発達障害の息子に変化!ソーシャルスキルはパターンで憶える!
大多数の定型発達(発達障害でない)の人は、日々の生活の中で自然に社会性を身につけているのだそうです。
例えば誰かとトラブルになりそうな場合、どうあろうととりあえず
「すみません!」と、謝っておいたほうが丸く収まるということはないでしょうか?
ところが息子(自閉症スペクトラム・ADHD)は心から悪いと思わなければ、その言葉が出ません。
医師に言われて私も気づきましたが、
大人は知らず知らずのうちに「演技」をしている事が少なくないのですね。
自分でも気づかないうちにサッと「すみません」と言ったり、
そんなにありがたく思っていなくても「ありがとうございます」と言ったりしています。
これは別に
「大人はうそつきだ!」「大人は汚い!」ということではなく、
社会生活の上では必要な行為だと思います。
暗黙のルールといいますか、常識といいますか、いちいち考えなくてもやっている事ではないのでしょうか?
息子の場合は、
「こういう時にはあやまる」
「こんなことをしてもらったらお礼を言う」
という、多くの人が考えなくてもできることが理解できないでいます。
言葉では理解しているように言いますが、実際は身についていません。
最近それがよくわかって、母親としては本当に辛い思いです。
世間で相手にしてもらえないのではないか?と非常に心配しております。
私と祖母で、一生懸命「こういう時はこう言うもんや!」と何度も言って聞かせました。
その度に息子は「わかってる」と答えますが、どうも様子を見ていると理解できていないのです。
そしてまた私が怒り出す…、悪循環ですね。
定型発達の人にするような説明では、息子さんには頭の先だけの理解しか得られませんよ。
今後は社会性を身につけるために、息子さんに合った形で練習していきましょうね。
医師のお言葉が心強かったです。
良かった!私たち家族だけではどうしていいのかわからなくなっていましたが、精神科で医師と臨床心理士さんからご指導をいただきながら、息子が社会性を身につけるためのカリキュラムを組んでいただいております。
専門用語では「認知行動療法」を取り入れるとのこと。
認知行動療法:自然に自分自身を認知することで思考の偏りに気づかせ、症状を改善していくやり方。
精神科から帰る途中、息子が泣きそうな顔で言いました。
「僕はどうしようもないアホなんやなあ…、お母さん迷惑かけてごめん!」
私は、すかさず答えました。
「何言うてんの!アホなんかじゃないで!これからはいい方向にしかいかんから、楽しみやわ。」
ネガティブ対ポジティブです(笑)
息子は「認知行動療法」に基づき、様々なワークを始めて8か月が経過しました。依然と比べて大きく感情のコントロールができるようになりました。
場面によっての暗黙の決まった行動に関しては、まだ難しいようです。
が、一つ一つの行動パターンを憶えていっております。
(息子は世間では少数派ですので非常に難しい事ではありますが)
こういったタイプの人がいるということを周囲にご理解いただければ、
私たちはもっと生きやすくなるかと思います。
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