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認知症の本人にはわからなくなった「終活」、諦めなくて良かったこと(^^)

「人間型ロボットか!」と思ったソーシャルワーカーの電話

「来週退院です」
病院のソーシャルワーカー(入院している人や家族の相談にのる人、退院や転院のコーディネートもする)の若い男性の電話…

冷たく事務的で、まるでロボットと話をしているように感じました。

あなたはロボットなの?

「大腿骨骨折からまともに歩けないオバを、あんなに手薄な施設に帰せというのか!?」私は、頭に一気に血がのぼるのを感じました。
思わずつぶやいちゃいました(;^ω^)↓

さかのぼること5年、オバの異変から始まる

当時80歳一人暮らしの姑の姉。
独身で、身寄りは我が家だけになっていました。

住んでいる家がわからなくなってしまい、たまたま視界に入った派出所へ泣きじゃくりながら助けを求めてきたそうです。
幸いというかなんというか、オバは、カバンの中に我が家の電話番号と姑の名前が書かれたメモ用紙を入れていました。それを発見したお巡りさんから電話をいただき、私は姑を車に乗せて、とりあえず迎えに行きました。

オバは完璧にアルツハイマー型認知症になっていた!

その頃、妙に怒りっぽくなっていたオバでしたが、受け答えはシッカリできていましたので、そこまでボケているとは気が付きませんでした。

オバが入居する施設が決まるまでは、「リハビリ入院」という形でいくつかの病院でお世話になりました。
その間にオバが住んでいた県営住宅の後始末をしました。

住まいの中は「ゴミ屋敷」とまではいきませんが(でもそれに近い…)、3DKの部屋の2部屋は物が散乱していました。もともときれい好きのオバからは想像できない状態でした。

前の年はきれいにしていたのに…

2リットル入りのお茶のペットボトルが、ざっと見ただけでも5、60本!
冷蔵庫の中に使いかけのマヨネーズが5本入っていました。
明らかに「認知症」の人の部屋になっていました。

繰り返す徘徊で、施設を「クビ」の危機!

半年探してようやく家の近くの施設にオバを入れました。
ホッとしたのもつかの間!入居翌日にオバは施設を飛び出し、警察沙汰になってしまいました。

スタッフの目をすり抜けての徘徊

施設から2キロほど離れたバス停のベンチに泣きながら座っていたオバ!
私が見つけ、なだめて施設へと一緒に帰りました(泣)

その後も徘徊を繰り返し、その度に私と姑が呼び出されるという事態になりました。施設を追い出されるのでは?と不安になっていましたが、3か月ほど経ったころから漢方薬が効いたのか、オバが環境に慣れたのか、徘徊はなくなりました。

想像とは違った入院先でのオバの様子

話を戻します。
11日に、姑と一緒にオバの入院先の病院へ行きました。
コロナで直接面会はできませんので、リモートで画面越しにオバに会いました。2点予想外のことがありました。

一つは、オバが予想より良くなっていたことです。
自力では起き上がれないのでは?と勝手に想像していたのですが、ベッドに座れていました。ですが、やはり手薄の施設へは帰したくありません。

もう一つは、たった2か月足らずの間に認知症が更に進んだことです。
唯一覚えていた妹、姑のことも、もうわからなくなっていました。
キョトンとするだけで、言葉を発することさえ出来なくなっていました。

ソーシャルワーカーも想像とは違っていた!

「人間型ロボットか!?」と思っていたソーシャルワーカーさんも、直接会ってみると、そうではありませんでした。(もしかして私を「怖いおばちゃん」と思って固まっていたのかな(^_^;)

電話で診断書を書いてほしいとソーシャルワーカーさんに頼んだところ、煮え切らない返事でしたが、結局ちゃんと医師に頼んで書いてもらってくれていました。

しかも「来週退院です」と冷たい感じの電話でしたが、「5月過ぎても入院していてくださって大丈夫ですよ~」と、全然違うことを言われました。(あれ?)

直接お会いして良かったと思いました。

「断られてからが始まり」どこかで聞いた言葉を思い出した

ソーシャルワーカーさんが言われるには、
「ただ転院希望の病院は難色を示されています。『施設からリハビリに通われたらどうですか?』とのお返事でしたので、期待されないほうがいいかと思います。」

「連絡していただきありがとうございました。」
私はそう答えながら、心はまだ諦めておりません(*^^)v

オバを受け入れてほしい病院への電話は、姑に頼みました。私が明るい元気そうな声で電話するよりも、老人である姑が頼んだほうが効果があるかも?という気持ちからです。

おばあちゃん、頑張って!

「人手不足の施設で、また姉が転んで怪我でもしたら…何かあったら…不安で不安で」
「私も83歳で要介護の身です。施設から呼び出されても何もできません。どうか病院で姉をお願いしたいんです」
(おばあちゃん、その調子!姑の電話の横で私は応援していました)

姑は上手に訴えてくれました。嘘は言っていませんよ(*´▽`*)

「ご事情わかりました。診断書をお持ちになってお越しください」

ヒャッホ~!良い感じの展開になりましたm(__)m

ここでぬか喜びは禁物!
最後まで浮かれず気を引き締めて、オバと私たちが一番いい形になれるようにあきらめずに頑張ります〜




















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