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雇用形態の違い②「派遣社員の特徴と、応募~就業までの流れについて」

こんにちは。良ちゃんこと良平です。
現在32歳。人生100年時代に仕事もプライベートも長く現役で楽しみ、いずれは多くの人に火をつけるきっかけを与えていきながら多くの仲間と「村」を創るというビジョンを掲げています。
最近は自身の転職エージェントの活動や自分の実体験、職業紹介を通じ感じたことや気づきを書き起こしています。
前回は「雇用形態の違い①「正社員と契約社員」」というテーマで書かせていただきました。ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

今回は雇用形態の違いの第2回、派遣社員について取り上げたいと思います。派遣社員として働いた事がない方は、細かい仕組みについて知らない場合も多いと思いましたので、ざっくりではありますが流れも合わせてご紹介したいと思います。


1.派遣社員とは


派遣社員は、雇用契約期間が事前に決まっている「有期雇用」です。その点では契約社員と同じカテゴリになります。
しかし大きな特徴は、雇用企業と勤務先企業が異なる事です。
正社員や契約社員は、勤務先企業と個人との直接雇用ですが、
派遣契約は個人・派遣会社(派遣元)、派遣先企業との3社で決めます。契約期間の大半が1~3か月程度と短いです。そして重要なのが、同じ部署で3年以上働くことはできません。
給料は時給制で、契約期間によっては社会保障や有給がつきます。
有給は、多くの場合6か月契約を継続した場合につく事が多いです。
派遣社員になるためには、まず人材派遣会社に登録をします。
そこで希望の勤務地や勤務時間、希望の時給、働き方(在宅勤務の有無など)、仕事内容、残業時間などの希望条件を伝え、希望に近い案件の仕事先を派遣会社から紹介してもらいます。
また、私が正社員から派遣社員になる上で驚いた特徴は、

・面接を職場見学と呼ぶ(必ず派遣会社の担当と同行)
・同じ派遣会社で複数の職場見学を行う事はできない
・内定(オファー)が決まってから即日、長くとも翌日には回答をしないといけない

(1)職場見学について

上記に書いた職場見学は、原則は対面です。オンラインも出てきていますが、直接の対面で話す事が多いです。
自分の経歴が書かれたスキルシートに基づき、候補者が派遣先の会社にプレゼンを行い、あとは質疑応答と派遣会社の担当から就業の条件の確認などが行われ、30~60分で終了します。

(2)回答期限の目安


派遣契約の合否はとてもスピーディーで、大半はその日のうちに回答が出ます。同時に、合格が出た場合、すぐに回答しなければならない場合が多いです。ぐずぐずしていると、他の候補者で決まってしまいます。
個人的に今までの転職活動を正社員で行っていた私としては最初、このスピード感に戸惑いました。基本的に、複数社のオファーから選ぶ事はほとんどできないからです。応募した企業には、就業する前提で臨む必要があります。裏を返せば、希望条件が明確であれば、数日で転職活動が終わるケースもあります。

(3)派遣社員のメリット


①職場の悩みや条件交渉、新たな職場探しは人材派遣会社が対応してくれる
②仕事の範囲は明確き決まっているので契約以外の仕事が発生しない、業務外の行事や社内イベントへの参加も強制されない
③通訳やコンサル、IT系では時給が高い
④派遣社員としてなら比較的、大手企業にも就業しやすい傾向

特に①は大きなメリットかもしれません。派遣先企業と直接の交渉をしないで済むためです。人材会社を通じて希望を伝えてもらう事もできますし、担当が仕事を通じて生まれた悩みの相談にものってくれます。(人材会社からしたら、少しでも長く活躍してもらい、派遣先企業いより多くの人員を入れたいので、フォローしていくのは当然なんですが)

(4)派遣社員のデメリット


①契約期間が短く、短期間で職場を転々とするリスクがある
②賞与や退職金がない(正確には、時給の中に含む、と表現されている場合が多い)
③景気変動や社会情勢によって契約更新されない不安定さがある
④契約社員よりも正社員への転職が難しい

派遣社員になるという事は、正社員への転職を諦めると言ったら言い過ぎかもしれませんが、それだけハードルは上がります。スキル面や社会的信用性は低いので、実績や継続性を相当にアピールしないと企業側も採用に踏み切りづらいからです。
企業によっては、正社員登用というものも存在します。派遣先企業での働きぶりが認められ、直接雇用の声がかかるパターンです。しかしこれはレアなケースです。それだけ狭き門であると言えるでしょう。
また、派遣会社の条件によっては交通費が時給に含まれる事もあります。そういった条件も、事前に細かく確認しておいた方が良いです。

(5)紹介予定派遣について

紹介予定派遣とは、派遣社員として入社して一定期間(最長で半年)の勤務内容を審査された上で、企業に直接雇用してもらえる制度です。
「数か月後に正社員化する」という選択肢を持って採用していることあら、派遣期間を「お試し期間」と捉えている場合が多いです。
双方の合意があれば直接雇用、もしくは契約社員からスタートとなる場合もあります。
紹介予定派遣を希望する場合は、派遣会社へ登録時にその旨を伝えましょう。

また余談ですが、もし派遣先企業が途中で変わっても、登録派遣会社が一緒であれば、転職回数はノーカウントになります。派遣会社が変わる場合は、転職回数にカウントされます。それは、自分が派遣会社に雇われているからです。同じ派遣会社で継続していれば、社会保険や有給は継続される場合がほとんどなので、そこも踏まえて仕事探しをされるといいかも思います。有給を失うのは痛いですからね。

2.まとめ

今回、長々となってしまいましたが派遣社員の仕組みについて紹介させていただきました。正社員より柔軟であり、より不安定でもあります。
自分のスキルアップ、経験、あらゆる場所で活躍していきたいという方や、
ワークライフバランスの充実、副業(複業)へのチャレンジをしたい方は、派遣社員の選択も大いにありだと思っています。
しかし間違って欲しくないのは、どの雇用形態であろうとプロであること。派遣社員だからラクだとか、そういう事は一切ないです。むしろ有期雇用の派遣社員だからこそ、勤務態度や仕事ぶりをシビアにジャッジされているという事も抑えておいて下さい。いい加減な取り組みは、自分で自分の首を絞める事になりかねません。
どちらにしても、これだけの選択肢が存在するので、自分で決めていく力が現代のビジネスパーソンに求められているのは間違いないでしょう。
次回の第3回では、これまでの1、2回を踏まえた「働き方のススメ」について自分の考えを中心に綴らせていただきます。お楽しみに。


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