、DAFは

  • 自分から取りに行くことのない情報

  • 自ら体験しようとは考えたことがなかったモノ

を同じ日に体感・体験できるイベントでもあるのです。
そしてお勤めの方も、個人事業主・お教室の先生、また何かしらの専門家の方、自分の活動を広めなくてはならない方も、つかめるものがここにあるのです。

SNSのタイムラインは、誰とつながっているかによって、表示は変わってきます。
そして意識しなければ、自分が興味のないことや、反対意見や別な考え方に触れることも少ないのです。

そしてここで10分間や5分間で話をするのに、繰り返しになりますがPowerPointなどのスライド使用は禁止されています。
小道具はOKですが、つまりこれから話そうとしていることの手助けのためにスライドを使ったり、またスライドに書いてあることを読み上げるような話し方をしているようでは、成り立たないのです。

逆にいえば、DAFで成り立つなら、他のどこに行ってもより高いレベルで集中力を維持して、話を聞いていただけると思うのです。

DAFは団体芸。
「俺が!俺が」ではないのだ!!

自分から取りに行くことがなかったテーマということでいえば、過去にこんなことがありました。

2021年9月5日「DAF25」では、不動産開発会社(デベロッパー)、中国恒大集団の経営危機と、中国最高指導者・習近平によって狙い撃ちされているという話題がありました。
するとその後1か月経たずに、インターネットでもTVやラジオでも大きく採り上げられました。これには身震いしました。

直接今日や明日の生活や収入に関わることばかりではないかもしれない……でも目先のことばかりに追われないためにも、いろいろな人達の話を体感・体験できる機会は、とても貴重だと思うのです。

2016年3月、わたくし初めて観覧した「DAF3」では、統計学を(Excelを使って)教えている「企業研修やセミナーの講師」を名乗っていたつもりでも、このままじゃダメだ!とショックを受けたのが、昨日のことのようです。

いや、昨日は2023年3月27日・月曜だった

数十万円する講師養成の講座を受講することで、すぐに成果を出せる方もいるでしょう。
このDAFに通い続けると、3か月ごとに自分へフィードバックができる機会を与えられていることになるのです。
こんなにありがたいことはありません。

ちょうど10分で話す5つのポイントとか

話している本人にとっては当たり前のことを話す場合、聞き手にとって(同音異義語など)迷いが生まれないかどうかを含め、言葉選びを慎重にし、ネタ見せと称する事前の準備を怠らないのも、その日から、翌日から使える、考えが変わる、態度が変わるのだろうと思うのです。

もう「自分の友人や知人が出るから」とか「どういうテーマが話されるのか」といったことだけで参加するのはもったいない!
将来話をするときのために役立つところはないか?という姿勢で観ていくと、今後何度観ても、たくさん出てくるでしょう。


次回・DAF32は6月11日(日)@東京・王子


ちなみにDAFとは

DAFの縁で始まった 一般社団法人 お話美人協会 (→Facebookページ)でもおなじみ、DAF11回目からの大きな功労者のお一人である、遠藤優子さんが、初めて観覧した感想を書いておられるブログで、DAFとはどういうイベントなのかが、簡潔にまとめられています。
当初の動機はあまり高くなかったのに、いかに心が動かされたかが伝わってきます。

5年以上前(2017年12月「DAF10」)の感想ですが、初めて観てすぐにオーディションを受け、その次の「DAF11」(2018年3月)から「DAF20」(2020年6月)まで10回連続出場し、満を持して卒業(後に凱旋公演でDAF27に一度ご登場)されました。

ちなみに初出場後の遠藤さんのブログ


おわりに

このDAF31でも、自分から進んで取りにいこうとしなかった情報やモノを観て、心が動いたわたくしがいます。
出場者の皆さん、録画や撮影・音響や会場側などのスタッフの皆さん、主催の西澤さん、一緒に観覧した皆さん、参加できなかったけど期待していた皆さん、お疲れさまでした。
また王子でお会いしましょう。

気分が良いので、DAF31後の2日間でこの記事を書き上げました(すぐの社会復帰を諦めていた)。

時流に乗った話題も、一生着いて回る問題もDAFにある。
行動が変わる、態度が変わる、変態イベント。
四半期ごとの自分へのフィードバックに。

次回DAF32は,6/11(日)@東京・王子

王子神社が近い、DAFの帰りに目に飛び込んできた風景。

追記

応援するなら、陰ながら応援するのではなく、表立って堂々とすればよいのです。
ご本人を捕まえて「陰ながら応援しています」と直接言ったり書いたりしてしまうのは、どんなもんだろうか、と思っています。

追記2(2023/03/29)

実は演者のメイクを担当した杉井さんの役割も大きいと感じました。
当初は、すっぴんで出場した様子を見かねてメイクを買って出たそうです。
その後、他の方へのメイクを担当することになったのですが、個人的にはノーメイクで出ても、あまり違和感を感じていなかったのです。

しかし衣装や髪型に応じて目尻の様子、顔の立体感などに変化があることに気づきました。

DAFとは異なる場所での話ですが、客層や写真の表示先に応じて、メイクや服装が変わるのだと気づくことができたことがあります。

このように普段自分ではまったく意識していなかったこと、自分のこととして感じる機会のないものでも、こうした気づきの場があることも、とても大きいです。

記事をお読みくださり、ありがとうございます! あなたのサポ―トは、今後更により良い記事を提供するための、大きな力になります!