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【韓国・釜山旅行記】美味しかったものの記録 #2

こんにちは、こんばんは。
食べるために旅に出向き、帰ってくると美味しかったものの感想しか言わないくらげもちです。

ということで、韓国の美味しいものを紹介する記事、第二弾です。

御託は無用。
早速いってみよう!


種ホットク

なんとも怪しげな響きであるそのB級グルメのことを、実は私は渡航前から楽しみにしていた。

人生で2回目の海外旅行だと言うのに、ようやく宿を探し始めたのは2週間前。ようやく旅程があやふやにも形作られてきた頃には、もはや出国直前といっていいくらい旅本番が差し迫っていた。
そこから少しでも旅程を充実させるため、いつも通りGoogle先生に聞くのはその地ならではご当地グルメである。

テジクッパ、ミルミョン、サムギョプサル、ナッコプセ、マッコリ……。

次々と出てくる魅惑のグルメたち。
しかし、その中でもひときわ輝いていたのが、この種ホットク(シアホットク)である。

釜山の屋台名物らしく、日本円換算で150~300円程度とまさに食べ歩きにピッタリ。

海東龍宮寺の屋台通りで出会えたのだが、あんまり美味しかったのでBIFF広場でもう一度食べてしまった逸品だ。

何より魅力的なのが、その作り方である。

まず、なんかモチモチしている美味しそうな生地を、明らかに体に悪そうな色の油でジュクジュクと揚げる。
軽く調べていると、バターで揚げている店もあるとのことだから恐ろしい話である。

揚げているというか、油を染み込ませているといったほうが正しい

もうこれでもかと油を吸い込んで、大変なことになった生地に切れ込みを入れ、そこにかぼちゃの種やら、何かしらのナッツやら、砂糖やらが混ざった餡?をこれでもかと詰め込む。

多分、一つで500kcalくらいある。

ちなみに、BIFF広場の屋台では生地に切れ込みをいれるハサミと餡を詰め込むスプーンが一体になった専門用具が使われており、他には全く用途がないのに無駄に洗練されきったハサミさばきが個人的にツボだった。

無駄に洗練された無駄のない手捌き

肝心のお味について。
まず、ついさっきまで揚げ油に浸っていたのだから当然なのだが、アッツアツなのが好ポイント。
そして、カリカリもちもち、中身はザクザクとろとろ。
不味いわけがない。
美味くないわけがない。

いろんな種が入っているのは釜山特有らしいのだけど、このザクザク感がとても美味しい。
そして、胃袋へのパンチがすごい。夜ご飯食べられなくなっちゃう。
この体に悪い感じが、ザ・B級グルメって感じがして最高である。

日本人も絶対好きな味だし、お祭りの屋台とかで流行ってほしい。
ちなみに、日本だと新大久保でも食べれるらしい。


カンジャンケジャン / カンジャンセウ

第一弾からここまで肉やら麺やら種やら紹介してきたが、釜山は地図で見てもわかるようにめちゃくちゃ港町であり、もちろん海鮮も一級のご当地グルメである。

特にチャガルチ市場周辺は韓国最大の海鮮市場ということで、これは海鮮を食べずに帰るわけには行かない。

そして、それを置いておいても、個人的に食べておきたかった思い入れのある韓国海鮮料理があった。

カンジャンケジャンである。

いつの頃から定期的に見るようになったYoutuber、きまぐれクックがそれこそ定期的に作っているカニ料理。

こんだけ年中海鮮料理を作りまくっている人が、これほどまでに絶賛する料理。気にならないはずがない。

ということでしっかり下調べし、狙いを定めて向かいましたのはこちらのお店。

向かったのは最終日の4日目、そろそろハングルにも慣れてきて、「クンチプ」くらいなら読めるようになっていた。
いや、これが意外と簡単に読めるんですよ、ハングルってやつは。

チャガルチ市場をぶらぶらと散策し、そろそろお土産も買わなきゃねと国際市場を散策し……釜山には、というか韓国には、「市場」がたくさんある。
日本で言うところの「商店街」になるのだろうが、日本のシャッター街と比べ、韓国の市場はちゃんと生きている。
こういうゴチャゴチャ加減が、いかにも下町というかアジアを感じると言うか、なんだかワクワクしちゃうのは去年行ったタイを思い出すからだろうか。
閑話休題。

とにかく、それらの市場からほど近い場所にあるこの店に、ほとんど開店凸くらいの勢いで乗り込んだ。

メニューをパラパラめくってみると、なんだかしっかりとお値段が張る(冷や汗)。
考えてみれば、アワビやらカニやらがメインのフルコースにも近い定食料理屋さんということで、それを食べに来たのだから高くて当然だった。
というか、普通にちゃんといい店だった。

最終日ということでお財布状況は中々に寂しかったが、まあせっかくだし。
旅行やらお祭りやらといった非日常イベントにおいて、「せっかくだし」という魔法の言葉を放ってしまえば、人間は大抵のことには目をつむれるのだ。

ということで、自分はカンジャンケジャン(醤油漬け生カニ)定食を。
同行していた恋人はカンジャンセウ(醤油漬け生エビ)定食を。

注文してしばらく待つと、運ばれてくる大量の前菜。
そしてやって来るメイン。

パーティーですかってくらいの品数

もう画角に収まりきらない品数。本当にフルコースって感じじゃん。
何から食べて良いのかわからない幸せってあるよね。

迷ったときはベジファースト。何だこのサラダ。ごまっぽいドレッシングがめちゃ美味い。
お次は……このアツアツの御釜ご飯か。うむ。おこげもしっかりで美味い。

そろそろ良いか。メインだ。

ビニール手袋をはめ、おっかなびっくりカニをバラしにかかる。
どこを食べて良いのかよくわからないが、きまぐれクックを思い出して、とりあえず胴の身に吸い付いてみた。

Oh……美味い……。
慌てて米をかき込む。米泥棒とは聞いていたが、確かにこれはかき込まずにはいられない。

生のカニというのは初めてだったが、多分このタレに漬ければどんな海鮮でも美味くなるだろう。
いや、その上で、生のカニだからこそ、ここまでの逸品に昇華したという気もする。

チヂミやら、やけに辛いキムチやら、やけにもちもちの麺やらも挟みつつ、黙々とカニを吸い続ける。
ご飯にノリとカニの身を乗せ、なんちゃって丼を作るのも忘れたくないところ。
途中でエビも分けてもらったが、エビはエビでまた酒でも飲みたくなる味だった。

しかし、命を頂いている手前こんなことを申し上げるのはお門違いにも程があるが、カニほど食べにくい食材というのも珍しい。
食事というか、できるだけ余すところなくカニの身を探し続けるという格闘時間だった。
むしろ、この食べる手間がその味を引き上げているというところもあるだろうけど。
枝豆が中身だけそのまま出てきたら、あれほど良いおつまみにはならないよね、みたいな感じ。

カニとエビに概ね食べる所がなくなったことを確認し、ベッタベタになったお手々をしっかりと洗い、ようやく店を後にした頃には1時間が経っていた。

カンジャンケジャン……次の再戦までにはカニの構造にもう少し詳しくなっていたいものである。


次回に続く。

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くらげもち
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