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元金融マンが語る、リアル半沢直樹。出向ではなく出張の辛さ。

前回に引き続き、金融経験者が半沢直樹の世界観と、実際の金融現場の世界観を照らし合わせて色々と話していきたいと思います。

半沢直樹の舞台では

出向

というワードが頻出しますよね。

ご存知の通り、何か問題を起こしてしまい、出世ルートから外れて、異動を命じられるアレです。

実際の金融現場では、あまり出向は見られません。

特に営業職はイメージと違って異動があまりないのです。

何故か

無茶苦茶、人が辞めていくからです。

異動が起こるという事は、チームから人が抜けても良い状態にあるという事なんですね。

しかし、人手不足で、誰も抜けて欲しくない状態なのであれば、異動を起こす事ができません。

何故に営業職が無茶苦茶に辞めていくのかというと、、、、

想像を絶するほどに、しんどいからです。

前回も言いましたが、金融系の営業は、結果が全てです。

契約数が多い人が出世し、契約数の少ない人は、反人道的な扱いを受けてしまう世界なんですね。

まぁ、この営業のあれこれは次回以降に語るとして、別の切り口で金融営業のしんどさを語っていきましょう。

金融営業がしんどい理由として

出張が異常に多い

というのが理由の一つです。

金融営業は、自ら需要を掘り起こす事がほとんどなんです。

街中に事務所を構え、事務所でジッと来客者を待つなんて事は許されません。

電話をかけたり、外を走り回ったり、必死の思いで仕事を勝ち取らないといけないんです。

しかしですよ。

金融会社はこの世に、一社しかない訳ではありません。

ライバル会社は山のように存在するんです。

同じエリアで需要を奪い合っても、じり貧で無駄が多い。

となるとどうなるでしょうか

県をまたいで、新たな需要を発掘しよう!!

という事になります。

金融営業に出張が多いのは、自ら需要を掘り起こす必要があり、ライバルと日本全土をフィールドに、缶蹴りをしないといけないからなんです。

ルール無用、何でもありの、缶蹴りです。

私自身は大阪で営業をしていましたが、東日本への出張が非常に多かったです。

同じ三大都市圏の東京、名古屋はもちろん、もっと北上して仙台にも数え切れない程、行っていました。

ただ、出張も辛い事ばかりではありません。

会社から離れて一人の時間が出来る訳ですから、慣れれば楽なもんなんです。

しかし、一人の時間が出来ても、移動手段によっては、その時間が苦痛にもなるんです。

例えば、東京や名古屋などであれば、新幹線を使う事になります。

東京ならば、3時間は自分の時間を確保する事ができるんですが、名古屋であれば、1時間すれば、目的地に着いてしまい、契約を勝ち取るまで帰る事のできない地獄の契約交渉がスタートします。

地獄のイベントまでの時間が、1時間と3時間では雲泥の差がありますよね。

しかも、1時間と3時間では、その日のうちに会社に戻れるかどうかという指標も全然違います。

契約が取れなかった場合、会社に戻ると、阿修羅のような顔をした上司が待っている訳ですから、一晩は怒られる準備を整えたいものです。

しかし、名古屋で交渉が早めに決裂してしまうと、阿修羅のもとへ帰らないといけなくなります。

これは金融業界、名古屋あるあるで、新幹線は嫌なので、わざと社用車で行く道を選んだりするんですね。

半沢直樹の舞台では出向が取り上げられますが、ほんとうにしんどいのは、出向に至るまでの出張の多さだったりします。

次回からも、半沢直樹の舞台と、実際の現場の話をしていこうと思います。

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